今日は天気も上々。午前中に練習もできて、前回頂いた新曲2つもどうにか弾けていたので自信をもって(?)レッスンへ。
まずは、いつものオスカー・ピーターソンのジャズハノンのEXERCISE No.3から。
EXERCISEに入ってから、グッと曲らしい雰囲気になってきて、練習も盛り上がりました。
かなり弾きこんであったので、それなりに練習効果もでて弾き終えました。
「本当の曲らしくなって、いい感じになってきましたね」と、これは私の演奏に対してでなく、曲についての先生の感想(笑)
「右のページのリズムがとても掴み辛かったのですが、結構ちゃんと弾けていましたか」
「そうですか。どれどれ」
先ほどは楽譜と合わせてみてなかった先生が、楽譜と照らし合わせて確認してくださいました。
「大丈夫でしたよ」
(やりました!)こういう込み入った「待ち」の部分が難しい曲で一発OKは苦節4年半の成果?
これまで、「待ち」に至って弱かった私ですが、ようやく少し音をしっかり待って弾く感覚ができてきつつあるようです。
「それで、コードの答え合わせですか。これは、ちょっと問題ありですよ」
「!」
最初から順にいきます。
「B♭M・・・・」「大丈夫ですよ。合ってますよ」
あれあれ、結構順調です。2段目までほぼ ノーミス。
3段目からが問題ありだったようです。
捻って考え抜いて「F#M7」とした最初から「違います」「E♭でいくんですか?」「そうですよ」というので、頭を絞る。
「これは、E♭m7テンションに9ですね。次のF#M7/A♭」もだめです」「A♭ですか?」
「これ、Ⅱ→Ⅴで、音を少しずつ下げながらⅡ→Ⅴ、Ⅱ→Ⅴで同じ感じで降りているの分かりますか?」
という訳で、その後も、「C#7」「何かオカシクないですか?」「うそうそ、合ってますよね。アッ、Eが♭でマイナーコード?」
「音の調子で感じるでしょう」「C#m7」で、次は「F#7 テンションが♭13」・・・・・
右のページの再度Ⅱ→Ⅴで同じような感じで下がるのがありました。そこも、mの見落としなどがあり、「前回より、曲が複雑になってましたからね」と先生。「残念、今日は60点って感じでした」と私。でも、勉強になりました。
そして、前回頂いた新曲2つの内の”Dedication 3”からまず弾いてみました。
これは、ゆっくり弾くようにということだったので安心して弾きましたが、最初は滑ったり落としたりしながらも、繰り返しの後は気持ちも落ち着いてかなりいい雰囲気で弾けました。最初の部分だけで、譜には基本のリズムしか書いてない中間部分があったのですが、「中間部分は、難しいのですっぱり諦めました」というと「それもそうですね」ということで、何と「今日弾いたところはいいでしょう」と何と、1発OKがでてしまいました。
(先生の私への期待度がかなり低いのかもしれない)と内心思いながらも、あっけなく卒業で~す。
次は、「桜ハイビジョン」のDVDから「河内・大阪」。面白い軽く跳ねたような曲で、弾くには弾けたのですが、最後の最後にちょっとリズムの読み間違えを見つけて修正したりと、細かにいろいろな変化が盛り込まれていて大変な曲でした。
いざ、お披露目。
「これも、弾けていますね」アドリブも、しっかり書いてないし、適当ながらこんな感じと練習した時のアドリブを弾いてみると・・・「そんな感じでいいですよ」と、「ただ、この曲はタタタタと最初に弾くところをあまり跳ねないで弾いてほしいんですよね。それからもうちょっとゆっくりでいいですね」とのご指摘。2回目はゆっくりにして、跳ねすぎに注意しつつ弾くと・・・まさかまさかのこちらも「いいんじゃないですか」を頂いてしまいました。
前回、新曲を2つ頂いた時は、「ちょっと欲張り過ぎちゃった?」とスズメの宿から大きなつづらを背中に背負って帰った気分の私でしたが、結構自分でも頑張れたのでびっくりでした。
そして、新曲は・・・。<「桜ハイビジョン」の音楽を録音してみましたが、音楽だけ聞いているといい曲がいろいろあるのに気づきました。もっと楽譜が出てくるといいのですが・・・>と連絡メールをした時にお伝えしておいたのですが、先生がそれを読んでいて下さったようで、
「桜のDVDの楽譜が結構でてきたんですよね~」と言って取り出したファイルには、桜のDVDの地名の入った楽譜がいっぱい!!!
「たくさん出て来て、ついでにカーペンターズの『青春の輝き』の編曲したのも、こんなとこから出てきたんですよね」と先生。
お宝がザクザク状態のようです。
ザクザク出てきた桜の中の楽譜を譜面台に置いて、少しずつ弾いて確認。
先生の話では、「エンドレス・ブルーなんか、1週間とかめちゃくちゃ短い間で制作しましたからね。桜は少し余裕があったけれど、画像が両方とも先に出来上がっていて、曲をつけて下さいっていうので、画像をみながら曲の長さを調整して演奏したんですよね。だから即興のとこもあって…あの頃はバブル時期でこんな仕事もしたんですよね」と譜をあれこれ眺めて回想モードに入ったかと思うと、少しずつそれぞれを弾き始めました。
その時弾いて以来ファイルに入れたまま、何を入れたかも確かめることなくお蔵入りしていた楽譜たち。ちょっと弾くとでも指に記憶が戻ってくるのか、よどみなく次々と甦る曲たち。DVDではチェロや他の楽器がメロディーを弾いているのも多いのを、それもアレンジしながら確認。
流石ですねぇ。
「『桜ハイビジョン』は、映像が短調なので、エンドレス・ブルーのように何回も孫と一緒にみたりしなかったんですよね。でも、今回の曲で音だけを拾って録音して聞き返したら、そのバリエーションが予想以上に豊かで、正直驚きました。ピアノの鍵盤でないところを叩いたり、ピアノの弦をはじいているような音や、先生がカーペンターズで使っていたリコーダーの音もあったり、滅茶苦茶楽しかったですよ~」と伝えると、「ピアノの弦じゃなくて、あれは書いてある。『ライアー』っていうハープっぽいような楽器ですよ。そう、画像が場所が変わっても桜は桜だから、音楽で少し変化を持たせた方がいいかなぁ~とバリエーションをつけたんですよね。でも、音楽が目立ってもダメだと思って、割と薄味に作っているんですよね」と先生。
で、「弾きやすいのはどれでしょうか?」という質問で、次に頂く新曲が決まりました。
「大和・吉野」テーマ曲にかなり近いのですが、どこかシャンシャンシャンと降りてくる音が印象的な曲です。
前回は欲張りばあさんのように大きなつづらを抱えて帰りましたが、「今回のは直ぐ弾けちゃうと思いますよ」と先生がおっしゃったように、素直に弾けそうな曲でした。でも、そういう曲こそきっと難しいかもしれません。さあ、つづらの蓋を開けてみるのが楽しみですよ。
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そう思いながらの帰途、駅からはうす雲があったにも拘わらず筑波山が見えていました。富士山はちょっと遠くなりますから、この周辺の人びとには筑波山が心の山という感じになるのではないでしょうか。なだらかな山の曲線もいいですね。
さて、帰宅してからは「天国の本屋さん 恋火」という映画を返却しなくちゃいけない日だったので見たりして、練習はできませんでした。
でも、この映画もとてもいい映画でしたよ。機会があったらご覧になってみてください。
竹内結子って本当にいい女優さんだなって思いました。
さて、遅くなってきましたが、今日もお月様に逢うことができました。
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明日は夜10時過ぎに上ってくるお月様。明日も会えるでしょうか。
お休みなさい。
今日もいい1日を過ごせました。
明日もいい1日になりますように!