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あなたに「ぬくもり」を届けたくてブログをつくっています

受け月

2015-04-26 23:04:14 | 日記
 草サッカーの取材で仙台へ。仙台へ向かう新幹線の車窓から見える風景は、東海道新幹線とは違い素朴な日本の原風景があるような気がする。仙台は「杜の都」と言われるように緑の美しい街です。特に新緑の季節でしたので心が洗われるようでした。東北の方たちのあたたかい歓迎で疲れが飛んでいきます。取材を終えて夕暮れの田園風景を走る新幹線のなかで取り出した1冊の本。伊集院静の「受け月」でした。何も考えず出がけに持って出た本が仙台を住みかとする伊集院の本だったとは。「受け月」他の短編集を読み終わると涙が出ました。心の芯をそっとあたためてくれるような文章。残酷なまでの辛さや悲しみを通り過ぎた伊集院だから書ける文章なのでしょう。この本を買ったのはおそらく12,3年前。離婚後、新しい人生に向かって悩みながらも挑戦し出した頃のように思います。まだ、癒されない心をこの本がやさしく包んでくれたような気がします。今読んでみると、さらにもっと深いところの人の根源的な部分に触れ来るようなです。「生きる」ということは喜びも悲しみもみんな包み込んでいくこの夕暮れのようです。

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