五十の手習い足払い

五十歳を過ぎて始めたブログももう何年目?
山梨に住む新しモノ好きのオヤジが自分の趣味や日々の暮らしをつづります。

この一曲!踊り子[村下孝蔵]

2007年04月09日 | この一曲!
私の持ち歌の中でもかなり良く歌う歌の方です。けっこう高いキーの歌で、その日の声の調子を見るのにいい、という面もあります。

 答えを出さずに いつまでも愛せない
 バス通り裏の路地 行き止まりの恋だから
 どこかに行きたい りんごの花が咲いてる
 暖かいところなら どこへでも行く

 つま先で立ったまま 君を愛してきた
 南向きの窓から 見ていた空が
 踊りだすくるくると 軽いめまいの中
 写真をばらまいたように 心が乱れる

たぶん物語の舞台は、この都会の空の下。お互いの夢を持ちながら肩を寄せ合って生きている若い二人。しかし、将来の見えない日々に心が疲れてゆく。

 表紙の取れてる 愛だから隠し合い
 ボロボロのせりふだけ 語り合う日々が続き
 坂道を駆ける 子供たちのようだった
 倒れそうなまま二人 走っていたね

 つま先で立ったまま 僕を愛してきた
 狭い舞台の上で ふらつく踊り子
 愛してる愛せない 言葉を変えながら
 駆け引きだけの愛は 見えなくなっていく

言葉に出せない不安の中で暮らしている二人。相手の本当の気持ちを知ることが怖くて、交わす言葉もお互いの気持ちの上をかすめていく。

 つま先で立ったまま 二人愛してきた
 狭い舞台の上で ふらつく踊り子
 若すぎたそれだけが すべての答えだと
 涙をこらえたまま つま先立ちの恋

それにしてもギターを抱えた村下さんのこの歌を聴いていると、突然パリの町並みがイメージされてくるのは何故なんでしょうか?