BS世界のドキュメンタリーとしてNHKで放送されたもののようですが、ほぼ50分の番組で「Chernbyl 4 Ever」という2011年に国際共同制作の番組を日本語版にしたもののようです。NHKも名前に入っていました。
見ごたえありました。知らないことがまたもやいっぱい。
今回、とうとう完成してチェルノブイリの旧石棺を覆い尽くすように横からスライドしてかぶさるという新石棺の話題の中、その意味することを解き明かした番組となっています。
チェルノブイリで事故後も横で原発が動かされていた時期があること、チェルノブイリでも1番問題になる場所にはまだ入るに至ってないこと、など・・・いろいろなことをこのドキュメンタリーでまた考えさせられました。
忘れない。考えるのをやめない。
そのために、知る手立てを見過ごさないようにしましょう!
NHKのココにこのドキュメンタリーの紹介がありました。
25年前のチェルノブイリ原発事故で、甚大な被害を受けたウクライナ。事故を知らない世代も増え、チェルノブイリを舞台にしたゲームソフトも流行している。若者たちにとって、もはや原発事故はゲームの中でしか存在しない過去の遺物だが、なかにはバーチャルな世界の体験を通し、事故を深く知ろうとする人も出てきている。番組は、原発の周囲30キロの地帯「ゾーン」を訪れる若者たちに密着。そこでの体験や、当時を知る人々の話などを通して、チェルノブイリと向き合う姿を映し出す。
一方で、番組は原発事故の処理がいまだに続いている現状を伝える。現在、事故が起きた原子炉はコンクリート製の“石棺”で覆われているが、崩壊の恐れがあるため解体しスティール製の巨大シェルターを被せる計画が進められている。しかし、石棺は放射能に汚染され解体作業には大きな危険をともなう。三世代に渡って石棺で働く一家は「シェルターがすべての問題を解決する」という考えには懐疑的だ。また巨大シェルターの建設と保守にどれくらいの費用がかかるのかもわかっていない。こうしたなか、ウクライナでは原子炉22基を新たに建設する予定だ。
番組は、独占入手した石棺内部の映像も紹介。さらには原子力問題の専門家や、地元の医師などのインタビューを交えながら、事故が風化するなかで、今も後遺症に苦悩するウクライナの葛藤を描く。
原題:Chernobyl 4 Ever
制作:国際共同制作 NHK/Simple Production/Crescendo Films/Arte France/RTBF/WIP
(ベルギー、フランス 2011年)