松静自然 -太極拳導引が教えてくれるもの-

松静自然とは落ち着いた精神情緒とリラックスした身体の状態をいい、太極拳導引の基本要求でもあります。これがまた奥深く…

もの思う秋に

2006-10-11 | 日常雑記-暮らしの逸話(エピソード)-
すっかり更新が滞ってしまいました。
ようやく一段落したのでひさしぶりに…。

冒頭から個人的見解で申し訳ないのですが、
どうもあの金木犀の香りが漂い始める頃を境にして
もの思う秋が深みを増すような気がするのです。
自分の中の秋のアイテムは金木犀の香りかもです。
そういえば太極導引教室も今月から6年めに入りました。


あれから時は流れ…というように、
時は流れるものですよね。
美空ひばりさんの『川の流れのように』の中で
流れているのも時です。
時というのは一瞬の表情で永遠を表すことも
時空間という舞台でさまざま変化を表現することもできます。
それでも川の流れとはやや異なり
遡ることはできないし流れをせき止めることも難しいです。
人為的にはどうにもならない…理不尽ながらも自然そのものですね。

自然現象として時がその姿を見せるなかで
いちばん好きなのは桜の花が散る姿です。
花びらの一枚一枚に時が寄り添って降り積もる。
時の経(ふ)る姿の中でいちばん美しい場面だと思います。
四季を知っている、季節が巡る土地に暮らすというだけでも、
ほんとはすごく豊かなことなのではないかと。


みんなと一緒であることが大切だったあの頃。
ひたすら個に集中するようになった今。
個に集中すればするほど
仲間を意識することが増えたような気もします。