浦安中年期外伝

カミさんを師匠に修行中の週末の料理やポタリング、読み散らしてている本の事など

ようこそ、おいでいただきました。

歳をとると日々が過ぎて行くのがどんどん早くなっていきます。ブログの更新がやや散漫になりつつありますが、しっかり元気でやっております。
いろいろなジャンルの本を読み漁り書き散らしてきたウェブサイトは今年で20年を迎えました。これからもどうぞよろしくお願いいたします。 浦安中年期外伝(読書編)
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駆け足で帰省(いっつもだが)

2011-08-19 20:52:00 | 出来事
駆け足で帰省してきた。分かっていたけどめっちゃ今回も慌しい。

下りの東北道は渋滞はなかったけど、かなり大型車両が目立ち交通量の多い道だった。上り車線は、福島に入ったところから仙台まで延々と渋滞していたのでびっくり。

これがつまり被災者支援、当面の復旧・復興支援のための無量措置に伴う交通量の増大と渋滞ってやつにお盆の帰省ラッシュが重なったことでおこってたというわけね。

こんなに詰まって身動きできなくなってしまったら、支援とか復興に全然ならんわなー。何がしたいのか。


じいちゃんとお食事。自動車の乗り降りがかなりしんどくなってきてしまったので、今回の介護タクシーを利用させてもらいました。


送信者 ドロップ ボックス



本人も乗り降りのストレスがないので出かけるのがとっても楽。問題は大好きで通っていたお食事どころが、震災の影響で閉店してたり、メニューが大幅に変わってしまっていることでした。さすがにそこまでリサーチし切れず、ちょっと残念なお食事になっちゃいました。

お墓参りも駆け足。じいちゃんの運動能力に加えて、お寺の新築工事が入り連れてお参りできる環境じゃなくなってしまったお寺。僕ら家族だけでお墓参りをすます。駐車場はまるでドライビングテクニックを試されるような狭い曲がり道の連続。

「ひぇー」とか「ひょえー」とか叫びながらお寺を目指す。

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よその檀家さんはどんなしてお墓参りしてんだろうか。


そして慌しくお土産。子どもたちは「むすび丸」に心鷲掴みされた模様。

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それにしてもこのお店はいつ来ても楽しいわ。

むすび丸って、なかに梅干が入っているんだねー。


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じいちゃんの施設には家から寄付した本がある。久しぶりに本棚をのぞかせてもらったら、

ブローティガンの「ハンバーガー殺人事件」。おじいちゃん、おばあちゃんがこれ読まないだろーなー。

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レン・デイトンの「海底の麻薬」!おそらく幻の一冊。探せばきって「イプクレス・ファイル」もあるハズ。


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レン・デイトンは勿論、ル・カレのジョージ・スマイリーのシリーズだってある。

そしてマルティン・ベックの「笑う警官」。マルティン・ベックシリーズも10巻全部あるかも。こんな老人施設はおそらくどこにもないだろう。

送信者 ドロップ ボックス


そっか、いつか自分がここに入所すればいいのかもしれないね。そしたら退屈する心配は全然ないよなー。

新坂川を下る

2011-08-13 11:08:00 | 自転車
今日は新坂川を下ってみることにしました。暑くなりそうなので早めに出かけて早めに帰ろうということで7時前から自転車を踏む。

さすがにこの時間だとまだ涼しくて快適。湾岸線を東進して江戸川を渡りそして左岸を遡上。

松戸水門から坂川放水路へ右折。

送信者 水門と橋その2



そして新坂川の入り口

送信者 水門と橋その2



したら、小金城趾駅のホームのまんなかをくぐってきた暗渠からの樋門が!
どうしたらこんな配置になっちゃうんだろうかしら。

送信者 水門と橋その2


新坂川沿いにあった案内板にはなかなか興味深いことが書かれていました。
新坂川は昭和8年から12年にかけて洪水対策に加えて恐慌で起こった失業・農民救済事業として削堀された川なのだそうだ。

新松戸、栄町、旭町、主水新田付近の江戸川左岸は美田地域で美味しいお米が取れる反面しょっちゅう洪水の被害にあっていたのだそうだ。


しかし、折角掘った新坂川だが、落差が足らず洪水被害は解消されなかったばかりか、昭和13年に起こった洪水では、鰭ケ崎の堰を開ける開けないで付近の村同士で争いが起こってしまったり、干ばつで水不足になってしまったりしたのだそうだ。

昭和30年になってあまりにも不運続きのこの新坂川の開削に関係した役員がせめて花見でもできるようにと桜を植えたのだという。


しかしその桜も今では一部しか残っていないのだと。

松戸市の河川清流課、郷土資料館は、続けて、この新坂川の面影が後世に残り、いつしか清流が復活して市民に親しまれる川になることを願っていますと語っている。


なんとも不運続きで地元の人たちからもそっぽを向かれているみたいな話じゃありませんか。しかしこんなことを書かれてしまう新坂川も不憫な川だなー。

なんて思いつつこの新坂川を下っていったわけですが、松戸付近の都市の構成とこの新坂川の流れはまったく整合しておらず、お互いにまるで無視しているかのようなつくりなっている気がしました。

道路に加えて流鉄流山線や常磐線が接近したり離れたりしながら併走していたりしているのも非常に不思議な立地になっているようでした。


ちゃんと運河も計算に入れて都市計画しないとおかしなことになっちゃうってことですかねー。こんなのってはじめてみた気がするわ。

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日差しが高くなってどんどん気温が高くなってきて、滝のように汗がだらだらと。3時間走りに走って帰って体重量ったら全然減ってないの。なんでかなー。


怪しいテレビ「東海くん」について

2011-08-09 23:37:00 | 出来事
ニュースを見るたびに血圧があがる。
こいつらなんなんだと。


セシウムさんの東海テレビ、CM打ち切り続々なんだそうで。
退場したのはJAに続き、ミキハウス、愛知県護国神社、農林中央金庫、フジパン。

一方でスポンサー企業の発言として、金は出しているけど番組の内容には関与していないと言った企業がありました。どこかは言わないけど。


そんなわけあるか。テレビは視聴者ではなく、直接金を出している企業の方を向いているのが当たり前で、番組をみてものが売れないような内容には絶対にしない訳で、関与していないなんて責任逃れでしかない。

そんな会社の商品を買うのはまさにバカにされているとしか言いようがない。

CM提供中止はフジテレビにも波及している模様だ。

東海テレビは社長がテレビに出てきて謝罪した。らしい。全国区の事件についてローカルのテレビで謝罪しているというのは誰に対して謝ったのか。

そしてどうやらそのトーンは岩手の人たちに「迷惑をかけた」ので「ゴメン」ということらしい。

確かに農業関係者の人たちは風評の面で直接「迷惑」を被った。しかし、そんなの名古屋のローカルテレビで詫びられてなんの意味があるのか。

そして怒っている僕個人としては、迷惑だなんて、全くそんなものはなくて、単に「そんな意識しかなかったのね」という意味で激しく失望した。そんな人が少ながらず日本にはいて、「セシウム(笑)」とかいう人が実は大勢いたのねという、不信感の醸成であった。


それについて「ご迷惑を」なんていわれてもそれは甚だボタンは掛け違っていると思う訳で、ぶっちゃけ謝ってもらう意味すらないとも思う。

東海テレビが東海テレビでどんなことを言おうと僕らには見えないし、知らない。スポンサーとして降りた企業の判断は正しいと思うけれども、いまだに残っている会社がどこなのか、そんなこと確かめるのも面倒だ。

そう、怒っている東北地方関係者は東海テレビのスポンサーに対して殆ど影響力がない。一方で、東海テレビを見ている人の前では殊勝にお詫びしている社長が出てきているというわけだ。

東海テレビを見ている人に対してはちゃんとケリをつけた形をとるけども、別に視聴者でもなんでもないエリア外の人間がぎゃーぎゃーいっても関係ないと。うっかりだしちゃった「セシウムさん」であって。裏で悪ふざけしてても出なきゃ問題にもならなかったということでしょう。

俺はそこんとこにめちゃくちゃ腹がたってんだよと。

というわけでいまだ反省の色がおかしい東海テレビに対して、株主の中部電力やあまトヨタは音なしのかまえでいるのかと。中部電力の出資先が「セシウムさん」だよ。普通秒殺のレベルだよね。

このへんの感覚がズレていると僕は激しく叫び続けます。しつこくてすいません。








河川環境管理財団の講演を聴いてきた

2011-08-09 21:59:00 | 出来事
(財)河川環境管理財団主催の講演会に参加してきた。

 第154回河川文化を語る会
「両河の賜物 ― ユーフラテス河とティグリス河が育んだ古代メソポタミア文明」

講師: 小林登志子氏 ( NHK学園古代オリエント史講座講師 )
ヘロドトスは古代エジプト文明を「(ナイル)河の賜物」と表現したが、古代メソポタミア文明もまたユーフラテス河とティグリス河の賜物であった。人々は両河の周囲で生活し、河を神として河を汚すようなことはしなかった。河の大切さを人々は理解していた。
両河から灌漑網をめぐらして畑で穀物を生育し、豊かな収穫を得、余剰の穀物は両河を通じて輸出された。
両河のうち、流れが穏やかなユーフラテス河は「ウルドゥ河(銅の河)」と呼ばれたが、この言葉はユーフラテス河の流れが銅などの物資を運ぶ大動脈であったことを表現している。一方、流れが急なティグリス河は「暴れ河」であって、しばしば大洪水を起こした。これを背景にして生まれたのが、シュメル語で書かれた『大洪水伝説』で、この伝説は『旧約聖書』が伝える「ノアの大洪水」の話の源流になる。
人類最古の都市文明である古代メソポタミア文明は両河あっての文明であったことをわかりやすく紹介する。


小林氏と本テーマは、ご本人の著作「古代メソポタミアの神々―世界最古の「王と神の饗宴」に通じるもので、

本書

をはじめ、

ケネス・J・シュー「地中海は沙漠だった―グロマーチャレンジャー号の航海

とか
ウィリアム・ライアン&ウォルター・ピットマン「ノアの洪水


なんぞは海進時期の地中海に洪水が押し寄せるようすや、川の流れを利用して水運をしていた古代の人たちの様子を知る大変興味深い内容であって、地質気候、人類のグレートジャーニーに関する内容に目を向けさせてくれた大切な本だ。

そんな著者に会えて直接お話が聞けるとなれば行かない手はないだろう。

さっそく申し込んだ訳だが、3月15日に予定されていた講演会は震災の影響で中止になってしまった。
そうそう、その15日をとっても楽しみにしていたところで地震がきてしまったのだった。

あらためて開催されることが決まり今日を迎えたという訳だ。

ご本人からお話が聞けるというのはこの上なく貴重な機会でわくわくしていたし、実際、漸くその機会を迎えることができたのは何よりでした。

そしてお話は期待していた通りのチグリス・ユーフラテスの両方の河によってはぐくまれた古代文明の様子を活き活きとよみがえらせる。


会場はほぼ満員で、河川事業のプロの方々とか筋金入りの河好きの御大とかが大勢いらっしゃって僕のような下手の横好きの素人としてはただただ皆さんの熱意と情熱に敬服するばかりでありました。


とってもいい経験でありました。

とても勉強になりました。ほんとうにありがとうございました。


(財)河川環境管理財団


また、興味のある講演があれば是非参加させていただきます。

というか来月は既に予約済みだったりしますけど。

ご興味のある方は是非一度足を伸ばしてみたらいかがでしょう。




扇橋閘門を見学してきました

2011-08-06 13:38:00 | 自転車
毎年やっているようなのだけど扇橋閘門の一般公開。僕ははじめてそれを知ったときに椅子から立ち上がって「絶対行くぜ!」などと叫んでしまった。心の中でだけど。

そんなわけで丁度お休みの今日土曜日の公開日。カミさんを職場に送り届けるやいなや、自転車を踏んで一路扇橋閘門へ。

普段水門・閘門や排水機場は立ち入りができないところがほとんど。このような一般公開のチャンスを逃すのはあまりに残念。

幸いにも天候に恵まれ。ほんとうれしい。


ほらほら、門も開け放たれてて幸せ。

送信者 水門と橋その2


正面のテントではお水を頂戴し、施設の説明を聞くことができました。とっても親切。そしてこの仕事がほんと好きなんだなというのがひしひしと伝わってくる職員の方々がステキでした。

そしたらなんと操作室に入れてくれるというではありませんか。

せいぜい敷地内に入れる。くらいのことを考えていたのでのけぞるぐらいびっくり。

マジで!ほんとに良いんですか!なんて聞き返してしまいました。


送信者 水門と橋その2



そしてジャジーン!これが操作室だ。

もうなんちゅーかっこよさ。

送信者 水門と橋その2


ここで小名木川を東から西からやってくる舟に合わせて閘門の開閉を行っているのでした。

送信者 水門と橋その2


聞けばこの扇橋閘門は荒川ロックゲートよりも閘室は大きく一度に3千tもの水を流すのだそうだ。排水は重力での自然排水だが2分程度でざーっと流れる。今は東側の後扉の外側に排水されている様子がディスプレイに写っている。

送信者 水門と橋その2


操作室の正面には扇橋閘門の状況を表示している大きな表示板があった。

前扉の先西側と後扉の先では約1メートルぐらいの水位差がある。

送信者 水門と橋その2



舟を通すときには閘室に舟をいれて行きたい方の側に水位を合わせてあげて通すわけだ。
上から見るとその水位差は歴然としている。

運転のモードは自動と手動があるそうで、自動で運転させると水位に応じて排水や扉の上昇などがどんどん進んでいく。

見ているとあっという間だ。

送信者 水門と橋その2


このあたりの水位は荒川よりも低いのだそうだ。これも直感とは違う話だ。排水機場で排水して水位を保っているのだという。

そしてさらに驚いたのは、この周辺地域の地表面はさらにその下にあるのだという!


送信者 水門と橋その2


小名木川よりも地面が下!これも予想外のお話でした。

この扇橋閘門はそもそも、地盤沈下で海抜が低くなりすぎてしまったことから作られたものなのだそうだ。昔はこれがなくとも舟が通れたのだが、今や排水機場と閘門なしにはこのあたりの治水も舟の運行もままならない状態なのだそうで、こういうお話は聞いてみないとわからないものだ。

それにしてもこんな角度から眺められるなんて思いもしなかったよ。


送信者 水門と橋その2


折角なので、正面から。

送信者 水門と橋その2


そしてぐるりと

送信者 水門と橋その2



まわりこんで閘室の前まで。

送信者 水門と橋その2


こちらは閘室内の水位を表す目印。今は水位が低いほうへ舟が出て行ったので、後扉を開放して、水位を下げた状態になっている。次にどっちから舟がやってくるかはわからないからだ。

送信者 水門と橋その2


そんでもってこちらは筏をロープで牽引する巻上げ用の機械。名前を教わったのだけど、うっかり出てこなくなってしまった。昔木場の筏がたくさん通っていた頃はこれが活躍していたのだそうだ。

送信者 水門と橋その2


そして沢山お土産を頂戴してきました。

扇橋閘門の管理者の方々、貴重なお話をいろいろお聞かせいただきありがとうございました。

送信者 ドロップ ボックス


一般公開の情報は東京都建設局のホームページにあります。
公開日を確認して是非およりください。
こちらからどうぞ。

扇橋閘門(おうぎばしこうもん)と防災船着場を一般開放します!


帰路は荒川から中川をぐるっとまわって江戸川に出て江戸川を下って帰ってきました。

45キロ。ほんとに楽しいポタリングでした。

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そうそう、よろしければ、「閘門と運河」のレビューもご覧ください。
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