行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

ワレモコウ

2020-09-11 20:00:48 | 花,植物
ワレモコウ(吾亦紅)、
これでも、仲間は美しい花を咲かせるバラ科なのです。


9月初旬の山道、ワレモコウの花が咲いていました。
正確に言うとほぼ咲き終わっていました。
日当たりのよい草原などに見られる草本、
初秋に枝分かれした先に穂状花序をつけ、赤褐色の花をつけます。


吾亦紅の「亦」は「〜もまた」を意味するそうで、
「吾もまた紅色なり」と主張しているとのことです。


8月初旬のワレモコウ、
蕾ができていますが、知らないと見過ごしてしまいそうです。
日当たりのよい草地に昔はよく見られたようですが、
近年、しだいにその姿が少なくなっているようです。


これも8月の初旬のワレモコウ、
穂状花序に花が咲き始めているものもありました。
ワレモコウは円筒形の花序の上から咲き始めます。
これを有限花序というそうです。


9月初旬の花序の一つをマクロで。
上部から花が順次に咲き、
この花序はちょうど真ん中あたりが咲いているところです。
花序には暗紅紫色の花弁のない小さな花を密につけます。
花弁に見えるのは萼片、開花している時はその萼片はピンク色になるので、
花序のどのあたりが咲いているのかわかります。
その萼は咲き終わると暗紅紫色に戻るので、
ワレモコウの花は暗紅紫色と思われています。


この花序、一番下の部分がピンク色、
ほぼ咲き終わりの花序もマクロレンズで写して見ました。

休むと続かなくなるということでネタを探して毎日継続してきた本ブログですが、
今年の夏はコロナで猛暑、体調も良くなかったこともあり、
撮影に遠出することもなく、また、稲城も自然が毎年少なくなり、
自然写真を撮るのが難しくなってきています。
はっきり言ってネタ切れと毎日書くのがきつくなってきました。
毎日の掲載は今日で終わりにします。
今後はネタができたとき、何日かに一回にしたいと考えています(9/11、「行く川の流れ」ブログ主)。
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嵐の後の夜道

2020-09-10 20:00:36 | 風景
伊勢湾台風以上の大型で強い勢力に発達して九州に近づくと、
異例の早い時期から警戒警報が発せられた台風10号、
日本上陸はしなかったものの最接近は9月7日、
九州全域を暴風雨に巻き込み、九州の西側ギリギリを通過していきました。

9月6日、台風の接近に伴い、台風から遠く離れた東京にも発達した雨雲が流れ込み、
あちらこちらで、断続的にゲリラ豪雨が発生しました。


ゲリラ豪雨も一段落した18時頃、
2日間外に出ていないので、
運動不足解消のため中央公園まで早歩き。
18時20分、公園から発達した雲を。
多分、先ほどまで雨を降らしていた雲です。


これも18時20分ごろ、
クジラ橋から尾根幹線と西の空。
夕焼けにはなりそうもありませんが、
雲の間から晴れ間も見られます。


一周600mちょっとの公園の競技場外周、
こんな天気でもジョギングや早歩きをしている人が数人いました。
私もそこに加わって、軽く汗をかく程度に15分ほど、早歩き。
18時40分、再びバックからカメラを取り出し、
橋の照明の灯かりで、ゾウさん橋と、すっかり暗くなった空を。


暗くなった道を自宅へ向かいながら、
公園に隣接した高層住宅の灯かりを写して見ました。
感度を6400、SSも1/40にして、標準ズームの望遠側で手撮り、
窓から漏れる家々の灯かりの色が模様になります。


18時45分、
クジラ橋の灯かりを加えて、
今度はズームの広角側で高層住宅の窓灯かりにピントを合わせました。


クジラ橋の照明に緑と
前を歩く人が浮かびあがっていました。
お遊び写真もこれで終わりにして、早足で自宅へ戻りました。
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シュウカイドウ

2020-09-09 20:00:31 | 花,植物
新型コロナの感染拡大に日本全国が揺れ、
そして連日の記録的猛暑、
月末には長い間総理大臣を務めた安倍総理が体調不良で辞任を発表、
筆者も体調不調でうじうじ、
そんな8月もいつのまにか終わり、
今年も名に秋が入る花、秋海棠が咲き始めました。


秋海棠(シュウカイドウ)、
淡紅色の花が海棠(カイドウ)に似て美しく、
秋に咲くのでこの名がつけられたようです。
江戸時代初期に園芸用に持ち込まれた帰化植物です。


花期は8月下旬~9月。
花期になると茎の頂点から花序を伸ばし、
2 - 3cm の淡紅色の花を咲かせます。
雌雄異花の多年草、
雄花と雌花で花色は似ますが姿はかなり異なります。


雄花は上方に正面に向いて開き、
中央の球状で黄色の雄蕊が花全体の魅力を高めています。
雄花の4枚の花弁のうち左右の小さな2枚が花弁で、
上下の大きな2枚は萼だそうです。


雌花を写して見ました。
雌花は下方に垂れ下がった状態で下方を向いて開くことが多く、
黄色い雌蕊が3つに分かれ、先がらせん状になっています。
小さな花弁が1枚だけのことが多いようです。


花弁が一枚の雌花の雌蕊を大写しにして見ました。
奥の雌花は花弁が複数あるように見えます。
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アズチグモ、ハナグモ

2020-09-08 20:00:48 | 花と虫
花や昆虫を写して見ると、
小さな蜘蛛、ハナグモやアズチグモが忍んでいる姿がときどき見つかります。


ヒヨドリバナにヒメアカタテハが翅を広げてとまっていました。
しかし、近づいても動く気配がありません。
ひとまず写真を撮って、液晶を見てみると、
ヒメアカタテハ、白い蜘蛛の脚で首を押さえられていました。


反対側に回って一枚。
蜘蛛の体色はヒヨドリバナとほぼ同じ白色、
花に隠れて全体が見えませんが、多分アズチグモです。
この白いもじゃもじゃの花に、この蜘蛛が隠れていたら蝶も気が付きません。
カニグモ科のアズチグモ、
自分よりかなり大きな昆虫も毒で動けなくして、餌にするようです。


7月下旬の写真ですが、
コミスジがノブドウの花で動かずにいました。
写真を撮って液晶を見ると、ハナグモに腹部を捕えられています。
ノブドウの薄緑色の花に薄緑色のハナグモ、
体色と同じような色のところに隠れて獲物を待つ、
いわば花に偽装しているように見えます。


先日写したサワギキョウ、
ハナグモでしょうか、
ウルトラマンのような顔をした蜘蛛が葉の中に隠れていました。
これらカニグモ科の蜘蛛(ハナグモ、ワカバグモ、アズチグモ、ガザミグモ)は、
網を張らず、花や葉の上にいて獲物が来るのを待ち伏せて餌にします。


三角眼鏡をかけたような独特な顔、
白色のアズチグモの雌がヒャクニチソウの花の中で、
ルリモンハナバチを待ち伏せていました。
アズチグモはいわゆる「ノミの夫婦」、
雌が7mmほど、雄が3mmほどの大きさ、
更に雌は周りの環境によって体色を変化させるようで、
白色から黄色の範囲ですが、色変わりをします。
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カワセミ幼鳥とカビチョウ

2020-09-07 20:00:53 | 
9月の初旬、
上谷戸親水公園で久しぶりの小鳥、
カワセミとカビチョウを写しました。


上谷戸親水公園、
2年ほど前までは、よくカワセミを見たのですが、
なぜか最近は姿を消していました。
残念ながら写真はこのワンショットだけですが。
その水辺に、久しぶりにカワセミを発見、
嘴から雌、そして、体色から今年生まれの幼鳥と思われます。
縄張りを探しに来たのかも知れません。


その代わりと言っては何ですが、
カワセミが藪の中に姿を消した後、
カビチョウが水辺の杭に現れました。


カビチョウも思った以上に警戒心があり、
いつもはレンズを向けるとすぐに藪に逃げ込まれるのですが、
ちょうど餌を獲った後、食餌のため、しばらく杭の上にいてくれました。
触角があるので、餌は昆虫のようです。


眉を白く画いたような顔なので、
画眉鳥(ガビチョウ)の名です。
美しい鳴き声のゆえ、もともとは愛玩用に中国から持ち込まれた小鳥、
声が大きく持て余したか、放鳥されたものが多く、
また繁殖力が強く、関東地方を中心に増え続けています。

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ゲンノショウコ、キツリフネなど

2020-09-06 20:00:06 | 花,植物
9月2日の長池公園、
夏の終わりから初秋の花を見つけて見ました。


ゲンノショウコ。
フウロソウ科フウロソウ属の多年草、
白花が二つ並んで咲いていました。
小さい花なのでマクロレンズに換えて。


紅花も咲いていました。
日本全土の山野や道端によく見られるゲンノショウコですが、
高山に咲くハクサンフウロなどと同じフウロソウ属、
美しい花です。


キツリフネ(黄釣船)、
ツリフネソウ科ツリフネソウ属の一年草。
花期は夏から秋、山地では 8月頃から、低地では9-10月に咲き始めます。


葉の下から花序が伸び、
その先に横長で黄色い花が釣り下がるように咲きます。
花弁状の萼と唇形の花びらそして長い筒状の距、
花が黄色でツリフネソウに似るのでキツリフネ。


カワラケツメイ。
花期は夏から秋の8 - 10月、
マメ科カワラケツメイ属の一年草です。
葉腋から花柄を出して、6 - 7 mmの黄色い小花を通常1個つけます。
葉は互生で、短い葉柄がつく羽状複葉。


ネムノキのような羽状複葉に黄色の小花、
よく似た草にクサネムがありますが、
クサネムは花が蝶形に対し、カワラケツメイは丸い5弁花になります。


イラクサ科クサコアカソ。
林道や林縁のやや湿った所に生育する多年草、
葉腋から花柄を伸ばし、上部の葉腋に薄紅色の雌花序を穂状につけ、
下部の葉腋には黄白色を帯びた雄花序を穂状につけるとのことです。
上写真は雌花序を写したようです。


新鮮なアザミの花があちらこちらに咲いていました。
夏の終わりから秋に咲くノハラアザミです。
よく似たノアザミは春から初夏に咲きます。
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サワギキョウ

2020-09-05 20:00:27 | 花と虫
9月2日、12時過ぎ、
暑いので、車で長池公園へ。
ここなら木陰が多く、あまり歩く必要がありません。


長池公園見附橋と教会と空。
この日は晴れ間もありますが積乱雲も多く見られ、
雷雨の心配がありそうです。
雷鳴、雷光がしたらすぐに車に戻ることにします。


まずは里山地区へ。
田んぼ横の溝地にサワギキョウが咲いていました。
よく見ると花の中にハナグモがかくれて獲物が来るのを待っています。
サワキギョウはキキョウ科ミゾカクシ属の多年草。
美しい花ですが、全体に毒性の強いアルカロイドを持つ有毒植物としても有名です。


この茎には蜂が吸蜜に来ていました。
受粉をしてくれる虫たちには毒は関係ないようです。
花期は8月から9月頃、濃紫色の深く5裂した唇形の花を茎の上部に総状に咲かせます。


花びらは上下2唇に分かれ、上唇は2裂し、下唇は3裂します。
キキョウと同じく雄性先熟で、雄しべが花粉を出す雄花期と、
雌しべの柱頭が出てくる雌花期に花期が分かれます。


ミソハギ、溝横にまだ花をつけていました。
精霊花の別名があるように、お盆の頃が盛りの花です。


ミズオトギリ(水弟切)。
池沼や湿地に見られるオトギリソウ科の多年草、
花期は8月から9月頃で、濃紫色の深く5裂した唇形の花を茎の上部に総状につけます。
1日花で、夕方3時~4時に開き、夕方にはしぼんでしまう短い命の花です。
この日は2時過ぎに予想通りいきなりの雨、
ミズオトギリの開花を見ず、1時間半ほどで帰宅となりました。
帰りの車ではわずかの時間ですが、
久しぶりに前方がほとんど見えないほどの雨の中を走りました。

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花とトンボ

2020-09-04 20:00:47 | 花と虫
いずれも8月に写したトンボたち。
花にとまる雌雄シオカラトンボトンボ、
よく見ると腹部が美しい模様のウスバキトンボ、
真っ赤なショウジョウトンボを加えて、今日のブログをつくって見ました。


シオカラトンボ♂。
池のミソハギの花にとまっていました。
シオカラトンボですが、トンボが花に珍しいので一枚。


こちらはシオカラトンボ♀、通称ムギワラトンボです。
花壇のオイランソウでしょうか、
ピンク色の花に埋もれていました。


めったにとまらないウスバキトンボがとまりました。
トンボはとまるところによっては
色気のないただトンボという写真になってしまいますが、
とまった棒が紫色、背景を明るくすると、紫がより目立ちます。


網目を背景に真後ろからウスバキトンボ♀。
よく見ると腹部は詳細できれいな模様をしています。
別名、精霊蜻蛉、春に南のどこかで発生して、
繁殖を繰り返しながら北上する不思議なトンボ、
繁殖力は強いのですが、少なくともこの辺りでは幼虫でも冬は越せないようです。


ショウジョウトンボ♂。
5月ごろから発生し、真っ赤ですが、
いまも真っ赤なトンボ、このポーズが得意です。

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花壇にて

2020-09-03 20:00:28 | 花と虫
8月末の公園の花壇にて、花と虫を写して見ました。


ヤリゲイトウでよいのでしょうか、
8月の終わりになって、
先端が槍のように尖った赤い鶏頭が咲きそろっていました。
まとまって咲くときれいです。


その鶏頭の花にキアゲハ。
すぐ近くにとまったので、
トリミングなしでキアゲハの写真になってしまいました。


先端はほんのりピンク色ですが、
全体的に白色のヤリゲイトウ?もまとまって咲いていました。
こちらはヤリゲイトウというには、
先端がふにゃふにゃと曲がっています。


そのうっすらピンク色の部分にトックリバチが吸蜜していました。
ドロバチ科スズバチ、7~9月、夏限定の蜂です。


白いセンニチコウとナミアゲハ。
センニチコウには紫やピンク、白、黄、赤の花色がありますが、
その花に見えるものは花ではなく苞だそうです。


もう一枚、白いセンニチコウとナミアゲハ。
蝶を少し大きく写して見ました。
ナミアゲハとキアゲハ、よく似ていますが、
個体差も多少あるのですが比べてみると色がかなり違うことがわかります。
翅の模様も多少違います。


花壇の隅に一本だけで咲いていた、
最近では珍しい草丈の高いヒマワリです。


ヒヤクニチソウの蕾。
ガク片の模様が美しいのでマクロレンズでアップにして見ました。
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8月末の草の花

2020-09-02 20:00:32 | 花,植物
8月末日の里山道に見つけた草の花を並べて見ました。


ヒヨドリジョウゴ。
ナス科のつる性多年草で花期は8-9月。
花冠は白色で深く5裂し、大きく外に反り返ります。


ヒヨドリジョウゴ、
好きな野草なのでもう一枚、
花冠の基部に見られる緑色にどこか魅かれます。


キジカクシ科ツルボ。
群生していることが多いのですが、
一本だけ花をつけていました。


野菊の一つ、ユウガギク、
キンケハラナガツチバチが懸命に吸蜜していました。


マメ科ヌスビトハギ。
茎の先端の総状花序に小さなピンク色の花が疎らにつきます。
花より、名の由来でもある果実がおもしろく、
ひっつき虫の一つでもあります。


サクラソウ科ヌマトラノオ。
花期がもう終わりに近く、見栄えがよくありませんが、
セセリチョウが吸蜜していました。


オトギリソウと思われます。
蕾はいくつかついていますが、
日当たりが悪いのか、栄養が悪いのか、
8月末になって一つだけやつと花が開きました。

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