夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

三浦 展・著の『・・下流社会 団塊ニートの誕生』・・。

2008-04-26 20:29:26 | 時事【団塊の世代】
ここ数日、風邪気味なので、昨夜は夕食を済ませると、布団にもぐり込んだ。

深夜の2時過ぎに目覚め、『文藝春秋』を読み残している記事を読んだりした。
4時過ぎに再び寝て、6時過ぎに目覚めた。

先程、主庭に大部分残っている雪に朝の陽射しが差し込んでいるので、
庭先に立った。
煙草を喫てながら、陽射しを受けた雪を見詰めた。
雪解けの白い結晶はきらめいていて、
このⅠ週間に少しずつ読んだ『文藝春秋』の特集記事を思い返した・・。

この中で、三浦 展・氏の『~2007年問題~ 下流社会 団塊ニートの誕生』
の記事が甦ってきた。

団塊の世代の人々は、これから第一線を退く2007年の時、
どのような形態になるかを8大区分帯として、分析されて綴っている。



☆ニューファミリー・クラスタ
  高学歴、高所得、勝ち組で、消費好きな中流

☆社会派・クラスタ
  高学歴、学生運動経験者多く、上流志向が強い

☆団塊ニート・クラスタ
  低学歴、ややブルーカラー系、全体に意欲が低く、やや下流

☆下町マイホーム・クラスタ
  家族でアウトドアを楽しむのが好きな中流の自営業系

☆スポーツ新聞・クラスタ
  ゴルフ大好き、ギャンブルも好きなオヤジ系

☆アンノン族・クラスタ
  散歩とショッピングが好きな元祖アンクン族おばさん

☆ヒッピー・クラスタ
  元ヒッピーで古民家好きなサラリーマン

☆貧乏文化人・クラスタ
  創造性を重視するが階層意識が低いアーチスト系



と著作者は定義していた。

この記事の中で、教示させられた基本な生活観があった。
転記させて頂きます。




団塊世代の全てが、颯爽と海外旅行に行くわけではない。
夫婦仲良く温泉に行くわけではない。
そんなJALやJRの広告みたいな夫婦ばかりじゃない。
例えそういう夫婦だって、毎日お洒落にしているわけじゃない。
多くの人は、殆どの日を、一人で近所をぶらぶらして過ごすのだ。

だから、団塊世代の、特に男性で注目すべきは、
夫婦2人での行動ではなく、一人での行動だ。
つまり団塊男性の『おひとりさま』が重要なのだと、
先の辻中俊樹・氏は指摘している。
けだし慧眼といわねばならない。

一人になった時、団塊世代は、
特にこれまで会社組織という集団の中で動いていた男性は、何をするのか?
確かに、大学に行く人もいるし、
事業を立ち上げる人もいるだろう。
しかし、多くの団塊世代は、何もせずに、ただぶらぶらするだけではないか。

だって、そういう、何の役にも立たない無為で『下流』な生き方こそが、
団塊世代の青春の理想だったからだ。
団塊ニート25%、貧乏文化人10.5%、ヒッピー6%という数字が、
それを裏付けている可能性が高いのである。



以上、長く転記させて頂きました。


私はこの分布の中でどのクラスタに適応しているのか、
最初に読んだ時に思った。

どのクラスタにも属することはないが、
強いて指定すれば『貧乏文化人』に属すると思っている。

年金を頂き、程々の貯金を崩しながら、
私と家内のそれぞれの趣味に重点を置いた生活をしている。

それぞれの人生観があると言うことである。




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記事の切り抜き・・♪   《初出2006.1.13.》

2008-04-26 17:56:25 | 時事【団塊の世代】
私は新聞、雑誌で興味を持ったのを切り抜いている。
或いはNIKKEI NETで検索した記事も同様にハード・コーピーをし、
書類整理箱に入れている。

数ヶ月すると、色果てた記事は、破棄しているが、
団塊の世代に関する記事は、中々捨てられない。


企業の一員として、民間会社に中途入社し、
社会人となったのが、25歳だった・・。

この頃に新卒の人達は団塊の世代で、
入社時がたまたま一諸となったので、
業務で接触していく内に、友人となった人が多い。

私の勤めた業界は、中小企業だったので、
特にその時々に荒波に揉(も)まれたりした。

友人達と共にこの時代の空気に触れ、苦楽を共にしたので、
この中の3名は、秘かに戦友と思っている。

この2人が定年前に、この業界を去っていくのが、昨今の便りである。

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この時代の現役世代を視る・・♪   《初出2005.5.15.》

2008-04-20 14:16:28 | 時事【団塊の世代】
私は昨年の2004年の秋、定年退職した身であるが、
昨今ますます現役の方達は大変だ、と痛感している一人である。
55歳の時、入社以来本社勤務であったが、出向となり、定年を迎えた。

今年の2月に、我々OBと現役の55歳前後の人々と有志会の会合で、
話し込んだが、
OBの人たちの方が元気であった。

終身雇用、年功序列が崩壊し、成果給がはびこる昨今、
一人一人にプレッシャーが重く肩にのしかかっているのだろう・・。

私もつい数年前、現役時代の頃にこの有志会に出席した時、
定年時までは何とか、と強い意志があり、内面は必死の形相だった。

私が昨年の秋の定年退職時、礼状を送った後、
一通のメールが着いた。

うちの会社は特に外資系なので、本社勤務で定年退職まで勤めるられるのは、
ほとんどいないと思います、

と綴られたのが着信した。

この時代の過激な競争社会の中で、それぞれの人が生き残りを賭けて、
一生懸命に業務に当たっている。

我々の先達者の70歳前後の人々は、現役時代の時は、幸福な時代であった。

その後、我々が続き、団塊の世代までは、振り返ったとき、
幸運な時代だったと思えるだろう。

最も大変な世代は、現在45歳前後の人々と推測する。
終身雇用と年功序列の時代に入社し、先達者の背中を見て、
無我夢中に業務に邁進してきたが、
成果給と急速に変貌し、戸惑っている世代、
と思わず心を寄せてしまうのである。

この下の世代は、成果給と言われても、若さでギア・チェンジがしやすい。

今、改めて振り返ると、この時代の現役の方達はいずれにしろ
過酷なプレッシャーの基で業務に当たっている。

我々以上の定年退職者は、現役の方たちに暖かいまなざしを持つ必要がある、
と思ったりしている。






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団塊世代の老後は・・♪ ⑥ 最終

2006-04-14 10:43:21 | 時事【団塊の世代】
そうなると、定年後の人生の楽しみ方を自ら工夫しなければならない。
《略》
一例を挙げれば、先進国のアクティブ・シニアは、
おしなべて資産運用に多くの時間を割いている。
これに集中して、資産が増えれば、一石二鳥だ。
《略》
利殖を共通言語とした勉強会などに通えば、
新しい友人も出来るだろうし、
世界の情勢にも興味が湧いて来るから、ボケ防止にも最適である。
《略》

そうなると、私が先に挙げた《死に対する考え方》に関しても、
より計画性が出てくるだろう。

日本人は、年金すらその30%程度を貯蓄に回して、
死ぬ時が人生で一番リッチ、という壮絶な人種である。
統計に寄ると、今の高齢者は、平均3500万円持って墓場に行くというのだ。

団塊の世代も恐らく《いざという時の為に》貯金をして、
更に生命保険に入っている。
そして、やりたいことも我慢してひたすら貯め込み、
お呼びが来るのを待つというパターンに陥る人が殆どだろう。

しかし、人生を楽しむ原資はあるのだ。
定年後の人生の目的を見つけ、
葬式代と若干の余裕を残す以外は、見事にカネを使いきり、
『俺の人生は、最高だった』
と言って、自ら設計・購入した墓に入っていく。
《略》
要は最後の20年ぐらいは、
群れないで自分で生き方を決めるぞ、
という覚悟が出来るかどうかだ。

今までは周囲に迷惑を掛けることを恐れる余り、
自分が好きなように生きるマイライフという意識はなかった。
《略》
団塊の世代は、あと数年後に迫った定年を真剣に捉え、
自分自身の長期事業計画を描き、
それを確実に実行していくべきだ。
《略》
幸福か不幸かを決めるのは、
自分だということをはっきり認識し、
自らの将来を切り開く勇気を持ってもらいたすものだ。


以上、大前研一・氏の歯切れ良い、明確な提示である。

私は幸か不幸か解らないが、55歳の直前に出向となったので、
家内と我が家の人生設計の見直しを余儀なくされた。
資産と自分達は何をしたいのか、徹底的に話し合い、
定年までの5年間で若干の修正をしてきた。

この間は、自己意識が無くなった時は安楽死、
親族のみの葬儀、そしてお墓は樹木葬・・と家内と話し合ってきた。

私達は定年後、まもなく2年を迎えるが、
ほぼ私達が創造した路線を歩んでいる。

予測出来ない出来事は、親の介護が数多くの人々の問題として、
残っている。
よく団塊の世代の人々の一部の方は、親の資産を受け継ぐのだから、
資産の面では楽観視される人もいる。

いざ親御さんが介護の身となった場合、経験者でないと、
大変さが切実に解らないと思う。

私は家内の父が亡くなった時、
僕達の世代が親を面倒みる最後の世代だ、
と家内と話し合ってきた。

私達夫婦には、親としては、家内の母だけとなったが、
ときおり3人で国内旅行に行ったりしている。

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団塊世代の老後は・・♪ ⑤

2006-04-14 09:30:49 | 時事【団塊の世代】
ところが問題は、彼等が今の企業では、
それほど役に立たないだろうということである。
この5年ほどの間に、仕事のやり方はガラリと変わってしまった。

コンピュータとロボット、そして製造、流通、会計などを
管理するERT(業務管理)ソフトのお陰で、
業務システムは、経験が乏しくても、
技術には詳しい若い人達が動かせるものへと変貌してしまった。

また管理部門の定型業務は、
BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)とか
オフショアリングと呼ばれるやり方で、
人件費の安い海外へ委託されるようになった。

21世紀に入ってからの5年間、
肩たたきされなければもうけもの、と鳴りを潜めている団塊の世代も
かなりいるのではないだろうか。

定年後に引く手あまたという人は、
技術や生産のノウハウなどを熟知した人に限られるだろう。
しかもそういう需要は、韓国、台湾、中国など
日本から技術移転を望む処が中心で、
言葉のハンディなどを考えると、余り長続きする仕事とも思えない。

高齢者の受け皿の代名詞だった高速道路の料金所も
ETCが普及しているし、
警備会社の仕事もセンサーなどを使ってIT化されており、
ヒトの出る幕は、めっきり少なくなった。

要するに、仕事を出来るだけ続けたいという団塊の世代の願望とは裏腹に、
うまみのある《隠居仕事》は、そう簡単には見つからないのだ。


☆ 私のコメント ☆

私の予定として、定年退職後は失業保険を五ヶ月分を頂き、
再就職の意思はなかった。

退職時の近くになると、ハロー・ワークのHPをチェックした時、
就職の意思のあるお方で、前向きな就職先の会社への意欲の
サンプルなどを付随されていた。

私のように管理畑で、業界内の程々の専門知識、ノウハウがあっても、
これといって国家試験で何かを有する免許、資格がなく、
愕然としたのは、事実であった。
余程、引き締めて、表面上は再就職の意思を示さないと、
失業保険は頂けない、と思ったりしていた。

この少し前に、家内の父が5、6年に於いて入退院を繰り返していたが、
危篤となり、定年日を迎える前に亡くなり、
お通夜、告別式、初七日を終えたのが、定年日の直前であった。

そして出向であったので、退職日の三週間前に、
『退職金の算出表』が自宅に届いた。
私が試算した額より、少し大目であった。

このふたつが重なり、表面上のファイティング・ポーズが取れなくなり、
定年後のハロー・ワークに失業保険の申請を取りやめた。

私の知人に退職後、タクシーのドライバーになった人がいる。
タクシーの台数は多いが、お客さんは増えない、
毎日、8時間ほど働いて、月に10万円前後と話していた。


                   《つづく》
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団塊世代の老後は・・♪ ④

2006-04-13 18:40:50 | 時事【団塊の世代】
それにも関わらず定年後の準備は、
まったくと言っていいほど出来ていない。
まず毎日をどうやって過ごすか、
という処から戸惑う人も多いにに違いない。

学生時代はマージャンで、
30代からはカラオケ、
40代でゴルフ、
最後の10年間はゲンナリして、
そのまま定年に滑り込み、
というのが典型的なパターン。

だから大した趣味もないし、ゴルフを毎日やろうにも、
それほどの金も友達もいない。
読書といっても新聞と週刊誌を読む程度である。

団塊の世代は、学園紛争を経験した人もいて、
学生時代に周囲が騒然としていたので、余り勉強が出来ず、
読書などの楽しみを見出す程の教養を身につける機会がなかった。

会社に入ってからは、『働き蜂』、『モーレツ社員』などと呼ばれて、
企業戦士として走り続けてきたので、
芸を必要とする趣味に費やす暇もなかっただろう。

右肩上がりの時代の背景に、上の世代から、
『考えるよりも、とにかく走れ!』
と言われて生きてきたので、スローライフも苦手だ。

アクティブ・シニア(75歳くらいまでの活動的なシニア)として、
どこかの会社で雇ってくれるなら、
給料は半分でもいい、という人が驚くほど多い。

あと数年後に定年が迫っていながら、
まだ準備していないどころか、
何とか働き続けることを模索しているのである。

妻も恐らくそれを望んでいるだろうし、
本人もまだファイティング・ポーズを解いていない。


☆私のコメント、補足☆

働く事を模索しているのは、年金の満額が60何歳で支給されるか、
ということも根底の一因にある。

大前氏の典型的なパターンの提示とは、私は別の少数だった。
大学を中退し、映画、文学青年を過ごしたが、
生活が出来る見通しがたてず、ある企業にサラリーマンとして、
25歳で中途入社した身である。

従って、定年後は生活の見通しが立てられれば、
小説、随筆、歴史書、現代史の読書をした上、
音楽を聴いたり、映画を家で観たりすることだった。

そして、これらに関して、文章を綴り、何らかの形で
外部に発表することだった。

私の先輩で、このお方の定年の歓送会の後、
『俺、これから何をしていいのか、解らない』
と話された時、私は驚いた。

私は、こうしたお方は解らない。
私は、それぞれのお方は、個性と感性により、
強い趣味のひとつ、ふたつは当然に持っている、
と思っていたからである。



                 《つづく》
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団塊世代の老後は・・♪ ③

2006-04-13 17:32:22 | 時事【団塊の世代】
問題は、この世代の
①人生観
②定年後の準備
③死に対する考え方
である。

人生観とは、要するに自分の人生の目的は、何なのかということだ。
子供を生んで、育てる。
美味いものを食う。
友達と語り合う。
何でもいいが、充実した人生を送るには、それなりの目的が必要だ。

しかし、この世代は壮年期に仕事と出世競争にあけくれた。
まさに高度成長の申し子だ。
家庭を顧みずに働いた、と言えば格好いいが、
そのせいで家族しの絆も強くない。

子供が中学、高校に行ってからは、ろくに口も聞いて貰えなかった、
という親父も少なくないだろう。

妻も夫より子供のことを考えてきたから、
実は夫のことについては、よく知らない。
『サンデー毎日』(定年)になったら、うざったい、
と思っている向きも少なくないはずだ。
旅行に行くなら、夫より友達と行きたい、
と本音では思っている。

お互いを理解せず、すれ違ったまま結婚して以来の30年間を過ごしてきた。
そんなカップルが、夫の退職後、結婚以来初めて、
同じ部屋で、べったり過ごすことになる。
それが20年間も続くことになるのだから、
妻にとっては、負担が大きすぎる。

数年前から、熟年離婚が増えているが、これからは激増するだろう。
家族からも相手にされず、定年後の人生の目的を持たない人が、
少なくないのではないか。


☆ 私のコメント ☆
私は55歳直前、出向となった。
中小業で外資系、業界が1998年をピークになり、
各社は業務の再編、リストラが盛んとなった。
早期希望退職という名目で、退職させられたり、
大幅な配置転換、或いは私のように出向となったりした。

昭和45年前後の入社した多くの人は、定年まではこの会社にいて、
それなりの人生設計を漠然としているが、持っていたはずだ。

私の場合も定年までは、この会社にと、人生設計を考えていた。
出向と提示された時、ゴネて配置転換させられ、
苦手な部署に配属され、早期希望退職をせざるを得ない立場も予測された。

結果として、出向を了承した時、家内と人生設計の修正をした。
私達は、子供が出来なかったので、2人の老後まで概要を
話し合った。

定年までの家庭財政状況。

定年後、お互い何をしたいのか。

結果として、共通の趣味は国内旅行とし、
それ以外は、それぞれの趣味をお互いに尊重する。
従って、夫婦の共通時間、それぞれの個別時間となり、
老後に片割れになった時、趣味を強く持っていたら、
ある程度の生き甲斐が持てると考えてたりした。

年金の満期までの家庭財務状況。

ある程度までの老後の家庭財務状況。

こんな形で年金の推定額を含め、定年までの5年間、
予算と修正を繰り返した。

私達夫婦が徹底的に話し合ったのは、
何より退職後の生活をお互いに楽しくすごしたい、
という思いからである。


《つづく》
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団塊世代の老後は・・♪ ②

2006-04-13 15:53:07 | 時事【団塊の世代】
団塊の世代は、45~55歳くらいの人に比べると、
持ち家も比較的に安く買っているし、
年金など多くの面でも恵まれている。

35~45歳の人々にいたっては、
年金を含めて退職後の見通しが全く立っていないのだから、
これは見事な《逃げ切り組》である。

とはいえ楽ばかりしてきたわけではない。
ひとつ前の60~75歳のグループに比べれば、
年金はちゃんと応分の負担をしているし、
1980年代の地下高騰が始った頃に住宅ローンを組んだ人は、
かなりきつかっただろう。

老後にゆっくりと人生を楽しむ事は、当然の権利。
『ご苦労さんでした!』ということだ。


☆私のコメントと欠落指摘☆

定年後、直ぐに年金として月20万円以上支給されれば良いが、
私の年代の昭和19年生まれでも、年金満額の支給は満62歳からである。
団塊世代の後期のお方は、65歳である。
60歳で無事定年退職を終えた方は、年金までの空白期間を
どのようにするかが、最大の問題点である。

まして、定年退職時前に、希望早期退職、という名の基に、
リストラに遭われ、生涯の生活プランを修正を余儀なくされたお方達も
数多くいる、と私達は肝に銘じる必要がある。


                     《続く》
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団塊世代の老後は・・♪ ①

2006-04-13 15:00:20 | 時事【団塊の世代】
今月の『文藝春秋』の中で、特集として《日本はどっちだ》と
今日の話題、問題を取り込んだ特集記事があった。

その中で、経営コンサルタント・大前研一・氏が、
【団塊世代の老後は、幸福か不幸か】という命題の基で、
綴られている。

私は一昨年の秋、定年退職を終えた身である上、
25歳の時、ある企業に中途入社をしており、
この時に新卒入社した人達と業務上の交流があったりした。

彼等が団塊の世代であるし、長い間、ある産業の空気を共に吸い、
大波小波を共にしたので、他人事の世代とは思えない。

大前研一・氏の綴られたことは、プロの力量としては、
充分に感心させられた分析能力もあるが、ある面欠落していると
思っていることもある。

私は大前研一・氏の綴られたのを無断引用させて頂き、
私なりのコメント、そして欠落している問題点を提示したい。


『2007年問題』にも色々とあるが、
中でも、この年から始まる団塊世代の定年退職が、
日本の社会経済に大きな影響を与えることは間違いない。

今の平均寿命を考えると、この世代は、あと20年は、
余生を楽しむ事が出来るであろう。
しかし問題は、その間の経済的な余裕があるかどうかだ。

統計によれば、彼等は平均2000万~2500万円の貯蓄を持ち、
月に20万円以上の年金が支給される。
持ち家のローンも払い終わっているはずで、
しかも何らかはの生命・疾病保険に入っている。

贅沢を言わなければ、食うに困らないで、
一生を終わることが出来るはずだ。
結論を先に言えば、団塊世代の老後は、『幸福』なハズである。


                   《続く》
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退職後は・・♪

2005-09-21 13:35:41 | 時事【団塊の世代】
今朝の読売新聞で退職後の動向調査の記事があった。
転記させて頂いた後、コメントします。

退職を切っ掛けにとった行動は、
①旅行
②マネープランの作成
③パソコンの購入

電通が今年8月、2000年以降に退職した66歳以上の富裕層を対象に
行ったインターネット調査で、こんな結果が出た。
団塊世代が定年期を迎えて、一斉に退職する「2007年問題」を控え、
初めて実施した。

それによると、退職を切っ掛けに何等かの行動を起こした人は、
全体の93%に達した。

最も多かったのは、旅行だった。
そのほか、家のリフォームや車・バイクの購入など、
消費に直結する行動が目立った。

ボランティア活動や図書館通い、語学学習など、
新たな人脈や知識を目指した人も多かった。

調査は、2000年以降に本人或いは配偶者が退職した人のうち、
預貯金や株式などの金融資産を2000万円以上保有する
55歳以上の男女を対象に実施、310人から回答を得た。

以上が、新聞記事の全文です。


私の場合は、昨年の秋に退職したが、
マネープランの作成は、55歳の時に実施した。

57歳になると、家のリフォームは、外壁と屋根を修復し、
そして垣根を強化し、門扉を新調したくらいで、
家の内部を特にしなかった。
そして、定年後を意識した上で、パソコンとプリンターを買い替え、
これを配置する机と椅子、脇机を揃えた。

定年間際になると、インターネットの回線を導入した。
これ以前、電子メールを個人的に実施したかったが、
業務が多忙のために、我慢していたのが本音であった。

そして定年記念にデジカメを購入したくらいであった。

車・バイクは、もともと所有する気持ちが無く、
ボランティア活動、語学学習は興味がなかった。

私は文章を綴ることを定年後の第一目標にしていたので、
幸いブログの世界を知り、満足している。

庭の手入れ、音楽を聴いたり、映画を観たり、
小説・随筆、雑誌、新聞を読んだりしていると、
一日が過ぎてしまい、寝不足の時もある。

国内旅行に関しては、家内との共通の趣味であるので、
現役時代から続いていが、4泊5日前後の温泉滞在は
やはり定年後で初めて出来ることである。

誤算といえば、図書館通いをする予定であったが、
インターネットで色々と検索出来るので、通わなくなった。

電話に関しては、黒電話のダイヤル式から
ひかり電話のプシュフォン式に変わった《笑》

尚、我が家は家内と二人住まいであるが、
携帯電話はお互いに持ち合わせていません。
正鵠にいえば、使うことが出来ない、ということです《笑い》
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団塊世代、四つの破壊。

2005-09-20 08:34:58 | 時事【団塊の世代】
今朝、団塊の世代について調べていたが、
《Yahoo!辞書》の中で、【新語探検】というコーナーで
標記のタイトルで綴られていた。
2005年5月22日付の記事であるが、
決して古びたことはなく、改めて教示させられた事が多い。
転記させて頂きます。

昭和21~24年のベビーブームの時代に生まれた「団塊の世代」の者達が行い、
これからも行なおうと思われる破壊のこと。

その1は『大学の破壊』
1968、69年の日大闘争・東大闘争を中心とする学園闘争は、
全国に広がり、団塊世代の多くがその闘争と無縁ではなかった。

その2は『年功序列賃金の破壊』
日本的経営の一つの要素として存在していた、
年齢・社歴が上がると共に賃金も上がっていくという年功序列型賃金は、
団塊世代の数が余りに多いことから、
企業側も利益に応じた給料の支払いに転じなければならなくなり、
成果報酬制度を採用する企業が増えている。

そして現代は『年金制度の破壊』を行ないつつある。
余りにも年金受給者数が多過ぎる為に、下の世代が支えきれなくなっている。
一説には、団塊世代が皆死んでしまうと、
年金問題は相当改善されるともいわれている。

そして最後に、これから『墓場の破壊』をしようとしている。
都会では墓地となる用地がもはや無く、
数の多い団塊世代の墓地は用意出来ないという。

ノンフィクション・ライターの後藤正治が紹介している言葉。

以上が全文である。

確かに角度を変えると、こうした見方もひとつの論である。
どの時代にも光と影が存在するのが、古今東西に於いて、
人が営みを行なう上、存在するのが、この世である。
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定年、団塊の世代・・♪ 最終

2005-07-24 11:11:46 | 時事【団塊の世代】
「やりたいと思うことを、
とにかく存分にやってほしい」と堺屋さんは言う。
「そのことが、ひいては日本経済の活性化にも、つながるのです」

なぜか。
「60代が好きな事にお金を使えば、
それをターゲットにした市場が発展するからです」

堺屋さんは、ピアノ教室を例にに説明してくれた。
「同じように教室に通うにしても、
子供が求めるレッスンと60代のそれとは違う。
『バイエルから習うより、好きな曲を早く弾けるようになりたい』
そんな60代のニーズに応える為の市場が、
次々と生み出されのは間違いありません」

夢を追い求めよ・・。
「団塊」へ向け《生みの親》が発信するメッセージだ。

以上が新聞記事の全文です。


☆私のコメント☆

私は定年退職後の一年生です。

大学二年で中退し、あてどもなく彷徨った後、昭和45年に
企業に中途入社した。25歳の時だった。

この年に入社時がしたのが、団塊の世代の人々でした。
自然と、彼らと業務を通し、仲良くなり、交遊した。

私の生まれた家庭では、昭和21年と23年生まれの妹が二人いて、
私の家内は24年生まれで、人一倍《団塊の世代》と連帯感がある。

私の第二の人生は、自分の趣味に時間を費やしている。
現役時代に出来ずらかった事に、十二分に時間をかけている。
年金は部分支給で、満62歳から完全支給となる。
この二年間をどうするか、55歳の時に決断した。
生活資金と自分達の生活設計を決めて、定年退職後は、リタイアしよう、と・・。

団塊の世代の人々も、年金完全支給が満63歳からであり、この3年間を
いかにするか、多くの人は悩まれる、と思う。

私共は子供が恵まれなかったが、私共の共通の趣味の旅行をし、
それ以外は堅実に生活している。

自身の趣味に、時間を掛けられる《贅沢》に私は満足している。
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定年、団塊の世代・・♪  ②

2005-07-24 10:01:21 | 時事【団塊の世代】
1948年生まれの漫画家・里中満智子さん(57歳)も、
同世代にについて
「別の演出家が用意してくれた役を演じてきた人が多いように思う」と指摘、
「人生の第二幕では、
自分自身が演出家となり、
自分という素材の生かし方を考えるのがいいのでは」と話す。

里中さんには、同時に
「私達の世代は、社会の圧倒的多数派として、既存の価値観を変えてきた」との思いがある。

「これからも、『定年』や『老人』といった言葉のイメージを変えていくはずです」


具体的には、どんな第二の人生を選択すべきなのだろう。

埼玉の会社員・佐野孝雄さん(57歳)は、
2007年に定年が迫っている一人としてこう考えた。
「定年後も社会とのつながりは大切にしたい。
団塊の世代は、再就職すべきです」

ただし、「数の多い私達の世代が再就職をめざして一斉に動き出せば、
その競争も厳しくなるのでしょうね。以前の景気も違いますし」と楽観はしていない。
「パソコンのスキルを上げるなど、私も準備を進めておかないと・・」

インターネット上で、コミュティー・サイトを運営する
「イー・ウーマン」の社長の佐々木かをりさん(46歳)が、
ひと回り上の団塊の世代に対して抱くイメージは、
「リーダーシップがある働き者」。
それだけに、
「その知識や技術が埋もれてしまうのは、余りにも惜しい」と強調し、
「地域づくりなどの分野で、それぞれの能力を社会に還元してほしい」と訴える。

一方、人生の先輩として、
「今まで出来なかった事をしながら、
ゆっくり過して」
とアドバイスするのは、神奈川の知久 収さん(64歳)だ。
「彼等は高度成長が終った後も、
企業の中で自動化や省力化を進め、
日本の経済を下支えしてきた世代。
社会には、もう充分に貢献してきた、と言えるじゃないでしょうか」


60歳を待たずに第二の人生を歩み始めるべきという意見もある。
神奈川の鶴丸義文さん(55歳)が言う。
「日本の将来を担うはずの若者が、正社員になれないという現実がある。
会社の中で、最も構成比率の高い私達の世代が早めに退き、
若い世代に正社員のポジションを譲ることで、
この社会は活力を取り戻せる、のではないかと思うのです」

鶴丸さん自身、33年間勤めた化学会社を早期退職し、
今はパートタイマーとして別の会社で働いている。
余った時間を活用し、両親が動けなくなった時に備えて、介護の勉強をしたり、
料理のレパートリーを増やしたり・・。
「子供も既に独立しているので、贅沢さえしなければ生活に困ることはない。
充実した日々を過しています」


《続く》
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定年、団塊の世代・・♪  ①

2005-07-24 08:32:04 | 時事【団塊の世代】
昨日の読売新聞の夕刊で、特集《土曜茶論(さろん)》が、
定年を迎える団塊の世代に、第二の人生はどうあるべきなのか、を
取り上げていた。
興味のある記事なので、転記させて頂きます。
私のコメントは、最後に綴ります。

団塊の世代(1947年~1949年生まれ)が
2007年から定年退職を迎える。
日本の総人口の5%強を占める世代とあって、
一斉に第一線を離れることの影響は大きく、
今年の経済財政白書や労働経済白書も《団塊の定年》を取り上げている。

そんな団塊世代の定年後に始まる第二の人生は、どうあるべきなのか。

受験戦争が激化し、学園紛争が吹き荒れる時代を、
すし詰めの「集団列車」で駆け抜けた。

社会に出たのは高度成長の絶頂期。
終身雇用、年功序列の戦後的雇用慣習が定着した時代に
サラリーマン人生のスタートを切り、
あとは仕事漬けの生活を送り続けた・・。

1976年に小説『団塊の世代』を出版し、
この言葉の生みの親となった作家の堺屋太一さん(70歳)は、
そんな世代の半生を、
「自分の向き不向きや好き嫌いを考えることなく、
一本のレールをひた走り、会社にしがみついてきた」
と総括した上で、こう力説する。

「団塊の世代にとって定年は、初めて好きな生き方を選べる機会。
60歳になって、いよいよ人生の黄金期を迎えるのです」


《続く》
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団塊の世代 退職後の理想と現実・・♪  ②

2005-07-17 19:27:34 | 時事【団塊の世代】
調査によれば、退職・引退直後の年収見込みは、平均326万円。
2004年の世帯平均年収、960万円の3分の1近くにに減る。
現在の貯蓄額も平均1868万円で、
退職後に夫婦2人で暮らしていくのに必要と思う額3134万円の6割弱てしかない。

退職すれば収入は、大幅に減る。
充分な蓄えがあるわけでもない。
なのに、趣味や遊びに今以上のカネをかけたい・・。

冷静に考えれば、経済的な裏付けのない、
かなり無理な願望であることが分る。


36%の人が将来、家や土地を親などから、
相続できる見通しがあるという、プラス材料がある。
しかし、24%は親と一緒に住んでいて、
介護などの問題か発生する可能性があることや、
15%がまだ独立していない子供を抱いている家計負担要因もある。

団塊の世代が、定年を迎えるまで、あと2年~4年。
まだ時間が残されていることもあって、今は全体に楽観的な考えが目立つが、
この先カウントダウンが進んで、経済環境や心境がどう変わるか。
今後も更に、調査を重ねる必要がある。


以上が記事の全文である。


☆私のコメント☆

私は19年生まれで、定年退職を昨年の秋だった。
厚生年金の一部は受給しているが、完全受給は満62歳からです。
団塊の世代の多くは、満63歳からです。

私は55歳を過ぎた頃、この2年間をどうするかを思案しました。
団塊の世代の方は、3年間です。

そして私は、定年直後の資産を推定算出をしました。
土地と家屋、そして貯蓄額。

結論として、堅実に生活すれば、何とか生活のメドが立ちましたので、
年金生活に入りました。

私の両親は既に亡くなり、家内の父は昨年の秋に死別し、
家内の母は一戸建てで生活しています。
私共は子供に恵まれず、家内と二人だけの家庭です。

共通の趣味は国内旅行でして、個々の趣味の額はたいした額ではありません。

堅実の生活で、うるおいのある日常生活を目指しています。
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