行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

セリバヒエンソウとハルユキノシタ

2012-05-21 23:29:49 | 花,植物
5月の最初,雑木林の草地に見つけた小さな花,
花の形がユニークなセリバヒエンソウ,
そして(ハル)ユキノシタです。


セリバヒエンソウ,
漢字は芹葉飛燕草と書きます。
葉が芹に似ていて,
燕が飛んでいるような形の花からつけられた名です。


丘陵地や山地の日当たりのよい場所に自生するキンポウゲ科の一年草,
多摩川の河原にも咲いていましたので,
けっこういろいろな場所にあるのかも知れません。


ハルユキノシタ,
半日陰の岩場地などに自生する常緑のユキノシタ科の多年草,
雪が積もってもその下にはちゃんと緑の葉があるので,
「雪の下」と名がつけられたユキノシタ,
そのユキノシタより花期が少し早い品種がハルユキノシタです。


ユキノシタが5~7月に咲くのに対し,
ハルユキノシタは4~5月に咲くとあります。
両者とも,下2枚が大きく,
上3枚が小さな5弁の花を咲かせますが,
上3枚にある斑点がユキノシタは紅色,
ハルユキノシタは黄色と違いがあるそうです。
ダイモンジソウもユキノシタの仲間,
よく似た花を秋に咲かせます。
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銀蘭・金蘭・紫蘭・白蘭

2012-05-20 22:01:08 | 花,植物

自宅近くの城山公園の中の道,
自転車や人がつぎつぎと通り抜けて行きます。
そんな道からすぐ横の山の斜面に銀欄を見つけました(5/12)。
小さな草丈ですが,たくさんの花をつけています。
落ち葉や他の草にまぎれてある小さい白い花,
銀蘭と気がつく人はほとんどいないように思います。
そばにより,そのまわりを探せばもう一つ銀蘭が咲き,
花が枯れた金蘭もあります。
昔はこの山,この辺にはたくさんの
銀蘭,金蘭があったと思われます。


これは稲城中央公園の雑木林に咲いていた金蘭,
こちらは人が入らないように保護,育成されている場所に咲いていたもの,
株も大きく,りっぱな金蘭の花です。
天気もよく,花もよく開いています(4/29)。


紫蘭(シラン)です。
金蘭,銀蘭は木や落ち葉のある特殊な環境下でないと生きられません。
したがって,家の庭に植えてもまず育ちません。
同じ野性蘭ですが,この紫蘭,どこでも育つようで,
ゴールデンウィークが過ぎて,庭,公園の植え込み,道端など,
あちらこちらにこの紫の花が目立ちます。


紫蘭の白花種です。
白い花なのに紫蘭,少し変ですね。
一般的には白花紫蘭と呼ばれているようです。
そんなこと知らんといわれるかも知れませんが,
ここでは白蘭としてみました。
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ウラシマソウ・ムサシアブミ・マムシグサ

2012-05-19 23:23:37 | 花,植物
この春,見つけた3種のサトイモ科テナンショウ属の花です。
ヘビが鎌首をしたような形の仏炎苞,
これに包まれるように花序が存在しています。
サトイモのような大きな葉とこの仏炎苞が特徴の植物です。
種類も多くあり,ファンも多いようです。


花穂から伸びる長い糸のような組織を
浦島太郎が釣竿をかつぐ姿に見立ててウラシマソウ,
なかなかウイットに富んだ名です。
上は雑木林に顔を出していたウラシマソウ,
仏炎苞より葉がだいぶ上に高く伸びているので,
仏炎苞だけの絵になってしまいました(4/28)。


これも雑木林の林縁,
白緑色の仏炎苞そして仏炎苞とほぼ同じ高さに,
左右対称のように三つ葉の葉が存在しています。


仏炎苞の形が武蔵の国で作られる鐙(馬具の一つ)に
似ているので武蔵鐙(ムサシアブミ)の名たそうです。


最後に蝮草(マムシグサ),
公園の山の入り口に見つけました。
春,最初に顔出す偽茎と呼ばれる組織(写真4/28)が
マムシの皮膚のような模様なので蝮草の名がつけられています。


上の写真から2週後(写真5/6)のマムシグサです。
こんなに姿が変わっていました。
マムシグサは葉より高く仏炎苞が伸びるようです。

山路きて鎌首かざすマムシグサ
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鴨とクレソン

2012-05-18 22:06:52 | Weblog
へんな題名をつけてしまいましたが,
クレソンを使った鴨鍋をしましょうということではありません。


昨日,一昨日と載せたカワトンボのいた上谷戸川,
6月には,ホタル(まだ多くは放流されたもの)が乱舞し,
カワトンボ以外のトンボも多くみられ,
時にはカワセミも訪れる小さな川です。
その小さな川にクレソンが生い茂り,
たくさんの花を咲かせていました。


川の流れの中,あちらこちらにクレソンが繁殖し,
白い花を咲かせています。


そんなクレソンの中を縫うように普段いないカルガモが二羽,
多分,番と思われますが,泳いでいました。
カルガモ,近くで見るときれいなやさしい眼を
していることに気がつきました。
そして,春は羽もきれいに思われます。


こちらは下流の三沢川,やはり番でしょうか,
まるでシンクロナイズのように,
首の上げ下げも同じタイミング,
同じかっこうで餌を食べている二羽のカルガモです。
大雨の翌日,川の流れが早く,
川での採餌が難しい状況でした。
そんな時は陸地で餌を探す対応力を備えているようです。
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美しい川蜻蛉2

2012-05-17 20:44:23 | 昆虫

昨日に続いてニホンカワトンボ,
今日は雄をピックアップして見ました。
粉を吹いたような青灰色をしているのが雄,
これも赤褐色の翅と相伴ってきれいです。


川に被さるように生えていた葉にとまっていたのを上から撮ってみました。
このトンボ,顔全体に比較して,眼がやたら大きく,
両眼が離れているのがよく分かります。




水辺に置かれた大きな石にとまりました。
この二匹,別の個体で石も違います。
トンボは石に好んでとまるように思います。
両者とも赤褐色の翅の雄です。


翅が透明の雄が見つかりませんでしたので,
少し上流へ行って見ました。
上流には透明なものが多いようで,
透明翅の雄と思われるもの,すぐに見つかりました。
この個体,肩などの体色はまだ緑色ですが,
尻尾部分は青灰色に変わっています。
そして,翅の緑紋は見事な赤色をしています。


この個体の体色,緑色が枯れたような茶色です。
これから,青灰色に変わっていくと思われますが,
ニホンカワトンボの体色,変化に富むようです。

きらめいて生まれ間もなき川蜻蛉
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美しい川蜻蛉1

2012-05-16 22:41:07 | 昆虫
稲城市の上谷戸親水公園の小さな流れに
美しい川蜻蛉をたくさん見つけました(5/4,5/13)。
アサヒナカワトンボかニホンカワトンボと思われます。
この二つよく似ていて外見での区別は難しく,
DNA解析して分別されているそうです。
地域によって,存在する種が限定されるのですが,
東京地区は両方が混在して棲息しているようで,
どちらかは分かりません。
昆虫の研究者ではないので,どちらでもよいので,
とりあえずニホンカワトンボということにしておきます。


ともかくきれいなニホンカワトンボに感激,
このトンボ極端に近づかない限り,逃げません。
天候がよく,写真もきれいに撮れそうです。


グリーンのメタリック色の胴体と赤褐色の翅,
きれいなので,最初は雄と思いましたが,
調べてみるとこれは雌の体色のようです。


少し離れたところに見つけた別の個体,
これも同じくニホンカワトンボの雌のようです。
体色はブルーメタリックです。
明らかに緑ではなく,青色です。
発生して間もない個体かも知れません。


昨日掲載したカワセミは構造色といって,
光の具合により,青色に見えたり,緑色に見えたりするようです。
それと同じなのかと思いましたが,
同じような場所にいる他の個体はやはり緑色です。
やはり先ほどのものは青色と思われます。


これも同じニホンカワトンボなのですが,
上4枚の写真とはなにか違うように感じます。
翅が透明色なのです。
アサヒナカワトンボもそうですが,
ニホンカワトンボには翅が赤褐色のものと
透明なものが存在するのだそうです。


そして,翅が透明なのでよくわかるのですが,
翅の先のほうに白い紋のようなものが確認できます。
この紋のような部分,緑紋というそうですが,
この緑紋が白いのが雌,紅いのが雄だそうです。
写真のものは白ですので雌の個体です。
ただし,未成熟の雄は体色も雌に似ており,
この緑紋がまだ白い状態であるとのこと,
未成熟の雄を雌と判断する可能性はあります。
明日は雄のカワトンボを載せます。

かわとんぼ川辺の草より濃い緑
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春のカワセミ

2012-05-15 23:03:41 | 
3月から4月初旬に撮った春のカワセミです。
これも載せるタイミングを逃していました。




天気もよい日,
かなり近くに寄れて撮れたカワセミ,
ピントも合ったようです。
近くで撮れると日に輝く羽の質感がわかります。


この写真の日は薄曇り,
川の中の獲物も見づらいようです。
獲物を物色するのをあきらめて,空を眺めていました。




春の緑が見えはじめた中,
きれいな羽色のカワセミが撮れました。
しかし,この2羽,羽の色が微妙に違います。
上は青色,下は青緑色に見えます。
固体差でしょうか,光の加減でしょうか。

翡翠の瑠璃を映つせり春の水
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頬白(ホオジロ)

2012-05-14 22:47:31 | 
桜の咲き始めた頃に撮った鳥の写真,
桜に続き,いろいろな花が咲き始め,載せる機会を失っていました。
久しぶりに出会った頬白です。


傾斜地の植え込みのあたりから,
チチッチチッと静かな鳴き声が聞こえてきました。
鳴き声のする方向を探してみると,
木の枝に小鳥が一羽,やはりホオジロです。


顔のはっきりとした白黒模様から判断して,雄の個体です。
首の辺りにきれいな銀灰色があるのも雄の特徴です。


このホオジロ,一羽だけでチチッチチッと鳴きながら,
少しずつ移動をしてはとまるを繰り替えしていました。
こんな場所にとまる姿も撮れました。


こちらは違う個体,これも雄ですが,
腹部のオレンジ色が上のものに比べると薄いように思います。


藪の中から雀の群れと一緒に飛び出し,
ホオジロだけ,ホオジロによく似合う草枝にとまりました。
そっと近づいてみましたがあたりを伺いながら,
逃げずにとまっていてくれました。

頬白の雀に混じり威厳かな
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眼前に姿をみせた鶯

2012-05-13 21:32:41 | 

藪の中で囀っているのを聞くだけで,
いつも,なかなか姿をとらえることができないウグイスですが,


どこか近くで囀っているなときょろきょろしていたら,
眼の前の木に急に姿を現してくれましたました。
ウグイス,眼はあまりよくないようです。


しばらく,囀る場所を探して木の枝をうろうろしていましたが,
居心地があまりよろしくないようで,
本格的に囀ることなく,飛び去ってしまいました。
それでも同じウグイスを数カット撮れました(4/29)。


このウグイスはまだ梅が咲いている頃でした(4/1),
ケキョケキョと鳴きながら
若葉の芽生えはじめたこの木から


新芽の膨らんだ木へと飛び移って行きました。
その後,すぐに白梅の木に飛び移りましたので,
これは「梅にウグイス」,チャンスと思いカメラを構えましたが
シャッターをきる前に藪の中に消えていってしまいました。
「梅にウグイス」の絵はなかなか難しいものです。
それにしてもこの写真,鳥相の悪いウグイスになりました。
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カワラヒワのプロホーズ

2012-05-12 23:51:14 | 

電線で鳴き声をあげていた二羽のカワラヒワ,
見つめ合って,なにやらあやしげな雰囲気です。


向かって左,
口になにか餌のようなものをくわえているのが雄です。
向かって右側の雌,雄を見つめているように見えます。


雄が口から餌を見せると
雌がおねだりをするような鳴き声をあげ,羽ばたきをはじめました。


雄が雌に口移しで餌を与えたようです。
まるでキスをしているように見えます。
これ,カワラヒワのプロポース,
求愛給餌という行為だそうです。
電線まで少し距離があり,写りがもう一つですが,
おもしろいショットが撮れました。


ついでに,しばらくして電線から降りてきた
そのカワラヒワです。
二羽で降りてきましたが,
照れくさいのか離れて草の中の餌を探していました。
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