のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

普通使い

2012年03月27日 23時31分06秒 | 日常生活
すっかり仕事が落ち着きを見せ、毎日ぼうっと過ごしていたら
仕事への取り組みがすっかりのんびり仕様になってしまっていました。
年度末を控え、びっくりするほど、「やるべきこと」に取り組めていません。

部長からは「なんで今頃、この仕事やってんの?」と呆れられる始末。
・・・まったくもってそのとおりで。
返す言葉が一言たりとも見当たりません。
・・・とも言えず(意外と臆病者)
でも、とりあえず笑ってごまかしてみました。
臆病者の割りに態度がふてぶてしい・・・。

というわけで、いつも以上にゆるゆる気分で仕事をしていたら
びっくりするぐらいの初心者レベルポカミスをしてしまいました。
どれぐらいポカミスかと言うと、周囲の人全員に
笑って許してもらえるレベルの些細なポカミスです。
でも、そんなびっくりするぐらいの初心者レベルのポカミスのために
わざわざ上のフロアにいる他部署の先輩を呼びたてて
深刻に「どうもシステムの具合がおかしいんです。」と
相談してしまったという恥ずかしさときたら。
休憩時間中の先輩は、今まさにチーズケーキを食べんとす、というところだったのに。
口の前まで持ってきていたチーズケーキをその場に置かせて
わざわざ私の席まで来てもらった上での初心者レベルポカミス。

・・・部長たちが笑って許せたとしても
チーズケーキまであと1ミリだった先輩は絶対に笑えなかったと思うのです。
私だったら、確実にやさぐれてありったけの力で嫌味を言ってたと思うのです。
というぐらい、ポカミス故に腹立たしいケースで
それなのに、優しい先輩は
「ほらね。思ったとおりたいしたことなくてよかった。よかった。」
とにこやかに爽やかに去っていかれました。なんて優しいっ!
優しいけど・・・「思ったとおりたいしたことない」って・・・。

他部署の先輩が爽やかに去っていかれた後、あまりのポカミス具合に
「恥ずかしすぎるっ!穴があったら入りたいっ!!
 むしろ、穴がなくたって、どこかに隠れてしまいたいっ!」
と嘆き悲しんでいたところ、先輩から
「穴があったら入りたいって言葉をリアルに使ってる人、初めて見た・・・。」
と驚かれました。

全然。
全然、普段使いですけど。
むしろ、穴に隠れてばかりですけど。
と力を込めて、お伝えしておきました。

荒木右還暦書展

2012年03月26日 22時31分50秒 | 備忘録
高校時代の恩師から書展開催のお葉書をいただいたため、
県立美術展に行って来ました。
あ。恩師は荒木右さんではありません。
荒木右さんは恩師の書道仲間だそうで、
恩師も併催の六象会書展に二点出展されていました。

どうも私は、和紙が紡ぎだすあの柔らかな白と
墨汁のすっきりとした黒が生み出すシンプルなのに
まったく無機質ではない空間がとても好きみたいです。
言葉と漢字と字体、それぞれに「意味」があって、
それぞれの意味を補い合ってひとつの言葉を作り出すところも好き。
この字だから、こういう書き方をする、とか
この言葉だから、この筆を使って書き上げる、とか
空間全体を使って、言葉の意味を大切に表現しているところが興味深かったです。

その中でもっとも好きだったのが


「日々是好日」(右からお読みください。)
この画面全体に漂う飄々とした穏やかな雰囲気がとても好きでした。
見ているだけで、肩の力が抜けてくる。
会場をぐるぐるしては、何度もこの書の前に戻ってきました。

そして、


「日上月下」(右からお読みください。)
「日」という漢字のものすごく美しい丸加減に見とれました。
見れば見るほど「おひさま」って感じで、
書を見ているだけで思わず笑顔になりました。
「まる」って、なんだか醸し出す雰囲気が穏やかだなー。
漢字一文字一文字が、ちゃんと「意味」を持っていて
漢字は象形文字だってことを思い出させてくれました。
かわいい。

そして、正統派の


これまた素敵で。
荒木さんの自作の和歌だそうです。
歌も含めてすごくすごく好きでした。
「花一輪」の「一」が力いっぱいおっきく線がひかれていて
寒い寒い2月の終わりに花を「一輪」見つけて「春だ!!」
とテンションがあがるときの感じとか
「春香る」の「春」のにじみ具合に
空気がまだまだぱっきりと冷たいときに、
梅からふんわりと漂う花の香りの「ほわっ」とした感じとか
そういったものがすごく思い出されました。

そういえば、書道って準備が大変だったり
必ず洋服を汚してしまったりで
(って、それは私のうっかりが過ぎるせいですが。)
苦手でしたが、それでも書道の持つ凛とした空気や
墨汁の匂いは好きだったことも懐かしく思い返しました。

今でも、美しい字を書く人に出会うと、無条件で胸がときめきます。
その瞬間、魅力3割り増しで「素敵な人!」と思います。

幸せいっぱい

2012年03月25日 22時26分01秒 | 日常生活
たくさんの「幸せ」を味わった週末。
幼馴染と久々にご飯を食べに出かけて、
久々のお酒にすっかり酔っ払ってしまったり
(久々すぎて、ありえないぐらいお酒に弱くなってました。びっくり!)
高校時代の恩師と再会してものすごく喜んでもらえたり、
(私に会っただけでこんなに喜んでくれるのは、恩師だけです。確実に。
 と断言できるぐらい喜んでもらえました。嬉しい。けど、照れ臭い。)
結婚式出席者の中に私の名前を見つけた教会友達が連絡をくれたり
(絶対に本人は認めないだろうけれど、おそらく少し遠くから出てくる私を
 気遣って、分かりやすい場所で拾ってくれたのだと思うのです。
 嬉しかったー。)
教会友達の結婚式で幸せをたっぷりと分け与えてもらったり
(勤務先の後輩たちからのサプライズビデオが私が数多く参加した
 結婚式の中でも3本の指に入るぐらい感動的なビデオでした。
 思わず泣いちゃったよー。)
おいしいおいしいケーキをたらふく食べられたり
(ケーキ屋さんをされている花嫁様のお父様手作りのケーキを
 5切れもいただきました。んまかったー!
 でも、紫いものモンブランは取り逃しました。心残り・・・。)
福岡にいる教会友達と何人も再会して、近況を聞けたり
(おめでたいご報告もあって、またまた幸せが追加されたり)
教会友達のちびっこちゃんが
ものすごくかわいらしくすくすく育っている姿を拝見できたり
(パパママさんは大変そうだったけれど、人ごみに圧倒されて
 終始、ご機嫌斜めで、パパママにしがみつきながら
 べそかいている姿がこれまたかわいらしかったなー。)
「教会」というくくりで出会った
一般的にはあまり共通点がなさそうに見える人たちが
普段は遠く離れていたり、同じ教会じゃなかったりするのに
まるで定期的に会っているかのように当たり前に自然に
距離感を感じさせず、話したり笑ったりする姿を見れたり
(「幼馴染」っていいなぁ、と心の底から羨ましく思いました。)
友人の家にお泊りさせてもらって、至れり尽くせりお世話してもらったり
(友人の家に入ってから、お風呂に入るまで、ストーブの前から
 一歩も動きませんでした。あ。友人の旦那様が作ってくれた
 めんたいパスタを取りに行くとき、3歩だけ歩いたかな。
 ・・・遠慮がないにもほどがある。ひどすぎる。)
久々に以前、住んでいた部屋のあたりをうろうろして
ものすごい郷愁にかられたり
(少しずつ変わってはいるけれど、基本的には変わってなくて
 改めて町並みも町の持つ雰囲気も大好きだったことを思い出しました。)
とてつもない美人さんを間近でたっくさん見られたり
(常々「かわいい」ってすんごいパワーだ!と思っていましたが
 違うんだな、と間近に美人さんたちを見て思いました。
 自分の「かわいい」という素質に甘えず、たゆまぬ努力をし続けている人、
 その努力を自信に変えて人前に立っている人、
 ものすごい努力をちらりとも見せずに、華やかに笑って見せられる人
 そういう人たちの「見せない努力」が私たちに元気と勇気をくれるんだろうな。)
本当にすんごくすんごく幸せな週末でした。
幸せごとが盛り沢山。

[韓国ドラマ]マイ・プリンセス

2012年03月24日 09時31分34秒 | テレビ鑑賞
■マイ・プリンセス
■出演
 キム・テヒ、ソン・スンホン、パク・イェジン、リュ・スヨン
■ストーリ
 大学生のソルは、ある日突然、自分が皇帝の孫娘であり、最後の皇室の生き残りだといわれる。皇室再建に興味がなかったソルだが、皇室再建反対派から亡父にかけられた詐欺師の汚名を晴らそうと宮殿に入る。

■感想 ☆☆☆
見かけるたびに「美しすぎる・・・」と見とれてしまうキム・テヒさん主演の
「コメディ」ということで、韓国ドラマに大変詳しい(でも、韓国ドラマ好き
ではないという不思議な状況の)伯母に「このドラマってハッピーエンド?」
と確認してから、録画を開始しました。なぜか韓国ドラマを見るときには、
日本のドラマ以上にハッピーエンドなのかどうなのか、が気になります。
おそらく、韓国ドラマって、ハッピーエンドじゃないときの終わり具合が
日本のドラマなんて比較対象にならないぐらいに容赦ないからではないかと。
主要登場人物が全員死んじゃった・・・とか、ごく普通にあるから油断ならんのです。

そんなこんなでハッピーエンド認定を受けた「マイ・プリンセス」を鑑賞。
当初は、コメディ部分のテンポとか、笑いのとり方とかが苦手だったり
吹替え版のヒロインの声がうるさかったり、
どう考えてもヒロインの敵役、オ・ユンジュさんが怖くてたまらなかったり
(いつ見ても目が笑ってないし。どう考えても、何回見ても、「金目当て」で、
ソン・スンホンさんの近くにいるようにしか見えなかったのです。
なんか何回見ても、このふたりの間に「恋愛感情」とか「友情」が発生するとは
思えなかったというか、そういう目でまったく見れなかったというか。
最後まで、私にはこのふたりの関係が「刺すか刺されるか」「やるかやられるか!」
のような緊迫した関係にしか見えませんでした・・・。)で、
今ひとつ話に入り込めなかったのですが、中盤からは
ぐんぐんふたりの世界に入り込んでしまいました。
今まで、一回たりとも「かっこいい」と思って見たことがなかったソンさんが
めちゃめちゃかっこよく見えてしまうようになったあたりで
「はまってる自分」を認識しました。

キム・テヒにどんどんひかれていくソン・スンホンがかっこよかったー。
基本的に俺様キャラのスンホンが守ってあげなきゃと
男気を出しているけれども、あくまでもヒロインには気づかれないように
そっと見守ったり、ヒロインには見えないところで陰からサポートを
し続けたりする健気な姿勢にほれぼれとみとれていました。

ただ、ラスト3回あたりは、あまりに感情表現豊かな韓国の恋愛模様に
典型的日本人の私としては、ちょっぴりついていけなかったというか、
圧倒されてしまったというか、むずかゆかったというか。
うん。むずがゆかった!照れ臭かった!
韓国の人たちって、本当に感情表現が豊かなんだなー、と
しみじみ思いました。顔かたちもスタイルも日本人と似ているのに
「好き」とか「嫌い」とか「愛している」の表現の仕方が日本人では
考えられないぐらいに全力投球。愛情も憎しみも悲しみも表現が濃厚。
なんか色々と納得しました。

できれば字幕で見たかったかなー。
いや、字幕は出ていたのですが。
「字幕で楽しみたい方はそちらでどうぞ」みたいなスタイルにも
ちゃんとなっていたわけですが。なにせテレビ買ったばかりで
(ってもう半年以上たつけど・・・)副音声への変え方がまったく
わからなかったのです。
・・・そろそろ説明書をちゃんと読もうっと。
あ。でも、字幕の日本語と吹き替え版の日本語でセリフが異なるために
「同じ言葉を訳していてもこんなにニュアンスが変わっちゃうのねぇ!」
と驚いたり、「え?!この訳をそんなふうに訳しちゃうの?!」と
思わず笑ってしまったり、一粒で二度楽しめた気がします。

それにしても、キム・テヒさん。
「美しい」という形容詞も「かわいい」という形容詞もどちらも似合う
稀有な女優さんだなー、とほれぼれ見とれました。
その上、スタイルまでいいなんてどゆことだろう??
またね、今回のドラマでの役柄が「王女様」だったので
着ている服がどれもこれも品があってかわいらしいものばかりで。
私の好みドストライクだったために、毎回の衣装チェックもすんごい楽しみました。
このドラマを見て、「かわいいって無敵だわー。」
「かわいいものや人って見るだけで元気になるわー。」と力いっぱい思いました。
個人的には、ソン・スンホンさんが実はきれいな顔立ちだったことに
今更ながらに気付いてしまって、幸せが増えたような、
好きなものが増えすぎて困るような・・・複雑な気分です。

美味しさの理由

2012年03月19日 09時13分22秒 | 日常生活
学生たちが卒業シーズンを迎えたため、礼拝後に
「卒業おめでとう!1年間お疲れ様でした!」の気持ちを込めて
学生たちと餃子パーティをしました。

おなかがすいている状態で始めるため、
少しでも早く食べられるように市販のぎょうざの皮も用意しましたが、
基本は皮から手作り。
通常通りの餃子の中身に加え、トッピングとして
お餅、チーズ、キムチ、納豆、トマト、コーン、餡子、チョコレート
も準備。どれにどれを合わせるかは、各自の判断に任せます。

というような企画から下準備まで教会友達がすべて行ってくれていて
私はいつも通り、何のお手伝いもしないままに
「おなかがすいたよ!」「美味しい餃子が食べたいよ!」
という気持ちだけを準備して、餃子パーティに臨みました。
(教会友達からは、達観したように
 「うん。もうのりちゃんは休まずに教会に来てくれたら
  それだけでいいけん。」と言われました。ごめんよ・・・。)

準備されたお肉1キロ分餃子のタネと色とりどりのトッピングに興奮しつつ
オーソドックスな餃子と興味の赴くままにトッピングを合わせて
焼きあがる餃子を次から次にたらふくたいらげました。

んまかったー!!

熱々の餃子というだけでも美味しいのに
手作りの皮は驚くほどにもっちもっちで触感も味も格別。
いくら食べてもまったく飽きませんでした。
おなか一杯になっているというのに、ついつい食べてしまう。
なぜかおなかに入っちゃう。それぐらい美味しい餃子でした。

「え?!納豆?使うの??」とか
「餡子とかチョコレートはないやろー!?」などと
眉をひそめながら迎えられたトッピングの数々も、
多くの餃子を包むうちに少しずつテンションアップし、チャレンジ精神開花。
「ま、いっかー!どんどん包んじゃえー!!」
「餡子とチョコレートとか意外とあうんじゃないの?」
「餡子と納豆は??」
「トマトとチーズは絶対に合うよね!」
と、滅多に食べられないような変わり餃子も楽しみました。

これがまた!
合わないものなんてないんじゃないの??
というぐらい、どれもこれも美味しくて。
「これはさすがにないでしょ・・・。」と思っていた餡子と納豆さえも
塩豆大福やポテトチップスチョコレートを彷彿とさせる美味しさでした。

教会友達いわく
「要するに、できたてで熱々だったら、なんでも美味しいんやねぇ・・・」
なんだとか。

・・・そうなの?
それはちょっと同意するには抵抗があるような。
でも、わいわい大勢でひとつの食卓を囲んでいると
そして、その食卓に乗っかっているものが
ほかほか湯気の立っているあったかいものばかりだと
ちょっとぐらい美味しくなくったって、「合わない」トッピングだって
「おもしろい!楽しい!」が勝っちゃうな、とは思いました。
美味しさは確実に倍増しちゃうな、とも思いました。

はぁ、美味しかった。
美味しい上に楽しかったおかげで、ぱくぱく食べ過ぎて、
夕食時分にはまったくお腹が空かず、
通常時の半分ぽっちりしか食べられませんでした。

・・・まったくお腹が空いてなくても
目の前に食べ物が並ぶとついつい食べてしまうのが
私の意志の弱さを物語っているわけです。大変よろしくない慣習です。

本望

2012年03月19日 01時55分47秒 | 日常生活
ようやくゆっくりと礼拝に参加できました。
本日はのんびり時間を気にせず、教会に長居。
11年間働いて初めて体験したこの3ヶ月のバタバタ忙しい日々のこと、
そんなバタバタした日々ともようやくお別れでき、
会社でののんびりした日々が再開されたことを
教会員の皆様方に感謝しつつお話したところ、
多くの方々に思う存分、笑っていただけました。
うん。ものすごく本望。

しかし、数名の方々からは
「私ね、同じ会社で11年も働いたことなんてないよ?
 でも、いっつも1年もしないうちに忙しくて忙しくて
 へとへとになって倒れるぐらい仕事がまわってくるようになるよ?
 会社ってそういうところだと思ってた。
 なんで、11年も会社にいて、今まではのんびりできてたの?」
と大いに(本気で)不思議がられました。

もうね。
そんなの答えは簡単なのです。
なぜなら、仕事はできる人のところに集まるものですから。
できない子のところに、仕事はまわりません。
忙しいってことは、周囲の皆様から信頼されてるってことですよ!

と自信を持って、即効でお答えしたところ、返す刀で
「じゃあ、なんでのりぞうちゃんは
 そんなにのんびりと仕事しない状態で11年も雇ってもらえたの?」
という質問が戻ってきて。

なんででしょうねぇ?
と、思わず質問に質問を返してしまいました。
笑ってごまかしてしまいました。
いやはや、ぐうの音も出ないとはこのことです。

でも、強いて挙げるなら、「運」かな、と思うのです。
なぜか私の上司は歴代、男気溢れる方々ばかりで
「俺に任せろ!」「責任は俺が取るけん!」
「その仕事はここまでしかせんでいいよ。後は俺がするけん!」
というような流れの中で仕事をさせてもらえることが多かったような。
なんとも、いろんなところで運に恵まれてる人生だな、と思ってます。

2012年2月の読書

2012年03月19日 01時55分33秒 | 読書歴
依然として、本から遠ざかっていた2月。
2月は(2月も)通勤時間はひったすら寝てたな。

9.オーダーメイド殺人クラブ/辻村深月

■感想 ☆☆☆☆
大好きな辻村さんの未読本を図書館で見つけ、喜び勇んで借りました。でも、おそらく辻村さんの作品ではなくても、表紙のイラストに目を奪われて借りてしまったと思う。それぐらい表紙に心奪われました。色使いから構成から何から何まで好きです。
しかしながら、内容のほうは手放しに「好き」とは言えない作品でした。でも、嫌いじゃない。ラストのラストまで、主要登場人物2名にずっと心をかき乱されっぱなしの作品でした。嫌いではない。でも、不愉快。彼らの思春期特有の自意識過剰さとか、無神経さとか、不安定さ、イタさがどれもこれもあまりにも身近すぎて、見に覚えがありすぎて、同属嫌悪を刺激されました。ただ、私は彼らと生きる時代が異なるので、ここ¥;;;まで周囲に敏感ではなかったな、と思いました。がんばれば、いろんな情報を取得できる現代だからこそ、子どもたちは、周囲の人の心の動きにもここまで敏感に反応するのかもしれない。そう思うと、私は今、この時代に思春期を生きなくてよかったな、と心から思いました。
ラストのラストまでずっと、不愉快すれすれの「放っておけない」感じで見守り続けたからこそ、彼らふたりがたどりついた「その後」に心からの喝采を送りました。

10.スノウフレイク/大崎梢

■感想 ☆☆☆☆
こちらも作者さんの名前と、表紙へのひとめぼれで図書館から借りてきた作品。
随分と甘めテイストでしたが、読み終えてほっこり幸せな気持ちになれました。
ミステリーと恋愛ものがちょど五分五分。かな。私はおそらく「もてるくせに、報われない恋を大切にし続ける」殿方に非常に弱くて、そういう意味でもどストライクでした。

11.黒の伯爵と魔法の乙女

■感想 ☆☆☆
ようやっと!ようやっと三部作すべてを読み終えました。三部作を読む順番がばらばらで1作目⇒3作目⇒2作目となってしまったので、既に黒幕が誰なのか、わかった上で読むことになりましたが、おかげで張り巡らされていた伏線に気付けて「なるほどー!こんなところでも!!」と楽しむことができました。三人全員が過去のトラウマやコンプレックスから解放されて、幸せを掴むことができてよかった。

12.昔、卓袱台があった頃/久世光彦

■感想 ☆☆
大好きな久世さんの随筆。のはずでしたが、どうにも最後まで読み通すのに時間がかかってしまいました。どうやら私は、久世さんが久世さん自身のことを振り返って綴る文章はあまり好きではないみたいだということにようやく気付けました。久世さんが久世さんの敬愛する人、尊敬する人のことについて紡ぎだす文章が好きです。

13.今は昔のこんなこと/佐藤愛子

■感想 ☆☆☆
でもって、大好きな愛子センセの随筆集。こちらは、やっぱり大好きでした。いつ読んでも愛子センセの文章や生き様は白黒はっきりきっぱりしていて面白く、読んでいるだけで力がみなぎってきます。

14.飛ぶ教室/ケストナー

■感想 ☆☆☆
大好きなケストナーでしたが、演劇集団キャラメルボックスがこの作品を舞台化した際に「そういえば、この作品は未読だった!」ということに気付いたため、図書館で探し出して手に取りました。改めてキャラメルボックスの舞台脚本が優れていたか、上手に内容を抜粋し、まとめていたかがよく分かりました。クリスマスにぴったりの温かい作品でした。きっと、また読み返します。キャラメルボックスの舞台のほうももう1回見たいなー。

四連休♪

2012年03月17日 14時23分19秒 | 日常生活
本日から四連休です。
あまりに嬉しくて嬉しくて嬉しくて。
昨日の夜は興奮しっぱなしでした。
わくわくしながら、
何する?何する?溜まっている録画を見る?
ずっと書けてなかった日記を書く?
友達に手紙でも書いちゃう?
あ、購入したCDの曲を落としとかなきゃ。
でもでも、ライブDVDも見たいしなー
と色々、ほんっっとうに色々!考えていたら、
22時台に、まさかの睡眠落ち。

いつの間にか眠りの中にすっぽりと落ち込んでいました。
眠る気なんてさらさらなかったのに!
コンタクトもつけっぱなしだったのに!
とりあえず化粧だけは落としておいて本当によかった!

なんだかものすごーーーーーーーーーーーーく損した気分ですが。
気を取り直して四連休を楽しみます。

2012年1月の読書

2012年03月17日 14時17分57秒 | 読書歴
2012年に入って3ヶ月。
本はあまり読めていません。
でも、漫画「ちはやふる」は繰り返し読み返していた気も・・・。
漫画に限らず、小説も好きなものを繰り返し読み返すタチですが
漫画は気軽に読み返せてしまうので、特にその傾向が強い気がします。

1.小公子/オルコット
■感想 ☆☆☆☆
私にとっては「セディ」のお話です。毎週見ていたハウス名作劇場の中でも、特に大好きな作品でした。セディとセーラ、そしてポリアンナは私にとって、とても大切な友人であり、人付き合いや人との接し方においては、尊敬の対象でもあります。
今回は、教会友達が貸してくれた村岡花子訳です。私は、あまり翻訳者のことは気にせずに本を購入するタチですが、それでも村岡花子さんは別。小さい頃に読んだ外国のお話は大抵、「村岡花子訳」と書いてありました。ものすごく親しみ深い名前です。大好きなものと親しみ深いものがセットになっていて、すごく幸せな読書タイムを過ごしました。

2.ダニー・ボーイ-マイ・ラスト・ソング4-/久世光彦
3.月がとっても青いから-マイ・ラスト・ソング3-/久世光彦
■感想 ☆☆*
大好きな久世さんの随筆集。歌にまつわる思い出や、歌に対しての想いを切々と語っています。戦前・戦中・戦後の復興の焼け野原を過ごしてきた人たちにとって、歌は特別な、そして大切な娯楽だったんだということをしみじみと悟らせてくれる一冊でした。
多くの世代の人たちが同じ歌を共有していたあの時代、「あのときのあの曲」というだけで、同じメロディを思い浮かべられる人たち、そういった頃のことを羨ましく思いながら読みました。

4.挨拶はたいへんだ/丸谷才一
5.挨拶はむずかしい/丸谷才一
6.あいさつは一仕事/丸谷才一

丸谷才一が様々な場で行つたスピーチや挨拶の原稿集。簡潔に長くなりすぎないように、起承転結があって、その場にいる人たちが退屈しないように気を配られている原稿集は、挨拶としても素敵なものでしたが、文芸評論としても非常に面白いものでした。私は、他人に対して非常に厳しいので、挨拶のときに原稿を読む人についつい「そのぐらい覚えなさいよ・・・」と思ってしまうのですが、こうやって文章に残すことの面白さや価値に気付くことができました。また、挨拶を原稿として起こすと、ついつい文章が長くなりがちな人が多い中、丸谷さんの文章の長さに対する気の配り方は素敵だな、と思いました。次は、随筆集にも手を伸ばしてみようと思います。

7.絵描きの上田さん/いしいしんじ

いしいさんの文章を読むたびに彼の日本語の文章や物語に対する愛情を感じます。語られる物語は、穏やかで静か。少しずつ大切に大切に文字にされている。そんな職人気質の作家さんのイメージ。この作品はあまり長くないお話ですが、何度も読み返したい、できれば時間を気にせず、ゆっくりと文章を反芻しながら読み返したい、そんなふうに思えた作品でした。

8.インターセックス/帚木蓬生

インターセックスとは、「第一次性徴における性別の判別が難しい状態」で生まれた人たちのことを指すそうです。ドラマで初めてその存在を知り、彼らが実在すること、とても特別な存在と言うわけではなく、割合的には多いこと、ただその存在がずっと社会から隠されていたことを知り、衝撃を受けていたところ、教会友達がこの本の存在を教えてくれました。インターセックスの入門書として非常に分かりやすく、読みやすい作品でした。インターセックスといっても、症状はひとつではなく、この言葉は様々な状態をすべて包括していること、それらひとつひとつの症状に対して医学がこれまでどのように接してきたか、なども読みやすく整理されて紹介されていました。ただ、「ミステリー」として読むと肩透かしかな、という気はします。ミステリー部分はどちらかというといらないかな。けれど、この作品「エンブリオ」という作品の続編なんだとか。俄然、そちらにも興味が湧いてきました。

復帰のような充電中のような

2012年03月14日 23時15分09秒 | 日常生活
2012年が始まって3ヶ月。
今年に入って読んだ本は21冊です。

・・・少なっ!

以前は読書時間だった通勤時間が
この3ヶ月間はまるっと睡眠時間になってしまってました。
寒い時期、バスや電車で寝るのってもんのすごく気持ちがいいのです。
も、全然、起きられない。
終点まで行ってしまいたい。そんな誘惑に毎朝、駆られています。

でもって、現在、見ているドラマが2本。
え?!2本?!マジで?!
と本気で自分にびっくらこきました。
しかもそのうちの1本は朝の連続テレビ小説。
ということは、「今クール見ているドラマ」はたったの1本。
(私の中で朝ドラは別枠なのです。・・・なんでだろ?)
今更ながらに「ホントに余裕がなかったのね、今年の私・・・。」としみじみ。
自分の余裕のなさに見ているドラマの数で気付くってのも
なんというか、わびしいわねぇ、という気がしないでもないけれど。

ま、いいんです。いろんな人生を味わうのが私の趣味ですから。
「自分の人生(現実)」より「他人の人生(フィクション)」を
生きている時間のほうが多いんです。

というわけで。
ようやく。
ようやく自分の(?)時間を取り戻し始めています。
取り戻した自分の時間で、他人の人生を浴びるように味わっています。
週末は、撮り貯めていた韓国ドラマを2本も見終えました。
(ヒロインがめちゃくちゃキュートだったけど、
 突っ込みどころ満載だったなー。)
でもって、今週は通勤時間の読書も復活。3冊読み終えました。
日曜には図書館にも行けて、本棚を補充しました。
4月開始の連続ドラマ情報も続々出て
見たいドラマの数の多さにわたわたしています。

・・・仕事がひと段落ついたというのに。
まずは何よりもひとり時間を楽しんじゃうんだな。
というがっかり感がなきにしもあらず。
この3ヶ月、「仕事がバタバタしているから」
全然、人とも会えてないし、誰ともしゃべってないっ!寂しいよう。
と思っていたはずなのに。
仕事が落ち着けば落ち着いたで、喜びいさんで家にまっすぐ帰ってます。
寂しいよう、と思っていたはずなのに、ひとり時間を大いに満喫中。

まあね、まだね。寒いからね。
私の「出歩く元気」は外界の気温と比例している模様。
早くあったかくなあれ。
それまでお部屋の中でぬくぬく充電し続けます。