行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

冬のヤマコウバシとクスノキ

2017-01-12 20:00:03 | 花,植物
冬の間ずっと枝に枯葉が残り、
そして、その葉には艶があり、
枯れているとは思えない不思議な樹があります。
冬でも葉が「落ちない」ことから、
受験生のお守りとしても使われるヤマコウバシです。


クスノキ科クロモジ属の落葉低木、
山野に自生しますが、庭木としても植えられています。
正月7日の写真ですが
枝に枯れ色の艶のある葉がたくさん残っています。
冬に枯葉が枝に残る姿から、ヤマコウバシを知りました。


この葉、桜の咲くころまで残り、
1~2日の間に、瞬時に葉を落とすそうです。


クスノキの仲間、
葉を揉むと強い香りがします。
その香りが山に広がり匂うのでこの名があるようです。


ヤマコウバシ、
美しい冬芽を持つことでも知られています。
赤褐色の冬芽、葉がより映えるように緑色を背景に写して見ました。


冬芽は花芽と葉芽を含む混芽、
紡錘形で赤褐色の芽麟に包まれます。
クスノキ科で混芽はこのヤマコウバシだけだそうです。


1月のクスノキ科クスノキ(楠)、
こちらも紡錘形で赤褐色の芽麟に包まれる美しい冬芽です。
常緑の樹ですが、葉の寿命は1 年間で、
春に新葉がでる頃、
ヤマコウバシの枯葉が落ちる少し後にこの葉も落葉します。

ネットにこんな記載を見つけました。
「むかし昔、ヤマコウバシはクスノキと同じように常緑樹のようでした。
ところが生育場所が亜熱帯から温帯に変化したせいか、
常緑樹のままでは住みにくくなり、落葉樹への変化を始めたようです。
それで今でも常緑樹のクセが残って、春まで枯葉を落とさないと考えられます。」
コメント
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