行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

河原鶸(カワラヒワ)

2010-04-02 22:14:35 | Weblog
 夜叉五倍子の新緑


公園の法面の木々の中,数羽のカワラヒワが,
木から木へ飛び回り,
主にヤシャブシのできたばかりの果穂を啄ばんでいました。
ヤシャブシはその雄花のほとんどはすでに落下しており,
新緑の葉がもうすっかり成長していました。

その葉が邪魔して,鳥をなかなかうまくとらえられません。
まだ葉の出ていない違う木にとまったところをやっと撮れました(写真上,3/27)。

河原鶸(カワラヒワ),スズメ目アトリ科の小鳥,
大きさはスズメとほぼ同じです。
全体がオリーブ褐色で翼と尾に黄色の羽が混じります。
低山から低地にかけての森林に広く生息し,
近年は都市部市街地の公園,河原などでも見られるとあります。
主に植物食で,植物の種子を主食としているようです。

ヤシャブシは夜叉五倍子と書きます。
カバノキ科ハンノキ属の落葉高木で,
ハンノキと同じく長い芋虫のような雄花を早春,下に垂らして咲かせます。
雌花は雄花のすぐ上につき,受粉して果穂ができ,果実になります。
その果実が夜叉に似ていて,またタンニンを含み,
五倍子(ふし)の代用として使われたことから夜叉五倍子の名があるようです。
五倍子とは手元の小辞林によりますと,
「ヌルデの葉・枝に生ずるこぶ状のもの。
タンニンを含む。没食子。染料用」とあります。
古来,黒の顔料としてお歯黒などに用いられていたようです。
写真下はそのヤシャブシの新緑,きれいに緑が芽生えていました。
できたての果穂もたくさん付いています。

木々芽吹き小鳥よろこぶ小径かな
コメント
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