いろいろあって、なんと前回9月29日のレッスンから40日以上が経ってしまい、本当に久しぶりのレッスンでした。先生にはその間、ソロライブと8人編成での賑やかなライブを聴きにいったのでお会いはしていたのですが、本当に久しぶりでした。
まずは、練習の曲から。これまでのオスカー・ピーターソンのジャズハノンが終了して、今日からはちょっと違った感じの先生が選んでくださった「ジャズ・ハノン」レオ・アルファッシー著の1ページ目から。階段を上っていくようなスケールから、ちょっと途中から複雑に階段を1段飛ばしで行ったり戻ったり?頭と指の体操。 なかなか弾いてもなれなくて、指使いを工夫して数字を入れてみたり試行錯誤。
でも、結局完璧に弾けることは、30回にまぐれの1回程度。ピアノの難しさを思い知ります。ライブを立て続けに見ていたので、そういう演奏を超スピードで駆け抜ける先生の演奏って超人!と改めてハノンの練習をしつつため息の日々でした。お披露目。
「へぇ。結構面白い曲ですね」「途中から超難しくて、どうやっても完璧には弾けないです」というと、「後半は僕だって難しいかも」と先生。ウソウソ。「変化させて、工夫しているね」 これ以上はうまくならないので、次回は次へ。
そして、今回弾くのは、前回頂いた新曲で「ドミニカ」というDVD[Endless Blue」の中で使われている先生の曲。ちょっと曲の変化をしたあとの指使いが弾きづらく、音がかすれたり、落ちたりしやすくて・・・1回目、ポツポツとりこぼし。弾き終えて、こんな感じで~。
と、もう1回慎重に弾き直すと、「ちょっと音がかすれたりするところはあったけど、いいんじゃないですか」「間違っている所はなかったですか?」「そうですね。あとは、練習すればいいんじゃないかな」
あっさりOKが出ました。それで、今回は他に曲を頂いてなかったし時間があったので、自主練習をしていたブラジル曲「コルコヴァード」をカウントを間違えないように弾けているかを確認して頂きました。
1か所だけ、リズムがやや捻ったところがあって、「そこはちょっと怪しい」ということで、数回弾き直し、OKが出、どうにかもう1回通してみて先生に確認を頂くと・・・「このアレンジそのものがちょっと~というのはありますが、リズムの捉え方の練習というのではいいかもしれませんね。以前に比べて2回目とかで結構もうとらえられるようになっていますね」と少し私の技量が改善されているとの好評価を頂きましたぁ~(フフフ)。
ついでながら、<この前のライブのアンコール曲で先生が弾いた「Go and See my Love」の途中で、いままで聞いたことのない2小節で上がり下がりが面白い挿入部分が2回繰り返されていて、印象的だったのですが、あの部分を加えて弾きたい>とお願いすると、「あれは、最初いれていたのを、そのあと入れないで弾いていたんですよね。でも、今回また弾くようにしたんです。確か、楽譜に書いてあるのがあるかも」と見つけて下さいました。
といっても、私の予想とは違って、下、真ん中、上の3つの高さの音を積み重ねて、あたかも3つの楽器で演奏しているような弾き方。そして、楽譜は真ん中のみしか書いてありません。いつものことですが(笑)
「簡単だから、楽譜に今できるかなあ~?」と言いながら演奏するところを録画させてもらい、さらにゆっくりと弾くコツを説明して下さったのも録画。結局、まずは録画から音を拾って自分で譜を作ってみることになりました。
それにしても、私が予想していた音が左手の低いところで出している音だったり、音のつくり方って本当に不思議に満ちています。
<Aの部分がFが基音になっていて、Bで短3度あがってA♭、その上がったり下がったりになっているけれど、F、A♭で最後にC、F、A♭で最後にここはDm、繰り返しでまたF、A♭最後はFで終わるという感じの曲になっているのだけれど・・・FとA♭のトニックで上下が基本だけれど、今言っていた部分は、その中で各基音のドミナントに当たる「C7とE♭」を2小節出して変化をつけた部分なんですよね~>とのこと。分かった。分かった???
「?」が付きながらも、短3度の揺れに、そのドミナント(V)に当たる音が配されたら、なんだかカッコよく乗れる音になるらしい。理論はともかく、音がずれて上がったり下がったりがより気持ちよくなるドミナント部分をこれから解析して譜起こし作業です。
*探したら、ココから先生の"Go and See my Love"が動画で聞けますが、さてこの中で私が印象的で今回教えて頂いたC7とE♭を2回繰り返して印象的な部分というのがこれには本当に入っていましたが、どこだか分かりますか?
それにしても、音って面白いなぁ~と今日も思ったことでした。音って本当に不思議で楽しい!
そして、新曲はというと・・・最近聞き直していて「このCDにはまだ弾いてない曲が結構ある」と気づいた「遠い夢」の中の曲からお願いしました。先生が、インドの弓奏楽器エスラージ奏者・向後隆さんと共演しているCDですが、どうもエスラージの音がいまひとつ響いてこなくて、最近になって久しぶりに聞き返し、弾いてみたくなりました。
お願いすると、意外にも先生にしては素早く楽譜が出てきて「あっ、ちゃんと出てきた!」と先生自身も驚いて(笑)、「The Missing Link」を頂くことになりました。ちょっとさびしげな、憂いを帯びた曲です。静かに人に訴えかけるように声をかけているような感じのする曲です。
「いやぁ、懐かしいなぁ。全然弾いてないなぁ」といいつつ、楽譜があるとすぐにその時にもどれてしまうようで、即座にCDの時の雰囲気で、しかも向後さんがいないのでメロディー音を入れ込みながら美しい模範演奏を弾いて下さいました。「エスラージがない方がいいのに!」とCDを聞いて思っていましたが、その通りでしたっ。