のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

マーキング

2007年07月31日 23時50分41秒 | 日常生活
先週の仕事後、ぽこりんとぽこりんの友人と3人で
遊びに行ってまいりました。
待ち合わせの時刻は7時半。
間に合うのかどうかの瀬戸際ラインで会社を出発し、
大慌てで待ち合わせ場所に向かったところ、
7時20分に到着できました。
よかった!努力が報われた!あと10分もある!





・・・・近くに本屋があったっけ。
10分も余裕があるし。本棚をざっと見てくるぐらいだったら。
お気に入りの作家さんぐらいはチェックする時間はありそう。
と、言い訳を考えながら、本屋に向かい、奥の棚に向かったところ
なにやら見覚えがある人影がぽつり。

「ぽこりん?!」

間違いなくぽこりんです。
しかも、手にはしっかりと本が抱えられています。四冊も。
すごい。おそらく思考回路はほぼ同じです。
それを証拠に、ぽこりん、のりぞうを見かけてもちっとも驚きません。
見た瞬間にのりぞうがここに移動するまでの心の動きがつかめた模様。
伊達に10年の付き合いじゃございません。
お互いの思考回路も散歩経路もしっかりと把握できています。


・・・ていうか、ふたりとも自分の欲望に忠実すぎ。

本好きへの100の質問【Part1】/2007年

2007年07月31日 23時17分04秒 | バトン
いつも的確に世の中の出来事に突っ込みをいれていらっしゃる
のび子さんから、毎年夏に「本好きへの100の質問」を振り返ろう
という提案を受けました。
「一年に一回この質問に答えていけば、数年後に
 「あー、この頃は恩田陸が好きだったのねー」という風に
 自分のその時々の読書の傾向を振り返ることが出来る」から
という素敵な理由です。
のび子さんいわく「夏の風物詩」にしたい、とのこと。
素敵!夏と言えば「夏の100冊」です。本が熱い季節です。
覚えている限り、この提案、受けたいと思います。

しかし、100は長い!20問ずつ、5回に分けます。

◆001. 本が好きな理由を教えてください。
なんでだろ。特に理由はありません。好きだから?

◆002. 記憶に残っているなかで、最も幼い頃に読んだ本は?
「鉄腕アトム」「シンデレラ」・・・なのかな?

◆003. はじめて自分のお小遣いで買った本を教えてください。
    また、その本を今でも持っていますか?
良く覚えていませんが、小学校3年生から6年までは、毎月の
お小遣いが「1冊の本」でした。団龍彦さんの「こちら幽霊探偵局」
シリーズとか笹川ひろしさんの「ハレー探偵長」シリーズとか
購入してもらったな。懐かしいな。

◆004. 購読している雑誌はありますか?
今はありません。立ち読みしている雑誌はたくさんあります。

◆005. 贔屓にしているWEBマガジンはありますか?
ありません。

◆006. 書籍関連のHPの、どんなところに注目しますか(書評や感想文等々)。
他の人が同じ本を読んでどんなふうに感じたのかを確認するのは大好きです。
読み終わった本の書評や感想文を読んでまわります。

◆007. 最近読んだ本のタイトルを教えてください。
最近、読んで今、感想を書こうとしているものは以下六冊。
村上春樹「村上朝日堂の逆襲」「村上朝日堂はいかにして鍛えられたか」
本多孝好「真夜中の五分前SideA」「真夜中の五分前SideB」「正義のミカタ」
濱野京子「その角を曲がれば」
漫画は「ハチミツとクローバー」を読み返し中。切ない・・・。

◆008. ベストセラーは読む方ですか?
図書館でお目にかかれないので、あまり読みません。
数年前のベストセラーはたまに読みます。

◆009. 御贔屓は、どんなジャンルですか?
ミステリー、ファンタジー、時代小説、児童小説。ヤング・アダルト。

◆010. あなたは活字中毒ですか?
   (それはどんな症状としてあらわれていますか)
活字中毒ではありません。たまに、本を読めなくなります。

◆011. 月に何冊くらい読みますか?
上記の理由により、幅がありますが、平均すると10冊前後。
年間100冊行かないし。あ、漫画の立ち読みを入れると
余裕で達成します。

◆012. あなたは本の奥付をちゃんとチェックしますか?
    するとしたら、その理由は?
しません。見たこともないかも。

◆013. 文庫本の値段として「高い」と感じるのは幾らからですか?
以前は500円を超えると高いと感じていました。
それなのに、京極さんなんて1000円超えです。

◆014. 本は書店で買いますか、それとも図書館で借りますか。その理由は?
図書館活用派。幼稚園に通う前から、週末は図書館に遊びに行ってました。

◆015. あなたは「たくさん本を買うけど積ん読派」
    それとも「買った本はみんな目を通す派」のどちらでしょう?
たくさん本を買ってないのに、積ん読本があります。
図書館や友人に借りた本を読んでいて、手が回ってません。

◆016. 行き場に困ったとき、とりあえず書店に入ってしまう。
    そんなことはありますか?
しょっちゅうです。

◆017. 馴染みの書店・図書館に、なにかひとこと。
いつも立ち読みしてごめんなさい。
返却期限をきちんと守れず、ごめんなさい。・・・・サイテー。

◆018. あなたは蔵書をどれくらい持っていますか。
たぶん、500冊前後。できれば、本棚ひとつ分、減らしたいな。

◆019. 自分の本棚について、簡単に説明してください。
   (“小説が多く実用書が少ない”等々)。
8割方、文庫本です。残りの2割はハードカバーと漫画。

◆020. 本棚は整理整頓されていますか。
文庫本ばかりなので、一見、整理されているようには見えます。

では、また明日に。

【Part2】はコチラ
【Part3】はコチラ
【Part4】はコチラ
【Part5】はコチラ

メイド刑事/早見裕司

2007年07月30日 23時49分06秒 | 読書歴
■メイド刑事/早見裕司
■ストーリ
 警察庁長官・海堂俊昭邸付のメイド、若槻葵17歳。
 普段は国家特種メイドとして海堂邸で働いているおとなしい少女だが
 メガネの奥に隠された正義の魂が燃え上がるとき、重合金製の
 クイックルワイパーがうなりをあげる。警察庁特命刑事若槻葵。
 人呼んでメイド刑事参上。「悪党ども、冥土(メイド)が待ってるぜ!」

■感想 ☆☆☆
 あらすじを読んだだけで、突っ込みどころ満載ですが
 読んでいても、突っ込みどころ満載でした。
 だからと言って、面白くなかったわけではなく
 人物造詣は丁寧で、言葉も丁寧で、大変面白く
 あっという間に読み終えました。

 物語は連作短編集。1冊の中に3つのお話が入っています。
 毎回、主人公、葵が「何か事件が起きている」と思われる家庭に
 メイドとして潜入し、事件を探り、事件の首謀者を成敗します。
 ワンパターンだけれども、そこには色んな要素が盛り込まれていて
 飽きることなく、読み進められました。

 ぜひ、ドラマ化して欲しい。
 スケバン刑事なみに仰々しく思いっきり真面目に
 そしてB級テイスト漂うドラマ作品にしてほしいものです。
 なんせ、敵を倒す武器が超合金のクイックルワイパー、
 敵から逃げるために張る煙幕はゴキブリ退治の殺虫剤です。
 悪巧みをしている輩たちの前に、「この先、冥土」と書かれた
 木の杭(冥土の一里塚)と共に登場し、決め台詞を言い放つ。
 その決め科白もメイドだけに「悪党ども、冥土が待ってるぜ!」

 絶対、楽しめるドラマになるのに。
 友達と数時間は盛り上がれるドラマになりそうなのに。
 本の方も、ものすごく楽しく読みました。
 人生に疲れたときに読み返したい。

 現在、4巻まで発売中。
 でも、この表紙の作品を本屋で購入する勇気がありません。
 疲れたときは、図書館でこの本を探します。

環境が人を育てる

2007年07月30日 23時28分23秒 | 日常生活
先週の金曜日、飲み会の話の流れで
のりぞうがぼそっと

「実は、毎週、『笑点』録画してるんですよね。
 あの番組、大好きなんです。」

と告白したところ、その場にいた人たちに大爆笑されました。




!!
え?その反応の意味がワカリマセン。
録画してまで見る人っていうのは珍しいだろうなぁと
思っていましたが、そこまで爆笑するほど面白いのかしら?
「日曜の夕方に、のりぞうがひとりで見てる」
というオプションがついたから?

ま、なんにせよ、のりぞうは「笑点」大好きです。
落語家さんたちの話しっぷりが大好きです。
たとえば、しょうもない駄洒落であっても
それをおかしく伝えることができる語り口に知性を感じます。
漫才も好きですが(コントは作りこみすぎていて、やや苦手です。)
落語は漫才よりも更に背景の描写を細かく
そして人物のやりとりを丁寧に伝えなければ
お客様にわかっていただけなくて、
なおかつ説明によってお客様を飽きさせるわけにはいかなくて
そういった鍛錬を何十年も続けていらっしゃる
落語家さんたちの語り口は渋い味わいがあって、より一層好きです。

なんてね。
要は面白いもの大好きなんです。
若者の笑には今ひとつついていけてませんが
こういう笑いは大好きー。

思うに、のりぞうのこの「渋好み」は絶対に環境のせいなのです。
小さい頃から両親と一緒に見ていたのは
父親好みの時代劇と母親好みの2時間サスペンス劇場でしたから。
「水戸黄門」「大岡越前」「八百八長夢日記」
「女ねずみ小僧」「暴れん坊将軍」「遠山の金さん」
「三匹が斬る」・・・・そりゃ渋好みになるわ。

やはり、小さい頃の教育や環境は大切です。
もっとも、「なんでもっと若々しく育ててくれなかったんだ?」
という思いはあまりありませんが。
(あくまでも「あまり」ないだけで、たまに「イマドキ」といわれる
 女性になってみたかった!!と痛切に思うこともあるわけです。)
むしろ、いろんな世界を与えてくれた両親には感謝。

でもね。やはり日曜の夜に「笑点」を見ながら
ひとり声出して笑う女性って怖いと思う・・・。
ベタな笑いなんで「笑点」を見て大爆笑ってあまりないのですが
先々週、楽太郎さんと昇太さんとたい平さんの応酬に
思いっきり声出して笑ってしまいました。
笑った後に、ほんの少し「やっちゃった・・・」という
気持ちに襲われたのは何でだろう。


誤算

2007年07月29日 23時36分51秒 | 日常生活
教会から帰ってきたら怒涛のようにブログを更新する!
と宣言していたにも関わらず、いろんな誤算が重なって
結局、一日もあと数十分で終わる頃になって
本日2回目の更新です。

いやはや、
「予定はあくまで未定であって決定ではないのだ」
という言葉を懐かしく思い返しました。
人生とはままならないものですね。

ところで教会での礼拝には「献金」という時間帯があります。
勿論、献金は個人の自由です。
本日、ちびっこ礼拝の「献金」の時間帯に
のりぞうは献金する気まんまんで献金当番のちびっ子を
横目にかばんの中の財布を取り出しました。

・・・あれ?

財布がない。
そういえば、携帯もいつも説教を書きとめているノートも
時計も、とにかく聖書と賛美歌以外、何も見当たらない。



いえ、ありました。
聖書と賛美歌ともう一冊。
教会員の方にお借りした小説「メイド刑事」。
スケバン刑事のメイド版小説です。
・・・いっそ、聖書と賛美歌のみのほうが清々しかったのに。
このやりきれない気持ちをどうしてくれよう。

かばんの中身を知った友人から
「いいとこなしやね。」
と言い放たれました。




人生ってままならない。

大変素直な性格です。

2007年07月29日 08時43分34秒 | 日常生活
久々に約一週間、ネットから遠ざかっておりました。
一週間、ひたすら予定が入っていたから、なのですが
元来、予定が入っていようがなんだろうが関係なく
次の日の体調も気にせず、睡眠時間を削って(社会人失格)
「日記」として「日々の記録」として、書き綴っております。
むしろ忙しい時期のほうが「こんなことあったぞー!」と
テンション高く記録に残しておきたくなるのです。
何せ書くこと、話すこと、食べることは
のりぞうのストレス解消の三大神器。

しかし、ひたすら読み続けている村上春樹さんのエッセイで
書き綴られている村上さんの日々の生活が大変シンプル、かつ
ゆったりとされていて、すっかり影響を受けておりました。
村上さんの自分の生活に必要か、不必要かを見極める目の確かさ
自分の中に持っておられる軸の確かさに現在、ぞっこんです。
読み進めていくのが楽しくて楽しくて仕方がない、
でも残りのページが少なくなっていくのも切ない
そんな心境を味わっている毎日です。

というわけで、村上さんに影響を受けて
自分に必要なもの、不必要なものをじっくりと考えた一週間。
もっとシンプルに生きられるのではないか。
無駄なことばかりしているのではないか。

結論。
「書くこと」は、のりぞうにとって必要です。
おしゃべり大好きのりぞうにとって、「書くこと」はおしゃべりの一環。
しゃべらんと息が詰まるわー!!!
無駄なことがない人生なんて耐えられそうにありません。

ただ、流れに流されて気が進まない飲み会に参加したり
参加した飲み会にだらだらと夜明けまでい座り続けたりする日々には
ゆっくりとピリオドを打ちたいな、と考えております。

・・・・村上さんに影響を受ける前に
年頃の女性として、自分の時間とかお肌とか体型とか
自分で大切にしてあげなよ、という気がしないでもないのですが。

というわけで、本日、教会から帰ってきたら
いろんな人から大不評の「一気更新」でストレス解消をする予定。
おぎこさん☆
苦情を受けたはしから、こんな対応でごめんあそばせ。

のりぞう、ドラマや小説や映画の影響をまっすぐに受けてしまう
大変、素直な性格ですが、その一方で、天邪鬼とも仲良しさんです。
28年間、双子のように一緒に過ごしております。
人によっては「マイペース」と親切に受け止めてくださっていますが
そんないいものではありません。マイペースは信念の結果ですが
のりぞうの場合は本当に「単なる天邪鬼」。
大変カワイクナイ代物です。

自分自身のためにも、次に読む本は
カワイイ女が主人公の小説にしたいと思います。
影響受けるぞー!

【劇団塾公演情報】三人の探偵

2007年07月29日 02時00分58秒 | 舞台(キャラメルボックス)
前回、舞台を見に行ってすっかり虜になった
劇団塾さんの公演案内が届きました。
わーい!見に行きますー!
先月に比べると落ち着きを取り戻しているので余裕で見に行けそうです。
「楽しい予定」は大歓迎♪

というわけで、ご案内。

舞台って何?
演劇なんて辛気臭そう・・・。
という方、ぜひ一度、生の舞台をご賞味あれ☆

劇団塾 特別公演「三人の探偵」
      ~複雑に絡む人間模様、現代怪奇演劇~
■日時■
 7月26日(木)19時~
 7月27日(金)19時~
 7月28日(土)14時~ / 19時~
 7月29日(日)13時~ / 17時~

■場所■
 ぼんプラザホール ※キャナルシティ博多前バス停近く
■料金■
 前売:2,800円
 当日:3,000円

■チケットお問い合わせ■
 090-8417-4892


・・・・現代怪奇演劇ですか。
夏にふさわしい演目ではなくって?
怖くてたまらなかったらどうしよう・・・とどきどきです。

メゾン・ド・ヒミコ/2005年日本

2007年07月23日 23時14分55秒 | 日常生活
■メゾン・ド・ヒミコ
■出演: オダギリジョー, 柴咲コウ, 田中泯, 西島秀俊
■監督: 犬童一心
■ストーリ
 わけあって借金を抱え、昼はしがない会社の事務員、夜は
 コンビニのバイトをして働く24歳の沙織(柴崎コウ)を
 ある雨の日、若くて美しい男(オダギリジョー)が訪ねてくる。
 青年の名はは岸本春彦。春彦は、自分が沙織の父(田中泯)の
 恋人であること、父親が癌で余命幾ばくもないことを伝え
 父の経営するゲイのための老人ホームを手伝わないかと誘う。
 父を憎み、その存在さえも否定してきた沙織だが、破格の日給と
 遺産をちらつかされ、老人ホームの手伝いに行くことを決意する。
 老人ホーム「メゾン・ド・ヒミコ」には、個性的な住人ばかりが
 暮らしていた。

■感想 ☆☆☆☆*
 優しい優しい物語。
 見終わった後に人が求めるものについて考えさせられる。
 年頃の男女がお互いに愛し合い、求め合い、結婚する。
 そういった過程の根底にあるものは結局のところ「寂しさ」で
 「寂しさ」や「支え」を私たちはつい愛情だと思ってしまうのでは
 ないのかと思うときがある。
 それは年頃であればあるほど。そして、異性であればなおさら。

 年頃の異性が傍にいて、安らぎを感じてしまうと、無条件で
 その人を「愛する人」だと思ってしまう。勘違いと思い込みで
 成り立っている危うい関係。だから、人は出会ったり別れたりを
 繰り返す。

 けれども人はそれほど単純なものではないのだと思うのだ。
 「愛する」ことにも様々な形があって、異性として愛する形もあれば
 家族として愛する形もあって、更に言うならば「人として」好き
 という形もある。
 けれども年頃の異性に対して、「人として好き」ということに
 対する胡散臭さが今の世の中には蔓延していて、人と人との
 精神的な交わりあいや支えあいを「奇麗事」だと言い切ってしまう
 風潮がある。確かに「男女間の友情」という言葉はウソクサイ。
 まるでありえないように感じることのほうが多い。

 けれども、こういう風潮が蔓延している世の中だからこそ
 「男女の愛情」ではなく「人と人との愛情」が構築されている
 世界を私たちは羨ましく、そして微笑ましく見てしまうのだと思う。
 そして、そういった愛の形が「ウソクサイ」などと言われることなく
 純粋に認められるのが「ゲイ」の世界なのだと思う。

 小さい頃からずっと愛情を求めてきて、でも愛情不足の中で
 育ってきたヒロイン沙織と、彼女をあたたかく迎え入れる何人もの
 ゲイの老人たち。彼らはみな一様に優しく、ぶっきらぼうで無表情で
 常に毒づいている沙織を笑顔で迎え入れる。時にずけずけと
 沙織を注意しながらも母親のように彼女を見守る。
 次第に、沙織も徐々に心を開き、天真爛漫な笑顔を見せ始める。
 その中で唯一、同じ世代の異性、春彦を意識し始める沙織。
 彼らの間に存在する恋人以上、家族以上の感情は中盤で彼女たちを
 混乱させ、そして、なくてはならないラストにつながっていく。

 見終わった後、深い余韻に包まれる。いろんな場面にじっくりと
 思いを馳せる。特に田中泯の発した「あなたが好きよ。」という
 言葉の深さにしみじみとさせられた。

 そして、何と言っても好きなのが、みんなで一体感を感じながら
 踊り続けるクラブのシーン。
 役柄など超えて楽しそうに踊っているキャストたちがとても印象的だった。
 オダギリジョーのかっこよさは筆舌に尽くしがたいものがある。

支えあうということ

2007年07月22日 23時43分51秒 | 日常生活
昨日から本日にかけての教会キャンプ。
メインイベントは高祖山への山登りでした。
標高461メートルの山は山登り経験者にとっては
朝飯前のお手軽登山コースのようですが
小学校1年生から6年生までの各種年代取り揃えたちびっこたちや
普段、運動というものから遠ざかっている教師陣
そして御年72歳の牧師先生にとっては、なかなかきつく、
ハードな山登りとなりました。

なんてったって、道のりは本格的な登山なのです。
小学校の遠足で行くようなハイキングコースではないので
舗装された道が用意されているわけもなく
猪たちが餌を探している痕跡が見られる獣道を間近に
自分たちで次の足場を考えながら上っていく2時間半。
朝まで降っていた雨が足場をさらにずるずるにしており
大人も子供も汗だく、泥だらけになりながら、必死になって上りました。

道のあちこちには丸々と肥えた20センチはありそうな
長く長く太ったミミズがうねうねしており
その様子にちびっこたちはきゃあきゃあ言って大騒ぎ。
明らかに毒キノコだと思われる美しいきのこたちにも大興奮。
非日常との対面がつまった山登りです。

頂上までの道のりの途中、今回絶対にちびっこたちに見せようと
教師たちで決めていた防空壕でひと休み。
昼間にも関わらず、懐中電灯がないと真っ暗で
奥も見えないようなスポットです。
そこにちびっこたちがひとりずつ入って、奥の壁を
触ってくるという肝試しのようなイベントを用意しました。
生意気盛りの男の子たちもややびびり気味で入って行きます。
防空壕の奥には野生の蝙蝠まで住んでいます。
帰ってきたときには、一様に達成感を満喫し
何往復もしたがるちびっこたち。
蝙蝠の姿にも興味津々、時間を忘れて食い入るように見つめ続けます。
どうやら野生の動物自体、珍しいみたい。

・・・・とは言え、ここでそんなに時間とってられないから。
ここがゴールじゃないんだから。

と、言いながら、防空壕が何のために作られたのかを説明する教師。
戦争があって、敵から逃げるためにね・・・と説明していると
ちびっこのひとりが

「それって100年前ぐらい?
 江戸時代の終わりぐらいの話?」

と質問してきました。

「もっともっと最近。
 たった60年前の話ぞ。
 やけん、牧師先生は現実に経験しとるとぞ。」

わあわあ騒いでいた子供たちも神妙な顔をして聞く姿に
「実際にその場所に行き、そういった場所での経験をしている人から
 そのときの話を直に聴く」ことの有益度を感じたり
「こどもたちの心に自然に入っていくようなカリキュラムの設定と
 そういった場の提供」が必要なんだな、と考えたり
でも、そこまですることの大変さを思ったり
学校教育、地域教育、そして家庭での教育について
考えさせられる一場面でした。

登山の途中では6年生が1年生の荷物を持ってあげたり
お互いに危ない足場を教えあったり
どうしても遅れがちになってしまう人たちを
要所要所できちんと待っていたり、
みんなと一緒に山登りをした牧師が72歳だと知って
「72歳でこんなきついことできると?すごいねー。」
と、心から感心したり
お互いにお互いを思いやる行動が自然に取れた素敵な体験でした。

今年の教会キャンプのテーマは「つながりは喜び」。
聖書の箇所は
 「私はぶどうの木、あなたがたはその枝である。」
という箇所です。
ぶどうはいくつもいくつも実が一緒に連なっている。
一粒でなることはない。
私たちもみんな一緒に過ごしている。
ひとりで生きているわけではない。
お互いに支えあって、連れ立って生きてるんだよ。
というメッセージを子供たちに伝えました。
・・・ほんの少しでも伝わっているといいな。

ちなみに本日の説教では、昨日、登山に借り出された牧師が
登山のときのことをメッセージに盛り込んでおりました。

「私ひとりだったら、この山に登れ、と言われても
 躊躇することなく、回り道をして帰っていたと思います。
 でも、みんなで登ることになって、仕方がなく登ってみた。
 途中で引き返そうかな、と思うけれども
 要所要所でみんなが私を待ってくれているわけです。
 それがまたプレッシャーで
 イヤだなー、先に行って欲しいなーと思うけれども
 待ってるものはしょうがない。しょうがないからそこに行く。
 すると、またみんなで出発する。
 出発するからまたついていく。
 するとひとりだったら絶対に登らない山にも登れるんですね。
 無事に頂上にたどりつき、景色を堪能できました。

 思うんですけれども、こういうのが支えあうってことなんですね。
 待ってくれる人がいるってこと。
 それが支えると言うことなんです。
 そして、支えてくれる人がいるってことは
 ただそれだけで、ものすごく大きな力になるんです。」

親の教育の賜物

2007年07月22日 22時53分54秒 | 日常生活
昨日から本日にかけて、教会の小学科の夏季キャンプが行われました。
キャンプと言っても、キャンプと言う言葉から連想される一連のイベント
テントを作ったりカレーを作ったりキャンプファイヤーをしたり
というようなことは一切なく
近くの野外公園へ出かけて山登りをした後、川で遊んだり
教会の駐車場ですいか割りをしたり、みんなで銭湯に行ったり
線香花火をしたりカレーを食べたり
といったお手軽キャンプです。
カレーもお母さん方が作ってくださっているものを食べるだけですから。

それでもちびっこ軍団たちは何日も前から興奮していたらしく(母親談)
教会に集合したときは既にテンションマックスで駆け回っており
登山をしようが川遊びをしようが汗だくになって駆け巡り続けようが
真夜中までそのテンションは衰えることがありませんでした。

寝る直前までテンションが高く
朝起きた瞬間から、前日より更にテンションが高い
ちびっこ軍団たちにのりぞうたちはややぐったり。
楽しみにしてくれてるのは嬉しいんだけどね。
思いっきり楽しんでくれてる様子も微笑ましいんだけどね。
でも・・・・

「ちょっと。どうする?今から一日が始まるんよ?」
「絶望的な一日の始まりやね。
 正直、もう一日の終わりなんじゃないと?って言うぐらい
 精神的に疲れきっとるんやけど。」
「長い一日になりそうやね。」
「うん。あたし、夜中にうるさいちびっこに本気で切れて
 おもいっきりどついてしまった。」
「・・・・いいんじゃない?しょうがないよ。」

というようなテンションで本日を始めた教師陣。
キャンプの終わりまでにどなった回数は数知れず。

かわいいんだけど憎らしい。
憎らしいんだけど、かわいらしい。
こんなちびっこたちと一日中、向き合っている
世のお母様方を心から尊敬したキャンプの終わりでございました。

また小学校高学年になると、妙に色気づいて
その色気付き方がかわいいやら、憎らしいやら。
車の後部座席に一緒に乗るのも

「女くさくなるけん、近寄るな。」

と拒否する始末。
ちっ。お前ら、そんなこと言っても、後2,3年も経てば
オンナノコと仲良くなりたくて、必死になるんやけんね!
そのときはあざ笑っちゃあけんね!
と、毒づいていると

「ところで何歳?」

と尋ねられました。今年、29歳です。
誕生日はもうすぐです。
と、小学生のちびっこどもにも律儀に答えるのりぞう。
すると、ちびっこども、瞬発入れず

「・・・・29歳?ありえん。」

とぽつり。
・・・・ありえん?!
ありえん、ってどゆこと?!
年齢に「ありえん」ことなんて、ないわー!
あんたたちだってすぐに29歳になるんやけんね!
と、反論していると

「でも、意外と若いんやね。もう36ぐらいかと思っとった。」

と言われました。
きー!!!!ちょっと!36って!
いくらなんでもひどいんじゃないの?!
これは、もう親の教育の問題よ!
親の教育がなっとらん!
もっと女を見る目を養わせないと!
と、憤慨しながら、迎えに来たお母さんに文句を言ったところ
お母様、大変嬉しそうにおっしゃいました。

「え?そんなこと言ったと?
 てことは、のりぞうさんも私もあんまり見た目変わらんってことやね。
 同い年ぐらいに見えるってことかー。うふ。」


・・・・なるほど。
すべては親の教育の賜物ですね。納得。
ちびっこにとって、親の影響は絶大です。