ベンベエの詩的つぶやき

世の中をちょっと斜めに見て・・・

さすらいのポール

2007-04-24 11:00:02 | 日記・エッセイ・コラム

父親から追い出されたポールが
12日ぶりに戻ってきた。
何も食べてないらしく
やつれてみすぼらしい姿になっていた。
(猫は一週間ぐらいは飲まず食わずでもいられる)

ボスに見つかったら大変!
冷凍庫のアラを解かしている猶予はないので
急ぎ、缶詰を開けてやる。
周りに目をやりながらガツガツ食べる。
そしてまた、ぷいっと姿をくらました。

グループを追い出された猫のそれからの運命は
どこかのグループに迎え入れられるか
人間に飼われるか
野垂れ死にするかのどれかである。

ポールは仔猫のうちから警戒心が強く
人間に近づこうとはしない。
ぼくらにさえ距離を持っていた。
だから人に拾い上げられることは先ず無いと思う。

新しいグループに加えてもらうことが唯一
ポールが生きていける道なのである。