felizmundo's website

月の満ち欠けに時の流れを感じながら、皆でそれぞれの持ち時間を楽しく意味あるものにしていきたい。

知らなかった、国連で立派なことを言っていた日本

2017-10-13 21:22:03 | 日記

   日本政府はこの10月11日、「核兵器廃絶決議案」を国連総会に提出したそうですが。ノーベル平和賞でも注目された「核兵器禁止条約」には直接言及しなかったそうです。でも、それはしなかったのではなく、できなかったのでしょう。そのかわりに、北朝鮮の核開発について触れ、安全保障をめぐる環境が厳しくなっていることを指摘したようです。

   今年度、国連に提出した日本の「核兵器廃絶決議案」(ココで確認してください)の概要の話を聞いて、私は日本が1994年以来、毎年国連にこういう決議を提出してきた事実をまず知り、知らなかった自分を恥ずかしく思いました。と同時に、それでは過去にはいったいどんなことを決議案に盛り込んでいたのか大変興味をもちました。

   探したら、外務省のHPのココにこれまでの決議案の骨子が見られるようになっていました。

   
  (下記に、1例として去年の決議案のココ を短くまとめたものが報道発表としてまとめられていたので転載してみます)
   

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

我が国核兵器廃絶決議案の国連総会本会議での採択

平成28年12月6日

   圧倒的な多数に支持されて、去年は採択されたそうですが、立派ではないですか。「我が国としては,このような取組等を通じて『核兵器のない世界』の実現に向け,引き続き国際社会の取組を主導していく考えです」と言っていたのですから。

   主導してきたはずの外務省、今回の内容についてはまだ掲載になっていなかったので、その詳細がわかりませんが、今年の日本の決議に一部から不満の声が聞こえたといいます。そうなると、採決はどうなるのでしょう?

   12月8日には外務省がきっと今年の部分を載せるはずなので、要チェックですね。それとも、その前に採択のニュースも流れるでしょうか?

   ちなみに、戦後70年の節目の2015年には、「(この決議案には)世界の指導者や若者による被爆地訪問等を通じ核兵器の実相への認識を広めること,等が含まれており,我が国として核兵器国及び非核兵器国協力の下,『核兵器のない世界』の実現に向けた国際的機運を一層高めることに貢献するものです」と外務省の説明が入っていました。その決議案に効果があったのか、広島や長崎への訪問者が多くなり、オバマ大統領の訪問が去年2016年5月27日にあったのを思い出しました。実は偶然、そのあとに広島を旅行し、オバマ大統領の折った鶴の展示を見ました。

   日本の今回の決議案に対して、これまで決議案に賛成してきた国の人々はどう反応してくるのでしょう。決議案には修正動議が出ることはあるのでしょうか? わかりません。

   ただ、間に合うなら今度の選挙で日本自身が変わり、「核兵器のない世界」を望む気持ちが世界の人々と変わらぬ共通のものであり、ノーベル平和賞を受賞した核兵器禁止条約に主導的役割を国として果たせなかったことを恥じ、<これからはしっかり唯一の原爆被爆国として、その責務を果たしていきたい>といえる日本でありたいと思います。あなたは、どう思われましたか?

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いまこそ脱原発のための1票を!

2017-10-13 19:36:14 | 日記

  「日本と原発」「その4年後」「日本と再生」などの映画(ココから試写できます)をこのブログで度々おすすめしてきました。

   チェルノブイリから福島へと、原発事故の被災地をフィルムに焼き付けて私たちの目となって大事な現場を見せてくれる写真家・中筋純さんの写真展も紹介してきました。

   それは、とりもなおさず映画を見、写真展を見ればみるほど、<人間の手にはおえない原発を、こんなにも地震国の日本に作ってしまった!>と気づき、それにまったく無知で、原子力神話に疑いの目を向けずにきた自分を恥じ、何かをせずにいられなかったからです。

   今からでもできることを! 再稼働を止め、再生持続可能なエネルギーに転換して、未来の子供たちに負の遺産を少しでも残さないように! ・・・小さい努力ですが、少しずついろいろな活動を積み重ねてきました。

   しかし、ご存知ですか皆さん!

   他の世界の人々は大きく再生持続可能な太陽光、風、地熱などに転換しつつあるのに、日本だけはまったく福島原発事故がなかったように、反省もなく原発を再稼働しているんです。今、九州の川内原発の2基と高浜原発の2基の計4基(伊方3号機も去年再稼働しましたが、今は定期検査で停止中です)。

   そして、日本政府は今もイギリスやインドに政府が融資の保証を与えて、原発のセールスを続ける意向(!)でいます。他国に原発を売ろうとする国が自国の再稼働を進めようとするのは当然。しかも、今日の共同通信のニュースを見ると、「経済産業省が、原発が立地する自治体を対象とした国の補助金を、2017年度から、原発の半径30キロ圏内の自治体にも支払う仕組みに変更していたことが13日、経産省への取材で分かった。17年度の予算額は16年度と同じ45億円で、対象自治体は150を超える。同省は仕組みの変更を報道発表していなかった」という!

   再生エネルギーのコストが高いとかいいつつ、原発コストは低いと言い続けている経済産業省。安全性の確保がさらにコストを膨らませ、再稼働のための補助金もさらに多額となる原発の現状から、どうにか国民の目をそらしておきたいために、報道発表を控えていたのでしょう。廃棄物問題の解決をせずに再稼働をしていくことへの疑義は自民党の河野太郎氏もホームページで堂々と言っているし、小泉元首相は「日本と原発」の時から映画にも出て、過去の自分を反省して「脱原発」を訴えている。細川、菅らの元首相も講演活動などをしている。

   太陽、風、地熱を始め再生持続可能エネルギーといわれるものは枯渇しない。枯渇する時は地球の終わりの時。そして、今あなたのいる場所で発電ができる。

   たとえば、今時計はほぼソーラーが主流になってきました。以前は2万円以上だったソーラー時計が、今は2000円でも買えます。技術が進み、再生可能エネルギーでは大量生産されればどんどんコストが下がります。腕の上で発電!これが再生エネルギーの凄さです。

   危ない水没危険個所の信号機はソーラーになっています。自販機で外に立っているのにソーラーパネルで動くのも出てきました。(停電になっても、送電線不要で自立したこうした電気機器は心強いかぎりです。こういうものがきっと増えてくるはずです)

   大量生産されても原料代のエネルギーは無料・タダ!その凄さが分かりますか? 今、風力発電の機器やソーラーパネルはどんどん安くなっているようです。それ以外でも、きっと工夫次第で、信号機は通過する車や人の重量をエネルギーに変えることを考えている人もいると聞きます。アイデア次第で、消費の場で小さい電気を発電することはどんどん夢のように広がっていくと思います。

   勿論、火力や原子力に変わっていくには、小さい積み重ね以外にも大きな地域全体での再生エネルギーの取り組みが必要でしょう。でも、それは原子力のように大きな資本を必要としないからこそ、ドイツで草の根のように広がっていったのだと思います。日本でもそれができる!知恵と勇気さえあれば!

   原発は他国がどんどん撤退する中で、これからは技術の維持が大変になり研究費負担はかさむでしょう。技術進歩は鈍化するばかり。一方、危険回避のためのコストはあがるばかり。放射能廃棄物がリミットを越えたら・・・どうするのかも目途もたっていない。もう、今まさにここでストップして、技術を磨くなら廃炉技術こそしっかり磨いて、ロボットとかを駆使する日本のハイテク廃炉技術を生み出し世界に輸出するしか道はないはずです。

   ただでさえ借金だらけの日本の財政でさらに原発を推し進めるために散在など許されるはずがありません。今の国が何を考えているのか!日本も直ちに、しっかりとエネルギーの方針転換をするべきです。経済産業省の原発推進で間違った道を行こうとしているなら国民がそれにストップをかけられる政治力を発揮できる人を投票で選ぶのが今度の選挙です。

   原発を選挙の第1の争点にしないと、明日の日本は危ないです。経済は、再稼働が進んで原発事故を繰り返したら、それだけで大打撃です。明日の仕事も、明日のあなたの住む家も、ある日突然事故が起きて「緊急退去」の可能性だってあるのです。

   止まっている原発は大丈夫と思っていませんか?勿論稼働している原発よりはずっと問題が少ないでしょう。でも、燃料棒がプールに置かれていて、プールが地震で破損され、水の注入で大騒ぎとなった福島第2原発4号機のこともお忘れなく。

   私は、福島原発事故のこと、あの時感じた自分や自分の家族にふりかかる得も言われぬ巨大な力への恐怖を絶対忘れません。その原発が、今 日本には57基あるのです。あなたは、忘れていないですか?

   

  

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする