昨年末、両親や妹一家とクリスマス会をすることになり、我が家の長男坊へのプレゼントは何がいいかを聞かれました。
一番、喜ぶものは仮面ライダーのおもちゃ。それは間違いないのです。今、とってもとっても大好きで、毎日毎日毎日、録画を見続けています。
でも、仮面ライダーのおもちゃって、親としては覚悟がいるというか、ひとつ買ってしまうと終わり、という気持ちになるというか、沼地に誘い込まれているような気持になるわけです。次から次に新しいものが出てくるため、買っても買っても買っても追いつかない、「あれがほしい。」と常にねだられる、そういう未来が見える。
というわけで、夫婦で話し合い、「仮面ライダーのおもちゃはやめておこう。」という結論に至りました。
両親や妹さんには「仮面ライダーのおもちゃは喜ぶと思うけど、やめておく。でも、仮面ライダー大好きなんで、仮面ライダーがついているパジャマとか下着をお願いします。」とリクエスト。
私から甥っ子、姪っ子には、毎年おなじみの「甥っ子、姪っ子、わがやのちびっ子3人へのお揃いトレーナ」にしました。
クリスマス会当日。
プレゼントが待ち遠しい甥っ子はそわそわしっぱなしのハイテンションで、ごはんもそこそこに「プレゼント!!」と興奮していました。
まずは我が家のちびっこさんへ。
仮面ライダーのついているトレーナーにリュウソウジャーのついているパジャマ、シャツ。シンカリオンの靴下にトーマスのトレーナー。こんなにたくさん!?と私も少し興奮しました。
ちびっこも満面の笑みで「わあ・・・かめんらいだー!!」と喜びました。
次は姪っ子ちゃん。
姪っ子ちゃんもかわいいキャラクターのついているピンクのパジャマ。それにサンリオ商品の財布やハンカチなど、小物類がたくさん。どれもこれもかわいい!
姪っ子ちゃんも笑顔で「わあ。こんなにかわいいのがたくさん!ばあば、ありがとう!」と早速、パジャマを着始めました。
最後は甥っ子君。
甥っ子君には、なんと!なんと!仮面ライダーのベルト!!「ひゃっほう!!!」と歓喜のおたけびをあげる甥っ子君。早速、ベルトをつけはじめます。
・・・と、その隣でみるみる顔が曇り始める我が家のちびっこくん。私の傍にやってきて小さい声で
「たろくんも、あれがほしかった。かめんらいだーのおっきいおもちゃ、ほしかった。」
と言っているうちに、どんどん悲しくなったようで、顔が歪み始め、涙がぽろぽろぽろっと零れ落ちたのでした。
うんうん。わかる。わかる。そういう気持ちになるのはすごーくよくわかる。
でも、ほら、この仮面ライダーのトレーナーもリュウソウジャーのパジャマもすっごくかっこいいやん。うれしかったんやろ?
となだめるも
「うれしくない!あれがいい!!」
とヒートアップし始めるちびっこ。その隣でプレゼントのベルトを大喜びでつけはじめる甥っ子君。そりゃそうだ。甥っ子君も仮面ライダーが大好きなのです。このプレゼントのためにいつもがんばって勉強しているのです。そりゃ喜ぶ。そりゃはしゃぐ。
というわけで、だれも悪くないけれど、だれもが微妙な気持ちを味わう、というなんとも申し訳ないクリスマス会となってしまいました。
聞くところによると、大きくなってきた甥っ子君へ何を贈っていいかが分からず、妹さんに購入を託しており、母も当日まで甥っ子君へのプレゼントが何か知らなかったんだとか。本当に誰も悪くない不運な出来事でした。
というわけで、サンタさんからのクリスマスプレゼントは、ほんの少し方針を変更し、仮面ライダーのお菓子セットの中に仮面ライダーのフィギュアやプログライズキー(仮面ライダーのベルトの付属品。ベルトがなくても単体で音が出て、これだけでもちびっこは楽しめます。)をそっと追加したのでした。
クリスマスの朝。いつもは泣きながら起きてくるちびっこくんですが、その日は枕元にある仮面ライダーの箱をしっかりと抱きしめて起きてきました。
「これ、たろくんの?」
という問いかけに、
「もしかして、サンタさんが来たんじゃない?」
と答える夫さん。ごそごそごそごそと中身を広げ始め、プログライズキーを見つけると、満面の笑みで
「ぷろぐらいずきー!!」
と囁き、ぎゅっと握りしめたのでした。喜んでおる。めちゃくちゃ喜んでおる。ただ、その後、ひとりごとのように
「おっきいべるとはなかったねぇ。」
とも言っており、少し切なくなったのでした。とはいえ、ちびっこくんはベルトなくても大大大満足だったようで、プログライズキーを握りしめて保育園へ行き、みんなに見せびらかしていました。
という話を年末にあった夫さんの大学時代の部活の忘年会で「最近、あったこと」として披露していた夫さん。
その日は私とちびっこも一緒に参加させてもらっていて、ちびっこは宝物と化したお気に入りのプログライズキーをしっかり握りしめて持っていき、夫さんの先輩方にも
「これ、ぷろぐらいずきー。これでしゃちょーがへんしんすると。」
と一生懸命、教えていました。先輩方の中には、仮面ライダー好きな先輩もいらっしゃって、ちびっこくんの話を興味深そうに聞いてくれて、その流れで「このプログライズキーが我が家にやってきたきっかけのクリスマス会の話」になったのでした。
すると、突如
「たろくん、かめんらいだーのおっきいべると、ほしかった。」
とべそをかき始めるちびっこくん。・・・え?あなた、あんなに騒いでたのに、夫さんの話もちゃんと聞いていたの?!
「たろくんは、もうプログライズキー、もらったでしょ?これ、かっこいいやん!サンタさんはまた来年の冬に来ます。」
と伝えるも、べそが止まらなくなってしまったちびっこさん。とうとう本格的に泣き始めたので、いったん部屋の外に出て、サンタさんにはプレゼントをもらったこと、そんなにたくさんプレゼントをもらえないこと、また来年、サンタさんが来るから、それまで我慢する必要があることを話して、なんとか納得してもらったのでした。
なのに!
部屋へ戻ると、酔っぱらっていた夫さんが、我が家のちびっこに向かって隣に座っていた仲良し同級生さんを指さし、
「このおいちゃんがベルトを買ってくれるよ。」
と言い始め、酔っぱらっていた仲良し同級生さんも
「よしよし!おいちゃんが買ってやる!」
と携帯を取り出して、ネット注文でぽちっとしたのでした。
こ、こらーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!
そんな高いものを簡単にねだってはダメーーーーーーーーーーーーーーーーー!
そして、そんなに高いものを簡単におごってはダメーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!
と止めたのも後の祭りで。
なんと我が家のちびっこさんには、ふたりめのサンタさんがやってくることになったのでした。
ただ、このサンタさん、激務に次ぐ激務で、ずっとお忙しく、届いたプレゼントを我が家に持ってくる時間が取れず、気が付けば2月。節分の日にとうとう待望の(というか、ちびっこはもうすっかり忘れていました。忘れた、というか諦めていた。最近は仮面ライダーのおもちゃのCMを見るたびに「これ、12がつになったらサンタさんにおねがいする。」と言うように。今年のクリスマスは終わったんだ、という認識はあるようです。そんな中、とうとう!)プレゼントが我が家にやってきました。
「すぐに帰るから。車もそこに停めているから。」というお友達の前で、早速、プレゼントを開ける夫さん。
中身を覗いたちびっこは、本当に本当に本当にうれしそうな笑顔で
「これ、たろくんがずっとほしかったやつやん。」
と小さな声で囁いたのでした。
そっか。
ずっとずっとほしかったものなのね。
12月になったら、って言えるぐらいお兄ちゃんになってたんだね。
とお母さん(私)はなんだか胸いっぱいになりました。本当に子どもって知らないうちに少しずつ大きくなっていくんだな。
というわけで、今週はずっとベルトを装着して保育園に登園しました。
私たちは、すごくすごく親切なサンタさんが特別に我が家へやってきたんだってこと、それはすごいことなんだってことをちびっこに言い聞かせて過ごしたいと思います。
一番、喜ぶものは仮面ライダーのおもちゃ。それは間違いないのです。今、とってもとっても大好きで、毎日毎日毎日、録画を見続けています。
でも、仮面ライダーのおもちゃって、親としては覚悟がいるというか、ひとつ買ってしまうと終わり、という気持ちになるというか、沼地に誘い込まれているような気持になるわけです。次から次に新しいものが出てくるため、買っても買っても買っても追いつかない、「あれがほしい。」と常にねだられる、そういう未来が見える。
というわけで、夫婦で話し合い、「仮面ライダーのおもちゃはやめておこう。」という結論に至りました。
両親や妹さんには「仮面ライダーのおもちゃは喜ぶと思うけど、やめておく。でも、仮面ライダー大好きなんで、仮面ライダーがついているパジャマとか下着をお願いします。」とリクエスト。
私から甥っ子、姪っ子には、毎年おなじみの「甥っ子、姪っ子、わがやのちびっ子3人へのお揃いトレーナ」にしました。
クリスマス会当日。
プレゼントが待ち遠しい甥っ子はそわそわしっぱなしのハイテンションで、ごはんもそこそこに「プレゼント!!」と興奮していました。
まずは我が家のちびっこさんへ。
仮面ライダーのついているトレーナーにリュウソウジャーのついているパジャマ、シャツ。シンカリオンの靴下にトーマスのトレーナー。こんなにたくさん!?と私も少し興奮しました。
ちびっこも満面の笑みで「わあ・・・かめんらいだー!!」と喜びました。
次は姪っ子ちゃん。
姪っ子ちゃんもかわいいキャラクターのついているピンクのパジャマ。それにサンリオ商品の財布やハンカチなど、小物類がたくさん。どれもこれもかわいい!
姪っ子ちゃんも笑顔で「わあ。こんなにかわいいのがたくさん!ばあば、ありがとう!」と早速、パジャマを着始めました。
最後は甥っ子君。
甥っ子君には、なんと!なんと!仮面ライダーのベルト!!「ひゃっほう!!!」と歓喜のおたけびをあげる甥っ子君。早速、ベルトをつけはじめます。
・・・と、その隣でみるみる顔が曇り始める我が家のちびっこくん。私の傍にやってきて小さい声で
「たろくんも、あれがほしかった。かめんらいだーのおっきいおもちゃ、ほしかった。」
と言っているうちに、どんどん悲しくなったようで、顔が歪み始め、涙がぽろぽろぽろっと零れ落ちたのでした。
うんうん。わかる。わかる。そういう気持ちになるのはすごーくよくわかる。
でも、ほら、この仮面ライダーのトレーナーもリュウソウジャーのパジャマもすっごくかっこいいやん。うれしかったんやろ?
となだめるも
「うれしくない!あれがいい!!」
とヒートアップし始めるちびっこ。その隣でプレゼントのベルトを大喜びでつけはじめる甥っ子君。そりゃそうだ。甥っ子君も仮面ライダーが大好きなのです。このプレゼントのためにいつもがんばって勉強しているのです。そりゃ喜ぶ。そりゃはしゃぐ。
というわけで、だれも悪くないけれど、だれもが微妙な気持ちを味わう、というなんとも申し訳ないクリスマス会となってしまいました。
聞くところによると、大きくなってきた甥っ子君へ何を贈っていいかが分からず、妹さんに購入を託しており、母も当日まで甥っ子君へのプレゼントが何か知らなかったんだとか。本当に誰も悪くない不運な出来事でした。
というわけで、サンタさんからのクリスマスプレゼントは、ほんの少し方針を変更し、仮面ライダーのお菓子セットの中に仮面ライダーのフィギュアやプログライズキー(仮面ライダーのベルトの付属品。ベルトがなくても単体で音が出て、これだけでもちびっこは楽しめます。)をそっと追加したのでした。
クリスマスの朝。いつもは泣きながら起きてくるちびっこくんですが、その日は枕元にある仮面ライダーの箱をしっかりと抱きしめて起きてきました。
「これ、たろくんの?」
という問いかけに、
「もしかして、サンタさんが来たんじゃない?」
と答える夫さん。ごそごそごそごそと中身を広げ始め、プログライズキーを見つけると、満面の笑みで
「ぷろぐらいずきー!!」
と囁き、ぎゅっと握りしめたのでした。喜んでおる。めちゃくちゃ喜んでおる。ただ、その後、ひとりごとのように
「おっきいべるとはなかったねぇ。」
とも言っており、少し切なくなったのでした。とはいえ、ちびっこくんはベルトなくても大大大満足だったようで、プログライズキーを握りしめて保育園へ行き、みんなに見せびらかしていました。
という話を年末にあった夫さんの大学時代の部活の忘年会で「最近、あったこと」として披露していた夫さん。
その日は私とちびっこも一緒に参加させてもらっていて、ちびっこは宝物と化したお気に入りのプログライズキーをしっかり握りしめて持っていき、夫さんの先輩方にも
「これ、ぷろぐらいずきー。これでしゃちょーがへんしんすると。」
と一生懸命、教えていました。先輩方の中には、仮面ライダー好きな先輩もいらっしゃって、ちびっこくんの話を興味深そうに聞いてくれて、その流れで「このプログライズキーが我が家にやってきたきっかけのクリスマス会の話」になったのでした。
すると、突如
「たろくん、かめんらいだーのおっきいべると、ほしかった。」
とべそをかき始めるちびっこくん。・・・え?あなた、あんなに騒いでたのに、夫さんの話もちゃんと聞いていたの?!
「たろくんは、もうプログライズキー、もらったでしょ?これ、かっこいいやん!サンタさんはまた来年の冬に来ます。」
と伝えるも、べそが止まらなくなってしまったちびっこさん。とうとう本格的に泣き始めたので、いったん部屋の外に出て、サンタさんにはプレゼントをもらったこと、そんなにたくさんプレゼントをもらえないこと、また来年、サンタさんが来るから、それまで我慢する必要があることを話して、なんとか納得してもらったのでした。
なのに!
部屋へ戻ると、酔っぱらっていた夫さんが、我が家のちびっこに向かって隣に座っていた仲良し同級生さんを指さし、
「このおいちゃんがベルトを買ってくれるよ。」
と言い始め、酔っぱらっていた仲良し同級生さんも
「よしよし!おいちゃんが買ってやる!」
と携帯を取り出して、ネット注文でぽちっとしたのでした。
こ、こらーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!
そんな高いものを簡単にねだってはダメーーーーーーーーーーーーーーーーー!
そして、そんなに高いものを簡単におごってはダメーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!
と止めたのも後の祭りで。
なんと我が家のちびっこさんには、ふたりめのサンタさんがやってくることになったのでした。
ただ、このサンタさん、激務に次ぐ激務で、ずっとお忙しく、届いたプレゼントを我が家に持ってくる時間が取れず、気が付けば2月。節分の日にとうとう待望の(というか、ちびっこはもうすっかり忘れていました。忘れた、というか諦めていた。最近は仮面ライダーのおもちゃのCMを見るたびに「これ、12がつになったらサンタさんにおねがいする。」と言うように。今年のクリスマスは終わったんだ、という認識はあるようです。そんな中、とうとう!)プレゼントが我が家にやってきました。
「すぐに帰るから。車もそこに停めているから。」というお友達の前で、早速、プレゼントを開ける夫さん。
中身を覗いたちびっこは、本当に本当に本当にうれしそうな笑顔で
「これ、たろくんがずっとほしかったやつやん。」
と小さな声で囁いたのでした。
そっか。
ずっとずっとほしかったものなのね。
12月になったら、って言えるぐらいお兄ちゃんになってたんだね。
とお母さん(私)はなんだか胸いっぱいになりました。本当に子どもって知らないうちに少しずつ大きくなっていくんだな。
というわけで、今週はずっとベルトを装着して保育園に登園しました。
私たちは、すごくすごく親切なサンタさんが特別に我が家へやってきたんだってこと、それはすごいことなんだってことをちびっこに言い聞かせて過ごしたいと思います。
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