朝のNHKのニュースを観ていたら、男性アナウンサーのスーツの胸元に、
赤い羽根が付けられていた。
今日は『都民の日』か、と思い出した。
東京都は、この日に共同募金の一環として、駅前等で【赤い羽根】を寄付活動をしている。
今から20年前頃、私は出勤で成城学園前に行くと、
駅の改札に近い所で、
『お願いしま~す。
ご協力下さ~い』
と左右でそれぞれ一列に並んで、ご婦人と小学生の男女がいた。
私はご婦人のひとりに近づき、
百円玉を二つ募金箱に入れて、スーツの胸元に付けてもらった。
芳(かぐわ)しい香りが四十歳前後の女性から漂い、
ちょっとときめきを感じた。
やはり女性は、四十過ぎてからだなぁ、と余計なことを思った。
その翌年だったか、この日何時ものように並んでいた。
小学生の女の子に目があってしまったのて、
近づき財布を見たら、五百円玉しかなく、募金箱にいれたが、
女の子にたどたどしく赤い羽根を付けてもらった。
『有難うございまし~た。
気を付けて、行ってらしゃい』
と私が立ち去る時に言った。
ちょっと茶目化あるお利口さんの子でした。
プラットフォームで胸元を見ると、
赤い羽根はちょっと曲がって付けられていました。