映画からすっかり遠ざかっていたここ数年ですが
昨年末から、徐々に徐々に映画熱が再燃しています。
とはいえ、まだまだ映画館にはほとんど行けてません。
深夜映画を楽しむ程度。
しかし、深夜の映画放送が充実する年末年始は、
かなり充実の映画ライフでした。・・・かな?
でも、映画はやはり映画館で集中して見るほうが好きです。
1.サウス・バウンド/2007年日本
■ストーリ
「税金など払わん、学校へなんか無理に行かなくていい」
子供の迷惑顧みず、「不正」に向かって突進する元過激派のオヤジ。
そんな父親を迷惑な存在だと思っている子供たち。
しかし、長男、二郎が友達のためにいじめっ子にたち向かったことが
学校で問題になると、オヤジは「誰もが歩む人生に、たいした価値が
あるとは思えないので、東京での生活を終わりにします」 と宣言し、
一家は沖縄の西表島にへ移住する。
■出演
豊川悦司、天海祐希、北川景子、田辺修斗、松本梨菜
松山ケンイチ、平田満、吉田日出子、加藤治子
■監督・脚本:森田芳光
■原作:奥田英朗
■感想 ☆
・・・そうでした。私、森田監督がとてもとても苦手だったんでした。
原作が非常に面白く、大好きだったので、思わず録画しましたが
原作だけでは駄目なんだな・・・と思いました。
あんなに面白かった原作がどうしてこんなことに??
2.日本以外全部沈没/2006年日本
■ストーリ
西暦2011年。日本以外のすべての陸地が海に沈んでしまう。
命からがら逃げおせた各国の難民たちは、狭い日本に押し寄せる。
当然のごとく勃発する食糧難に物価の高騰、失業率の上昇といった
危機的状況を打開すべく、日本政府は超法規的措置として
「GAT〈外人アタック・チーム〉」を組織する。
■監督:河崎実
■原作:筒井康隆
■出演
小橋賢治、柏原収史、松尾政寿、村野武範、藤岡藤岡弘
■感想 ☆☆☆
小松左京の小説「日本沈没」をパロディとした「日本以外全部沈没」が
原作だそうです。本家本元の「日本沈没」がリメイク映画化された際
同時期に完全映画化された作品。
ワタクシ、このタイプの映画にめっぽう弱いのです。ついつい食指が
動くというか・・・。パロディではありますが、予想していた
コメディ風味ではなく、ブラックユーモア風味。
しかし、もし現実に日本以外のすべてが沈没したら、この映画のような
展開になるのではないか、と思える内容で見ごたえがありました。
見終わった後、ほろ苦く哀しい気持ちになります。
3.菜緒子/2008年日本
■ストーリ
長崎県波切島。喘息の療養中に両親に連れられて船釣りに出た小学生の
奈緒子は誤って海に落ち、助けてくれた男性が命を落とした。
数年後、助けた男性の子供、雄介は天才ランナーに育ち、奈緒子と偶然
再会する。彼らの複雑な事情を知った陸上部の西浦監督は、奈緒子を
マネージャーとして迎え入れ、彼らにとって忘れられない夏が始まる。
■出演
上野樹里、三浦春馬、笑福亭鶴瓶
■感想 ☆☆*
上野樹里さんの演技にひきつけられた映画でした。
本当にすごい!特にラストの彼女の表情は圧巻です。
中盤、やや中だるみしているような印象を受けましたが、最後の
樹里さんの表情を見て、しみじみと「いい映画だな」と思いました。
4.福耳/2003年日本
■ストーリ
29才のフリーター、里中高志は、入院した病院の看護士に一目ぼれし
彼女の転職先となる高齢者向けマンションで働くことになる。しかし、
彼はそこで亡くなった老人、藤原富士郎にとり憑かれてしまう。
■出演
宮藤官九郎、田中邦衛、高野志穂、司葉子、坂上二郎、宝田明、谷啓
■感想 ☆☆☆
2回目の鑑賞です。1回目の感想は
コチラ。
何度見ても面白いです。那衛さんとクドカンさんのコンビネーションが
絶妙です。「年を重ねる」のも悪くないな、と素直に思える映画です。
年を重ねても、誰かを思う気持ちや仲間を慈しむ気持ちはずっとあるし
そういった気持ちを大切にし続けたい。そう思いました。
役者としてのクドカンも魅力的。素敵です。
5.ガリレオ 容疑者Xの献身/2008年日本
■ストーリ
元夫を殺してしまった花岡靖子を救いの手を差し伸べる隣人、石神。
彼は天才数学者であり、彼の緻密な計画のもと、警察は苦戦する。
そのため、警察はかねてから捜査に極力を仰いでいた天才物理学者
湯川に相談を持ちかける。
■出演
福山雅治、柴咲コウ、堤真一、松雪泰子、北村一輝、渡辺いっけい
■感想 ☆☆☆☆
予想以上に重厚な映画で、見ごたえがありました。
主演は福山さんというより、堤さん。それぐらい堤さんの演技に
魅せられました。でも、やはりヒロインはどうにも苦手です。
6.サマータイムマシン・ブルース/2005年日本
■ストーリ
ひょんなきっかけでタイムマシンに遭遇した「SF研究会」のメンバ。
彼らはタイムマシンで前日に行き、壊れたクーラーのリモコンを取りに行く。
しかし・・・。「昨日」と「今日」だけのタイムトラベル物語。
■出演
瑛太、上野樹里、与座嘉秋、川岡大次郎、永野宗典、真木よう子
佐々木蔵之介
■監督:本広克行
■感想 ☆☆☆☆☆*
2回目の鑑賞です。初めて鑑賞した際、あまりの面白さ、脚本の緻密さ
構成の見事さにわくわくしましたが、2回目の鑑賞でもその感想は変わらず。
2回目なのに、感嘆しながら見ました。面白い!
やはりドラマにしろ、映画にしろ、私のツボを左右するのは脚本だな、
と改めて思いました。
7.ビッグ・フィッシュ/2003年アメリカ
■ストーリ
身重の妻と暮らすジャーナリストのウィル・ブルーム。彼の父、エドワード
・ブルームは自らの人生を巧みに語って、聞く人を魅了するのが得意だ。
ウィル自身も幼い頃は父の奇想天外な話が好きだったが、いつしか父の話を
素直に聞けなくなっていた。父と息子の和解の物語。
■監督:ティム・バートン
■主演:ユアン・マクレガー
■感想 ☆☆☆☆
ティム・バートン監督ならではの映像美と発想の面白さはこの映画でも
変わらず。しかし、ほかの作品とは異なり、ストーリは非常にシンプル
です。シンプルなのに、その表現力で「ありきたり」の物語では
なくしてしまうところがこの監督のすごいところだと思うのです。
最後はしみじみとしました。少し奇抜だけれど派手ではない、非常に
堅実な素敵な映画でした。
8.モンスターズ・インク/2001年アメリカ
■ストーリ
毛むくじゃらの青いモンスター、サリーと、その相棒である
一つ目モンスターのマイクは、大企業であるモンスターズ株式会社で
働いている。ある日、サリーは人間の女の子、ブーがこちらの世界に
入って来る場に居合わせてしまい、サリーとマイクは、彼女をなんとか
人間の世界に戻そうと奮闘する。
■感想 ☆☆☆*
好き。どうもこういったアニメ映画は好みのどストライクなのです。
サリーもマイクもブーも、みんなとてもキュート。
途中にある「お約束」のけんかも仲直りも、すべて予定調和。
だからこそ、の面白さにあふれた映画でした。
9.あ・うん/2000年
■原作:向田邦子
■出演
串田和美、田中裕子、小林薫、樋口可南子、森繁久彌、池脇千鶴
窪塚洋介、高田聖子、竹中直人
■感想 ☆☆☆☆☆
映画ではありませんが・・・。「映画」と言ってもいいのではないか
と思うのです。それぐらい丁寧に作られたドラマでした。
主人公の串田さん、田中さん、小林さんの演技がすばらしいです。
特に田中裕子さん、小林薫さんのお互いを想い合いながらも
その感情を抑え続ける演技に匂いたつような色気を感じました。
10.プラダを着た悪魔/2003年アメリカ
■出演
アン・ハサウェイ、メリル・ストリープ、 スタンリー・トゥッチ
■感想 ☆☆☆*
見ていて、元気になりました。オンナノコでよかったなぁ、
オンナノコって悪くないなぁ、と思える映画でした。
普段、ファッションに疎い私でさえ、美しくなることは
とても楽しいことなのだと素直に思えた作品。
ただ、ラストにはしんみり。仕事にすべてをささげる編集長の
孤独にやりきれない思いも抱きました。
11.天使にラブソングを/1992年アメリカ
■出演
ウーピー・ゴールドバーグ、 マギー・スミス、ウェンディ・マッケナ
■感想 ☆☆☆☆☆
何度見たか分からないぐらい見た映画です。
そして、何度見ても大好きな映画です。
見るたびに元気をもらいます。音楽の持つ力ってすごい。
音楽によってどんどん変わっていく修道女たちがとてもキュート。