今日は、「少年の主張・塩谷郡大会」に出席した。
郡内の中学校を代表して、夫々8名がスピーチする。
家族の病気や死、友人との諍い、スポーツなどの体験から
感じたことや学んだことを5分間で発表する。
どの子も皆、素晴らしいスピーチであった。
テーマも内容も話す態度も立派で、練習のあとがよく窺がえる。
とくに、8名のうち7名が女生徒ということには
日本の近未来を垣間見るような思いもした。
彼らのスピーチを聞きながら
ふと、自分自身を振り返ったりもしていた。
自分が中学生のときはどうだったか・・・・・・
どんなことに感動し、なにを考えていたか・・・・・
お恥ずかしいかぎりである。
なんの考えもなく只ぷらぷら遊びほうけていただけである。
スピーチの経験などさらさら無く
その延長で、青年時代は対人恐怖症と赤面症に悩んだ。
ところが35歳のとき、
ある重大な出来事(ぼくにとっては)をむかえ
「江川ひろしの話し方教室」に入学することになった。
3ヶ月間の初心者コースであるが
新宿まで通いながら話の上手になる秘訣を期待した。
免許皆伝を夢見て、一度も怠けずに通いつづけた。
その甲斐あって、スピーチ大会で優勝し
中級コースの授業料免除という特待生に選ばれた。
しかし結局のところは「習うより慣れよ」ということで
魔法の秘訣などなにも無いことを知らされた。
それでもそのときの経験が
その後のぼくに大きな支えとなったのは確かである。
なつめ熟れ館主ひとりの美術館