「なんだか気分がいいね」
墓掃除をした後の妻の一言である。
ぼくはあまり墓に行くことはないが
今日は確かに気持ちがいい!
ゴミ捨て場に黄色い水仙が咲き
近くの小学校から子供達の声が聞こえてくる。
陽気のせいもあるだろうが
墓碑に手を触れているだけで
悩みの腰痛がこころなしか和らいでいくような気がする。
純白のカサブランカと酒を供え、その脚で
親戚の家にちらし寿司を届ける。
満開のさくらのトンネルを走り抜け
初つばめを発見したり
ほんに、気持ちがいい!
帰り道、直売所で「わさび菜」という珍しい菜っ葉を見つけた。
店の人に教えられたとおり
生のままサラダにして食べる。
山葵の丸みのある葉とはまるで別もの。
新菊に似ているが、ほのかに
わさびの香りと辛さがあってなかなか美味しい。