まだまだ先のことだと思っていた木星と金星の大接近。いよいよですね。
「
2月の惑星」を書いたころは、「金星が西空でだんだん沈もうとしている時、木星は逆に東空から上ってきます」と180度くらいのイメージで書いていたのに、「
4月の惑星」では「金星を見つけたら、その目を天の上の方、天頂に向けていってみましょう」と90度くらいのイメージ?まで近づき、そして、7月1日は夕空でその大接近姿が眺められます。金星と木星がこれから数日はペアダンスをご披露してくれますよ~
それでは、楽しみな今月の惑星。いつものように太陽に近い順から説明していきますよ。
水星:7月前半は見えても日の出前。今の日の出時間は4時半ですからね~
そうなると、早朝なんてものではないので、すっぱり水星を見るのはあきらめましょう(笑)
7月23日に太陽の向こう側をまわって、ようやく地球の夕方の空に出てくるようになりますが、月末になってもまだ低くて見えづらいです。梅雨時は水星のような弱い光の惑星の観察には正直不向きです。無駄な努力はやめましょう。
金星:めちゃ明るい金星も、さすがに梅雨時の厚い雲に阻まれることが多かった6月ですが、ちょっと空を眺める習慣のある人はそれでも明るい星(金星)の存在に気づいている方が多いようです。飛行機の光よりも明るいかなって感じです。もちろん、飛行機のように点滅はしませんけれどもね。
この金星が、よく目を凝らすと木星と仲良ししていますよ。やや暗い木星が、金星の周りを踊るように左上から上、右横へと動いていきます。
7月18日は19日には、そこに三日月が加わって、とても楽しい夕方の夜空が楽しめます。
参考に、1めぐり前の三日月の時の木星・金星との姿を、ここで復習してみましょ~う。
<2015年6月20日19:28>
木星と金星が1か月前でもこんなに離れていたこと、月を口、2つの惑星を目とみると、かわいい顔に見えませんか?
さあ、今回の7月18日はどんな顔にみえるかな~?是非、楽しみに西空を日没後に眺めてみてください。
火星:地球からも遠ざかり、今月はみられません。
木星:金星と仲良しです。金星のそばにいる木星も、金星よりは暗いですが見つけやすいです。金星の周りを回るように見える木星の動きを楽しみましょう!恒星はこんな動きはしないです。惑星ならではの”惑星ダンス”ですよ。
土星:土星も実は頑張っています。ただ、金星と木星とは離れていて、春と夏の星座の間あたり、さそり座の赤いアンタレスのそばにいます。土星も今は明るくて天気がよければ肉眼で十分見つけられますよ。
下は、先月の月が土星に大接近した翌日写真ですが、今月も7月26日には月が土星に大接近して、「これが土星君だよ~」と紹介してくれますよ。
<6月2日>
という訳で、今月の惑星の見どころは今夕8時前後の金星と木星の大接近その後のこの2つの惑星の動きの変化とそこに三日月が加わってメルヘンの世界を見せてくれる18日・19日がクライマックスですよ。お見逃しなく!
梅雨の後には、天の川の季節が。今年は、きれいな夜空に盛大な天の川をどこかで見てみたいな~。