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月の満ち欠けに時の流れを感じながら、皆でそれぞれの持ち時間を楽しく意味あるものにしていきたい。

2022年12月の惑星(空からのクリスマス・プレゼント)

2022-12-01 13:39:07 | 惑星・天体ニュース

   いやいや、もう今年最後の「今月の惑星」を書く日になっていたとは・・・。1年早いものです。年齢が行くと時の経過に加速度がつきます。ただし、今、前回の月の巡りの写真整理をしながら、(そうか、11月には「皆既月食+天王星食」や「Wお月見」をしたのか~)と思うと、あの赤銅色の皆既月食をみたのがはるか昔のように感じられました。

   「ひと昔」を若い世代は「5年前」、年取るともっと長く考えると話題になりました(ココから)が、そう考えると、私は超若い?!なんてね。 

   さて、では、さっそくその11月の月の巡りの写真からお届けしましょう。

   

   けっこう賑やかに並びましたね。しかも、11月8日は皆既月食中の月です。大きくぬけているところがな~~~い!

   冬の快晴に恵まれたという感じです。

   そして、実は、もうすでにこのブログではお伝えしているのですが、上の月の巡りは1日に写真を1枚だけにしていますが、月というのは、「前日から上って朝まで月が見えて沈み、その月が沈んだ同じ日付の内に、新たに月がまた上ってくることがあります」。 特に、言う人もいないので、これを私は、自分で勝手に「Wお月見=ダブルお月見」と呼んでいます。

   これが、皆既月食翌日から6日連続で見られました。朝と夜とが両方晴れていないと見られないので、これはかなりレアな記録でした。

   因みに、こんな感じです。

   

    <皆既月食からこのWお月見6日目の最終日14日まで>は、月三昧の濃厚な時間を過ごし、振り返ると遠い夢のように感じられます。楽しかったぁ~。

    さて、ところが、その後始まった12月の巡りは目下多難で、寒いし、雨や雲に阻まれてやや多難な状況です。実は今日もまだチャンスはあるものの、絶不調。雲がいっぱいでお月見は無理そう?

    でも、晴れて呉さえすれば、今月の惑星たちは、楽しいことになっています。クリスマスの頃には月が惑星とフォークダンスのように空を踊って巡りますよ。

    さっそく今月の惑星の話をしましょう。

    水星:12月の下旬に見えるようになってきます。特に22日あたりが絶好です。双眼鏡がないと見えづらいですが、場所が月に教えてもらえると、肉眼でも目のいい人なら見えるかもしれません。12月25日には、細い月が金星と水星に西の地平線近くで接近している姿を見られます。クリスマスの日に是非 快晴のプレゼントをもらって、メルヘンのような景色を眺めたいですね。

        

     <上の図:国立天文台「今日のほしぞら」より12月25日の南西の空低く。夕方5時>

    金星:水星と同じく、金星も月が近づく25日に一緒に探して下さい。金星は水星よりずっと明るく、楽に肉眼でみられるので、地平線がよ~~~~く開けて見えやすい場所で探してみましょう。

    火星:あいにく昨日は、夕方からずっと天気が悪かったですが、少しずつ東空のみやすい場所に姿を現していて、このブログでもすでに紹介済みです。肉眼で見えます。こちらは、金星と反対に東空です。下に、すこし国立天文台のちょっと変わった図を持ってきましたが、火星は今、冬の星座の中をウロウロしているのですが、そのウロウロとした姿が下の図です。

     9月から(西から東←方向)に星達と逆行するように動いていたのですが、10月末からは(順行→方向)に方向転換。1月13日になると、またもや(←方向に逆行)を始める火星。不思議ですよね。この不思議を解こうと思った先人がいて、天動説の間違いに気づき、地動説を唱えだしたのですよね。あなたも、解き明かしてみてください。太陽を中心に太陽系の兄弟達がまわる姿を描いて考えてみると分かりますよ。  

     *考えてもわからなかったら、ココの説明が分かりやすかったですよ。 

  星座の中の火星の動き 2022年9月1日から2023年3月31日50センチ公開望遠鏡で撮影した火星(2020年10月1日撮影)

    そして、この火星、中接近が12月1日なので、明るいですが、これから徐々に地球と距離が開いてきて暗くなっていきます。でも、まだまだ明るいので、特に12月8日には、月が近づくので、月にしっかり教えてもらって楽しみましょう。

    ちょうど、月が満月になる時のようですね。東空ですよ。冬の星座の名も、下の図にあるので、一緒に確かめて下さいね。遅い時間だと、さらに地平からオリオン座が出てきて、賑やかさが増しそうです。

      月が火星に接近 2022年12月7日から8日 19時頃 東京の空

      木星:金星も明るいですが、木星も明るく肉眼ですぐわかる明るい惑星です。実は今日、明日がとても月が近くにいて、分かりやすいです。空が暗くなったら、外にでて見てみましょう。月のそばに明るい星が見えたら、木星で間違いありません。今日は、でも関東は天気が悪そうです。29日前後にはまた月が近づくので、その時見るのでもいいし、夕方の早い時間に明るい星が東南から南に見えたら、まず「木星です!」

       月が木星に接近 2022年12月1日から2日 19時頃 東京の空

    土星:土星は、やや暗いです。輪っかは双眼鏡や望遠鏡がないと見えず、見た目は「暗めの星」。でも、肉眼で見られます。今は、木星を探して、目をそれより先行している西に向けて見ていくと、土星が見つかります。火星よりちょっと早く、27日頃に月が土星に近づくので、土星は月が近づく27日に教えてもらうのもいいですね。

    フォーマルハウトは1等星なので、フォーマルハウトをてがかりにするのもいいかもしれません。秋の星座は寂しげで、地平近い低い場所にやや明るい星があれば「フォーマルハウト」です。

    みなさん、気づきましたか?(水星、金星、火星、木星、土星)と、曜日を構成する惑星がいま、勢揃いしようとしています。今日から8日にかけては、木星から火星に向かって移動していくお月様。そのお月様が次に三日月になって西空に登場するクリスマスの頃には、空に惑星が弧を描くように西から東に並びそうです。

    空からのX'masプレゼントのようですね。月、火、水、木、金、土、日(太陽)と、1日の間に曜日の天体をすべて見られるか、子どもの冬休みに試してみるのはどうでしょうか?

    今年のフィナーレの12月の夜空。11月に続いてたのしそうですね。

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