毎年やっているようなのだけど扇橋閘門の一般公開。僕ははじめてそれを知ったときに椅子から立ち上がって「絶対行くぜ!」などと叫んでしまった。心の中でだけど。
そんなわけで丁度お休みの今日土曜日の公開日。カミさんを職場に送り届けるやいなや、自転車を踏んで一路扇橋閘門へ。
普段水門・閘門や排水機場は立ち入りができないところがほとんど。このような一般公開のチャンスを逃すのはあまりに残念。
幸いにも天候に恵まれ。ほんとうれしい。
ほらほら、門も開け放たれてて幸せ。
正面のテントではお水を頂戴し、施設の説明を聞くことができました。とっても親切。そしてこの仕事がほんと好きなんだなというのがひしひしと伝わってくる職員の方々がステキでした。
そしたらなんと操作室に入れてくれるというではありませんか。
せいぜい敷地内に入れる。くらいのことを考えていたのでのけぞるぐらいびっくり。
マジで!ほんとに良いんですか!なんて聞き返してしまいました。
そしてジャジーン!これが操作室だ。
もうなんちゅーかっこよさ。
ここで小名木川を東から西からやってくる舟に合わせて閘門の開閉を行っているのでした。
聞けばこの扇橋閘門は荒川ロックゲートよりも閘室は大きく一度に3千tもの水を流すのだそうだ。排水は重力での自然排水だが2分程度でざーっと流れる。今は東側の後扉の外側に排水されている様子がディスプレイに写っている。
操作室の正面には扇橋閘門の状況を表示している大きな表示板があった。
前扉の先西側と後扉の先では約1メートルぐらいの水位差がある。
舟を通すときには閘室に舟をいれて行きたい方の側に水位を合わせてあげて通すわけだ。
上から見るとその水位差は歴然としている。
運転のモードは自動と手動があるそうで、自動で運転させると水位に応じて排水や扉の上昇などがどんどん進んでいく。
見ているとあっという間だ。
このあたりの水位は荒川よりも低いのだそうだ。これも直感とは違う話だ。排水機場で排水して水位を保っているのだという。
そしてさらに驚いたのは、この周辺地域の地表面はさらにその下にあるのだという!
小名木川よりも地面が下!これも予想外のお話でした。
この扇橋閘門はそもそも、地盤沈下で海抜が低くなりすぎてしまったことから作られたものなのだそうだ。昔はこれがなくとも舟が通れたのだが、今や排水機場と閘門なしにはこのあたりの治水も舟の運行もままならない状態なのだそうで、こういうお話は聞いてみないとわからないものだ。
それにしてもこんな角度から眺められるなんて思いもしなかったよ。
折角なので、正面から。
そしてぐるりと
まわりこんで閘室の前まで。
こちらは閘室内の水位を表す目印。今は水位が低いほうへ舟が出て行ったので、後扉を開放して、水位を下げた状態になっている。次にどっちから舟がやってくるかはわからないからだ。
そんでもってこちらは筏をロープで牽引する巻上げ用の機械。名前を教わったのだけど、うっかり出てこなくなってしまった。昔木場の筏がたくさん通っていた頃はこれが活躍していたのだそうだ。
そして沢山お土産を頂戴してきました。
扇橋閘門の管理者の方々、貴重なお話をいろいろお聞かせいただきありがとうございました。
一般公開の情報は東京都建設局のホームページにあります。
公開日を確認して是非およりください。
こちらからどうぞ。
扇橋閘門(おうぎばしこうもん)と防災船着場を一般開放します!
帰路は荒川から中川をぐるっとまわって江戸川に出て江戸川を下って帰ってきました。
45キロ。ほんとに楽しいポタリングでした。
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そうそう、よろしければ、「閘門と運河」のレビューもご覧ください。
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