■任侠ヘルパー
■のりぞう的2009年度夏クール1位
■木曜22時フジテレビ放送
■出演
草剛、黒木メイサ、夏川結衣、山本裕典、薮宏太、夕輝壽太
五十嵐隼士、松平健、大杉漣、宇梶剛士、加藤清史郎、仲里依紗
■ストーリ
指定暴力団「隼会」の支部に所属する翼彦一(草剛)は、舎弟らと
共に振り込め詐欺で生計をたてていた。ある日、彦一たち6人は、
大幹部である鷹山源助(松平健)の命令で、敵対する鷲津組のシマの
ど真ん中にある老人介護施設「タイヨウ」で、次期幹部の座を賭け、
自らの素性を隠して「研修」という名のもと、介護ヘルパーとして
働くことになる。
最初は介護なんてと見下していた彦一達だったが、慣れない介護の
現場に悪戦苦闘しながら、様々な年寄り達と関わり、介護の現実を
受け止めるうちに、少しずつ変わっていく。
■感想
実は福祉施設での実習も2ヶ月ほどしたことがあります。
そのうえ、母親は現役のヘルパー。その上、祖母は実際にヘルパーの
方に色々とお世話になっているわけで。
非常に興味深く、そして、深く共感をしながら、このドラマを
見ていました。
現在の介護業界が抱える悩み、課題。国の制度自体が持つ矛盾。
そして、家族がかかわっていくことの大切さと大変さ。
すべての問題が見事に描かれていて、なおかつ、ドラマとしても
おもしろく、見応えがあったなあと思うのです。
様々な課題を抱える介護業界で、その課題を業界自体も、国も
認識していて、「変えなければ」と思っている人はたくさんいるのに
なかなか変えられない。そういった現状が伝わってくるドラマ
でした。
そういった意味で、「救命病棟4」と非常によく似た性質の
ドラマだったように思います。
「介護はビジネス。ビジネスならば、働く人たちの幸せを
確保しなければならない。そうすることで、介護される人にも
優しくなれる。」
「介護はビジネスだけでは成り立たない。利用者さんの気持ちに
寄り添って、一緒に過ごしてあげる必要がある。」
両極端なふたつの考え方は、救命病棟と同じく、「どちらが正しい」
と判定できるものではなく、「どちらの考えもよく分かる」もので
だからこそ、この課題はすぐには解決できないのだろうなぁ
と納得できるものでした。
そしてそして、草なぎさんの演技力にしびれっぱなしの
3ヶ月間でした。もともと好きな役者さんでしたが、「かっこいい」
と思ったことなんて1度もないのに。このドラマで演じた彦一に
何度「かっこいい!!」と思ったことか。こんな役もできるんだあ
と、ただただ感嘆しながら見ていました。すごいなあ。
でもって、「天地人」で人気者となった加藤君。
さすがの演技力でかわいいだけではない、悩めるちびっこを熱演。
最近の子役さんは、本当に演技がうまくて、びっくりします。
「介護」がテーマということもあって、毎回のゲストが渋い役者で
固められていたのも、このドラマを見応えあるものにしていたような。
池内淳子さんとか、津川雅彦さんとか、江波杏子さんとか、
竜雷太さんとか。ものすごい顔ぶれでした。
この方々が画面に出るだけで、画面に品が出るというか、静かに
魅せられるというか。さすがだなぁ、としみじみ思いました。
■のりぞう的2009年度夏クール1位
■木曜22時フジテレビ放送
■出演
草剛、黒木メイサ、夏川結衣、山本裕典、薮宏太、夕輝壽太
五十嵐隼士、松平健、大杉漣、宇梶剛士、加藤清史郎、仲里依紗
■ストーリ
指定暴力団「隼会」の支部に所属する翼彦一(草剛)は、舎弟らと
共に振り込め詐欺で生計をたてていた。ある日、彦一たち6人は、
大幹部である鷹山源助(松平健)の命令で、敵対する鷲津組のシマの
ど真ん中にある老人介護施設「タイヨウ」で、次期幹部の座を賭け、
自らの素性を隠して「研修」という名のもと、介護ヘルパーとして
働くことになる。
最初は介護なんてと見下していた彦一達だったが、慣れない介護の
現場に悪戦苦闘しながら、様々な年寄り達と関わり、介護の現実を
受け止めるうちに、少しずつ変わっていく。
■感想
実は福祉施設での実習も2ヶ月ほどしたことがあります。
そのうえ、母親は現役のヘルパー。その上、祖母は実際にヘルパーの
方に色々とお世話になっているわけで。
非常に興味深く、そして、深く共感をしながら、このドラマを
見ていました。
現在の介護業界が抱える悩み、課題。国の制度自体が持つ矛盾。
そして、家族がかかわっていくことの大切さと大変さ。
すべての問題が見事に描かれていて、なおかつ、ドラマとしても
おもしろく、見応えがあったなあと思うのです。
様々な課題を抱える介護業界で、その課題を業界自体も、国も
認識していて、「変えなければ」と思っている人はたくさんいるのに
なかなか変えられない。そういった現状が伝わってくるドラマ
でした。
そういった意味で、「救命病棟4」と非常によく似た性質の
ドラマだったように思います。
「介護はビジネス。ビジネスならば、働く人たちの幸せを
確保しなければならない。そうすることで、介護される人にも
優しくなれる。」
「介護はビジネスだけでは成り立たない。利用者さんの気持ちに
寄り添って、一緒に過ごしてあげる必要がある。」
両極端なふたつの考え方は、救命病棟と同じく、「どちらが正しい」
と判定できるものではなく、「どちらの考えもよく分かる」もので
だからこそ、この課題はすぐには解決できないのだろうなぁ
と納得できるものでした。
そしてそして、草なぎさんの演技力にしびれっぱなしの
3ヶ月間でした。もともと好きな役者さんでしたが、「かっこいい」
と思ったことなんて1度もないのに。このドラマで演じた彦一に
何度「かっこいい!!」と思ったことか。こんな役もできるんだあ
と、ただただ感嘆しながら見ていました。すごいなあ。
でもって、「天地人」で人気者となった加藤君。
さすがの演技力でかわいいだけではない、悩めるちびっこを熱演。
最近の子役さんは、本当に演技がうまくて、びっくりします。
「介護」がテーマということもあって、毎回のゲストが渋い役者で
固められていたのも、このドラマを見応えあるものにしていたような。
池内淳子さんとか、津川雅彦さんとか、江波杏子さんとか、
竜雷太さんとか。ものすごい顔ぶれでした。
この方々が画面に出るだけで、画面に品が出るというか、静かに
魅せられるというか。さすがだなぁ、としみじみ思いました。