ベンベエの詩的つぶやき

世の中をちょっと斜めに見て・・・

お灸をすえられて

2007-04-17 11:37:13 | 日記・エッセイ・コラム

手首から足の甲まで40本の鍼を打たれる。
さほど痛いものではないが、
たまに電気が奔るので
打たれるたびに体がこわばる。

気分を和らげようと治療室にはBGMが流れている。
きょうはカーペンターズだ。
鍼灸師がぼくと同じ歳なので
音楽にも時代的共通点がある。

あの頃は毎晩あそびほうけて
年寄りの言う「光陰矢如」なんてへのかっぱであった。
人生ばら色、
時間は湯水のように使い放題。
まさか、今日の様に背中でもぐさが燃えている姿など
想像だにしなかった。

ゴールが見え始まった下り坂にさしかかり
ようやくあの年寄りの言った言葉が身にしみてくる。

フランスのアルタミラと同質の紀元前の洞窟が発見され、
壁には次のような象形文字が書かれていた。

  「まったく、今の若者は・・・」  と。