松静自然 -太極拳導引が教えてくれるもの-

松静自然とは落ち着いた精神情緒とリラックスした身体の状態をいい、太極拳導引の基本要求でもあります。これがまた奥深く…

養生で心がけたいこと その3

2007-06-01 | 養生の栞-食・眠・動-
  何事も行き過ぎた状態を避ける

よく「過ぎたるは及ばざるがごとし」と言いますが、
これはバランスが大切という意味かと思います。
どんなに良いとされることでも
そればかりであれば、いずれ弊害が出てきます。
バランスをとるというのは
偏りを避けようとすることです。

運動がどんなに良いとはいっても
疲労が残るほどやり過ぎてしまえば、
健康という概念からは
体に毒ということになってしまいます。
良かれと思ったことが
体に悪い結果となってしまったら
皮肉以外の何ものでもありませんよね。

飲食についても同じことがいえます。
暴飲暴食は勿論ですが、
いつも同じ傾向のものを食べるような偏り方も
体の中に“静止しやすい”状態を
つくり出すことになります。

たとえ体にいいとされるようなものでも
そればかりを摂取し続けていれば、
やがては過剰となって
体に弊害を招くようになります。

とりたてて特別な健康食品を摂取していなくとも、
毎日無意識に取っている飲食物の中にだって
体のバランスを崩す原因となるものが
あるかもしれません。
ときどきチェックしてみるのも
いいかもしれませんね。

悪いことを避けるのは当然ですが、
良いとされることでも
行き過ぎてしまえば毒となる。
あらゆる行き過ぎを避ける、
偏りを避けるように
心がけることが大切になってきます。