
ブログ主の住む,ここ稲城の特産物である梨,
梨園の梨の花がほぼ満開になっています(4/10)。
今年は桜が満開までに時間がかかったせいか,
三沢川のほとりでは,桜と梨の花が道を挟んで同時に鑑賞できました。
歌舞伎の世界を梨園(りえん)と呼びますが,
これは唐の玄宗皇帝が梨の植えられている梨園と呼ばれる場所で,
自ら音楽を教えたという故事に由来するとのことです。
もともとは演劇界全体をこう呼んでいたようですが,
いまでは歌舞伎の世界に限定して使われるようです。
玄宗の時代の梨園は,中で音楽が演奏できるほど広々としており,
梨も多分,花を楽しむために,いまの桜と同じ目的で植えられていたと思われます。
ここ稲城の梨園は果実を収穫するため,効率よく梨の木が植えられ,
樹高も2m弱に収穫がしやすいように,低くそろえられています。
また,鳥害を防ぐためと思われますが,
どの梨園も青いネットで地面以外の5面が囲まれています。
写真はそのネットの隙間から撮った梨の花です。
純白の花びらに紅い雄蘂,桜に増してきれいな花に思えます。
紅桜白き梨花に落ちにけり