人間、わかってると思っても、なかなかしっかり分かるまでには至らない。
今日のレッスンは、それを身に染みるレッスンでした~。
まずは、練習曲としてのボサノバシリーズ「オルフェのサンバ」から。
ウナギの寝床のように長い楽譜ですが、根気よく練習して、その成果の7割くらいの出来で弾けました。
まあ、しっかりもっと練習すれば、すらすら行くかもしれませんが、トチトチつかえてしまいつつ、完奏。
先生も、「よい練習になったということで」と深い追及はなく、譜読みとリズムとりの練習成果としてOKに。
次は、前回頂いた奥様の曲"Longing"。これは、譜面が全部左も書いてある完全譜。しかも、渡辺先生が弾いているCDを聞いても、この譜以外の音を全く入れていないという完全版。あっという間に弾けるようにはなったのですが、細かく自然の動きを裏切る不思議な和音の連なりに、結構何回弾いてもどこかでミスがでてしまって、なかなか完全には弾けない曲でした。しかも、先生の弾くのを聞くと、「明るく伸びやかで、語りかけてくるような」まさにlonging という題名にふさわしい曲なのですが、うっかり弾くと抑揚がないつまらない曲になってしまうのです。
1回目間違えないように慎重に弾きましたが、間違えた上にそのつまらない曲のように弾けてしまいました。
2回目、心してlonging を思いつつ弾いてみました。やはりタッチミスはしてしまいましたが、ちょっと表情を付けて弾けました。
「2回目の方が、うまく弾けました」と自分から言ってしまったら、先生も「そうですね。2回目の方がよかったですね。これはもういいですね」と言ってくださいました。曲に表情、思いを載せる。すごく難しいけれど、面白です。
奥様のCD”LONGING”に収録された8曲。今日最後の"Remember"の譜を頂いてきました。
これは、左がまったくなく、メロディーとコードのみの譜です。この曲がこのCDで特に好きな曲でしたが、楽譜が1ページの半分しかないのにびっくり。この6行に、いろんな音が詰まっていたんですね。再現できるでしょうか~~~わくわくします。
そして、ここからが今日の大誤算。2回目となる"Wind Of Change" . 練習もばっちり、結構いい感じにまで弾けるようになり、今日は午前に余裕があったので、弾きこんでいいところまで出来た「はずでした」
ところが、先生の前で弾くとイントロはうまく弾けたものの、そのあとがメロメロに。あれあれ。
その上、先生の第1声は「出だしの音から、どうも違う」
「!?」(まさか)
「カウントが、3連でのカウントに直っていない」
「最初は、これでいいんじゃないんですか?」何回か弾いて、「もっと、1音目が跳んだ感じの音にならないと」
との指摘に、最初の音の後の休符、2番目の音の後はタイで伸ばしていることに気づいてやり直し。
でも、まだ違う様子。
「カウントが、4分音符を3カウントにしてない。だから、音が跳んでない」
「最初の音も、3カウントの3音目で弾くのですか?」
「そう、当然全部が3カウントで数えているんですよ~」
「!!!」
メトロノームが登場です!
先生がメトロノームを2カウントで数えた弾き方と、3カウントで数えた弾き方で模範演奏。
微妙~、聞き分けられない。
「きっと、ゆっくり弾くと聞き分けられると思いますよ」とさらにメトロノームをゆっくりな速度に変えて先生の模範演奏。
すみませ~ん。
わかったような、わからないような。しっかり録画させていただいて、聞き分け、弾きわけをお宿題に。
「8分音符が出ているところはすべてタータに読み替えるということは・・・」とそれから、この曲を前回に続いて全面見直し。
というか、先生は前回もこう教えていたのに、私がわかっていなかったようです(泣)
「Aとかの最後の3連の2音目から出るところもンタタ、でなくタータに油断するとなっている。ンタタですよ」
「じゃあ、2つ8分音符が並んでなくても休符♪でもこれは・・・の3拍目ですか?」
「そうそう。すべて、3拍でカウントしていく」
「あっ! それなら、頭ではわかりました(体と指では全然わからないけれど・・・汗)」
という訳で、3拍とり全然うまくいってませんでした。自信があったのに・・・。
となると、同じ3拍子で3拍でとるところがそっくりという前回頂いた "Troubador"は~いかに。
予想通り同じく悲惨なことに。
「最初のところは音を自由に感じるままに弾いていいRubatなので、今のでいいですけれど、Aのところからは違っちゃっていますね。
これ、付点四分音符2つだけれど、同じ長さじゃないんです。3、3、3でカウントするんで、(1・・)(・・2)(・・・)ちょっと2音目は遅れる感じになるんです」「!!!!?」
「1つマスターできれば、あとは簡単ですね」
「先生にこういう3拍でとる曲多いですか?」
「ジャズっぽい感じの曲はあまり僕には多くないから、そんなにこういう曲は多くないですよ」
「聞くとカッコよくて、すんなり耳に入るのに、弾くとなんでこんなに難しいんですか~(嘆)」
「そうかなぁ。慣れですよ」
頭ではわかった素人さん、次回のレッスンまで3拍を3連符マークのリズムでメトロノームをお供に、先生の"Wind Of Change"と"Troubador"、頑張ってきま~す!