のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

成長著しい2歳7ヶ月

2019年04月26日 16時43分52秒 | 子育て生活
とうとう2歳7か月。3歳もすぐそこです。
今、通っている保育園は今年度まで。来年からは新しい場所を探さなくてはいけません。
保育園か、幼稚園か、悩ましいところです。歩いて3分のところに幼稚園があるんで、なおさら悩ましい。
連休明けから本格的に検討します。

なにせ、連休は人生初の海外旅行なのです!
興奮しちゃって、それどころじゃない!そわそわそわそわ準備を続けています。
飛行機内で過ごす時間は10時間以上。ちびっこくんは無事におとなしく過ごせるのか・・・いや無理だ、無理に違いない。と覚悟は決めています。「こうしなさい」「ここにいないとダメ」と、行動を制限されるのが苦手なお子さんなのです。おとなしくできるわけがない。パズルとか絵本とか持ち込む予定ではありますが、どの程度、時間つぶしになるのやら。

そんなやんちゃ坊主の成長記録です。

■急にパズル熱が再燃しました!
再燃直後は、久々のパズルにてこずって「できんー!!くやしいぃぃぃ!うわーん!」と泣いていましたが、徐々に徐々にパズルを克服。
「できーん!!くやしぃぃぃぃ!うわーん!」と泣き出したときはびっくりしたけれど(「くやしい」なんて感情、いつ覚えたんだろう?とびっくりしました。でもって、そのあまりの嘆きっぷりがおもしろくて、笑いをこらえるのに必死でした。・・・いや、こらえられてなかったな。)毎日毎日、パズルをするようになって、ほぼひとりで完成までを楽しめるようになりました。
完成直後は必ずパチパチパチ!と拍手します。

■お友達が大好き!
幼馴染の男の子が大好きです。一緒に遊んでも別れた直後に「もっとあそびたかったー。」と言われます。ふたりで電車を使って
「おとうさんでーす。いってきまーす。」
「おかあさんです。いってきまーす。」
「ただいまー!」
「おかえりー!!」
とおままごとを繰り広げていて、ほっこりしました。お友達ともコミュニケーション取れるようになったんだなぁ。つい先日は、お友達に自分が持っているおもちゃの使い方を教えていました。すごいなあ。

■お風呂が大好き
・・・なのか、寝るのが嫌なのかが今一つ分かりかねますが、「ねんねするよー。」と声をかけると「まだおふろはいってなかったー。」と主張されます。もう面倒だから明日でいいや!と思っていても(ダメ親)粘り強く主張されるので、根負けしてお風呂に入ることが増えました。
お風呂では泡が出るタイプのボディソープで「わあ・・・。」と言いながら、ほっぺたをぽんぽんしています。どうやらお母さんのまねっこの模様。

■相も変わらずの電車好き
線路の近くを通ると、背伸びして電車が通っていないかチェックします。お散歩で線路付近まで行くと、延々と電車到着を待ち続けます。青い特急「ソニック」が大好き。

■絵本大好き
絵本を読んでもらうのも好きですが、最近は「ちょっと待って。」とお願いすると、ひとりで絵本を読むようになりました。読み聞かせた内容をちゃんと覚えて似たストーリーを話しているので感心します。

■かわいいもの大好き
お雛様とかピンクとかお花とか、かわいらしいものがどうやら好みの様子。
私の洋服も「わあ!かわいい!」「このワンピース、かわいい。」と褒めてくれます。率直に言って、悪い気はしません。

■うんちはマスター!
絶賛おむつトレーニング中です。なんとうんちのほうはこの2週間、ほぼトイレでしています。すばらしい!おしっこのほうは、なかなか行きたがらず・・・。お風呂前後の時間帯であれば、嫌がらずにトイレに行けます。納得してトイレに向かいさえすれば、ほぼほぼおしっこをトイレでできます。

■こだわりが色々
洋服も「これいやー。」と拒否されることが増えてきました。何かイラストがついていると納得して着てくれる率が高いです。白クマさんがついているパジャマをとても気に入っていて、「おきがえしたくない!」とがんばることも多いです。頼むから平日の朝は急いでおくれー。
靴も「これいや。」と言われることがしばしば。トミカの電車がついた靴は「かっこいいくつ」ととても気に入っています。アンパンマンがついている靴もお気に入り。

■寝るのはやっぱり苦手
もうこれは諦めました!朝まで寝る日は10年ぐらい来ないんじゃないかな。
夜中に1、2回、寂しくて起きます。おそらく1回目に泣いた際、覚悟を決めて私も隣で眠れば、朝まで寝てくれるんじゃなかろうか。
・・・と思っていたら、昨晩は隣に寝ていても「うわーん!」と泣き出したので、「ここにおるよ?」と声をかけると、「ぎゅっとしてー。」とお願いされました。・・・どんだけ、あまえんぼう。
ここ1ヵ月は寝るときもぎゅぅっと抱きしめるよう要求されます。

■おっぱいはほぼ卒業
と、言うべきか。まだ卒業できていない、というべきか、迷うところです。
1か月に1、2度しか飲んでいませんが、1カ月に1、2度、どうしても飲みたい時がある模様。
これは完全に精神的なものなので、強く飲みたがるときは、差し出しています。
とはいえ、3歳が1区切りかなぁ、と思っています。

あっという間に大きくなっていくなぁ、と感慨深いです。
赤ちゃん時代も、ちびっこ時代も、とてもかわいくていとおしく、そして面白いので、今更ながらにあと10年早く結婚できていたらなぁ・・・、ちびっこ5人ぐらい欲しかったなあ・・・と思う今日この頃です。
高齢で赤ちゃん授かれただけでもありがたいことなのに、人というものは欲深い生き物です。

巡れ、篠栗。八十八ヶ所巡礼の旅。

2019年04月16日 00時03分51秒 | 100キロウォーク
久しぶりにウォーキング練習へ参加しました。
前回、歩いたのが100キロウォーク中止残念会だったので、実に半年ぶりです。

この半年間、まったくと言っていいほど運動をしていなかったのですが、にも関わらず
「子育てで結構、体力使ってるもんね。」
と変な自信を持って練習に挑みました。
が、結論から言うと、子育てで使う体力と100キロウォーク用の体力は全然別ものでした。
開始2時間ぐらいでバテて、心が折れました。長い長い一日であった・・・。
もう今日という日が終わらないんじゃないかな、と何度か思いました。ち
ょっと泣きそうにもなりました。(どんだけ心折れてるんだ・・・。)

とはいえ、久々に子どもと離れて過ごす休日は新鮮で楽しくもありました。
中盤、山道が割にあり、しかもその山道には、山初心者の私からすると「ほ、ほんまもんの山道やん・・・。」という(アスファルトなんて皆無。ならされた道もない、すぐそばを見ると足がすくむ、というような)ものもあって(山に慣れている人が読むと、おそらく鼻で笑います。きっと、そんなには危なくない山道ではあるんだと思います。が、なにせ初心者な上にアスファルトで舗装されていても急な下り道は足がおぼつかなくなるバランス感覚皆無者なので)夫にしがみつかなければ歩くこともままならない箇所が何か所かあり、思いがけず夫婦間のコミュニケーションも深められました。
そして、身体を使うことの大切さも身をもって教えていただいた(思い知らされた・・・)貴重な一日でもありました。

いつも「歩くの好きだし。人よりは歩いているし。」と心の底で思っていましたが、よくよく考えると、最近の朝はいつもバタバタで時間がまったくなく、最寄り駅まで徒歩10分程度にも拘わらず、車で送ってもらっているし、歩いて行けないこともない保育園のお迎えも「夕食の準備があるからな。」と思って、車一択だし、子どもとお散歩をよくしているとはいえ、所詮は歩く距離なんて、2歳児が歩ける程度の距離なわけで・・・よくよく考えなくても、まったくもって人より歩けてはいませんでした。なんで「人よりは歩いている」と思ってたんだ、わたしは。

そんなこんなでがっつり疲れて、がっつり筋肉痛です。
朝8時から歩き始めて、お昼休憩の11時半時点で、既に筋肉痛に襲われていました。

今回のコースは篠栗にある八十八か所お遍路の旅コース。
前述したように基本は山の中だったのですが、そのおかげでゴールまでたどり着けたといっても過言ではありません。今日のコースが街中で、バス停や駅がすぐそばを通っていたら、間違いなくリタイヤしていました。いや、バス停や駅が近くになくても、タクシーがすぐそばを通る道であれば、リタイヤしておったかもしれん・・・。

久々の練習が今回のコースで本当に良かった。
・・・とのど元過ぎた今は思っています。
そして、なぜ練習前に私はなぜあんなに自信を持っていたのだ、とも思っています。
楽観的って恐ろしい。

八十八か所のうち、一日目で廻ったのは四十一か所。
どこものどかな、そしてどこか厳粛な自然に囲まれた里山で、目に入る景色も、耳から入ってくる音も、肌に触れる空気も、踏みしめた足から伝わる土の感触も、すべてすべて静謐で心地よいものでした。静謐だけれど、鳥の鳴き声、川を流れる水の音には、春の賑やかさもあって、「季節はもうすっかり春なのね」としみじみ、そして存分に味わえた一日でした。

今回の練習で何より嬉しかったのは、私たちの生活に今も信仰が根付いていることを実感できたこと。人里離れた山の中にいくつもある仏やお地蔵様は、結構な割合で、古びていない手作りの帽子や、願いや感謝の言葉が書き記された前掛けを身に着けていて、花や線香、お酒も備えられていました。

それらの光景から、行きやすい場所ではないのに、たくさんの人が間をおかずに訪れていること、生活の喜びや悲しみや願いをお地蔵さまや仏さまと共有していること、訪れる人たちはお地蔵さまや仏さまに畏れというよりは、親しみの情を抱いて大切にしていることが伝わってきて、なんだかとても嬉しくなりました。

私たちはずっとずっと昔からこうやって人の力では及ばない何かに支えられて生きているんだな、「自分一人で生きる」「自己責任」だなんて、おこがましいことだな、と思いました。

夫さんは先月亡くなったお義父さんのわらじを買って、そのわらじをリュックにぶら下げて共に歩き、お義父さんのことをお願いしていました。こういう祈り方も神様の感じ方や神様との向き合い方も、仰々しくなく素朴で素敵だなあ、と心から思いました。

それにしても。
私が歩いたのは2日間の練習の1日目のみ。距離にして30キロほどです。
100キロウォークの第一チェックポイントは36キロ地点なのです。
こんなにきついのに、そして心が折れ果ててしまったというのに、まだ第一チェックポイントにすら未到達・・・。いつもは優しく励ましてくれるキャップも、今回の私のばてっぷりに
「やっぱり日頃の積み重ねが大事やけんね。」
と、言葉少なく穏やかに、含みある言葉をプレゼントしてくれました。

日頃の積み重ね・・・。
一番私の苦手な分野です。
が。10月に泣かないためにもがんばらないと。まずはスクワットやストレッチから。

今年は年明けから、夫婦で英語の勉強を開始しました。
英語も「日頃の積み重ね」が大事なもの。
2019年は(って、もう4月ですが。)「日頃の積み重ね」と向き合う一年になりそうです。
心身ともに一歩一歩、前へ進んでいける年にします。

あぁ・・・。
それでもやっぱり今年の10月が恐ろしい。
練習から2日経って、筋肉痛はよりひどくなっています。
この痛みが100キロに対する恐怖を引き立てています。

初恋かもしれない

2019年04月13日 06時24分18秒 | 子育て生活
我が家の長男さんは未だに寝ることが大の苦手で、保育園から帰ってくる途中から
「ねたくなーい。」
と言い募っています。もちろん、まだ寝なくていいですよ!

「ねんね、いやー。」と言い続ける割に「ねんねするよー。」と言うと、素直にお布団へ直行してくれるのですが、そこから寝付くまでが長いのです。
でもって、「寝ついてくれさえすれば、そこから私のゴールデンタイム♪」と待ちわびている母親(←私)がしびれをきらして怒り始める。というのが我が家の毎日のルーティンです。

ようやく寝付いたと思っても2日に1回は夜中、明け方に「くすん、くすん。」と泣き始めます。
とはいえ、2日に1回は朝までぐっすり眠れるようになったのです!えらい、えらい。

そんな寝るのが苦手な我が家の長男さん。
本日は朝5時半に突如「たっくんとあそびたいー。うぉーん。うぉーん。」と泣き始めました。

たっくん(仮名)は私の幼馴染の長男坊。同じ年に結婚し、同じ年にひとりめを生むことができたため、必然的に我が家の長男坊とたっくん(仮名)も幼馴染です。
そして、めでたいことにこの秋、たっくんはお兄ちゃんになります。(とってもめでたいことなのに、そしてとっても嬉しく思ってもいるのに、その一方ですっごく羨ましい気持ちもあって、私はこの羨ましい!と思う気持ち(嫉妬心)を少々持て余しております。ふたりめ、我が家・・・もとい、私も欲しかったなー。・・・と思っては、いかん!いかん!5年前の私からしたら、子どもをひとり授かれたことすら奇跡なのに!贅沢になれてはいかん!と己を戒める毎日です。我が家の長男坊が想像以上にかわいいのでついつい、贅沢な望みを抱いてしまう。いかんことです。)

閑話休題。
第二子妊娠のため、たっくんのお母さん(つまり私の幼馴染)は絶賛、つわり中。
というわけで、日曜の朝だけでもゆっくりすごしてもらえるかも!と思い立ち、ここ1カ月ほど日曜の礼拝はたっくんを誘って3人で行くようになりました。
人見知りのたっくんは、初日こそ緊張でがちがちになっていましたが、それでも会堂隣の子供部屋ではうちのお子さんと楽しく遊び、翌週には、礼拝に参加している大人のみなさんにも「ばいばい!」と挨拶して帰れるようになりました。思った以上に早く教会に慣れてくれて嬉しい。そして、慣れてしまえばたっくんはうちのお子さんよりも断然、人懐っこく、かわいい笑顔を見せてくれるのです。

そして、以前より頻繁に会えるようになったせいなのか、長男坊のたっくんに対する執着がここ一カ月でどんどん大きくなりました。これが良かったり、悪かったりで・・・。

今週は月曜、火曜と保育園の帰り道に「たっくんち、いくー。」とお願いされ、丁重にお断りすると「うぉーん。」と熊の子のように泣かれました。
2日続けて悲しそうに「うぉーん。」と泣かれてしまったため、毎週水曜の夜に教会で開催している「水ようごはん」(という名のごはん会。どなたも大歓迎です。)にたっくんを誘い、みんなで一緒に夕食を食べました。
勿論、うちの子は大はしゃぎ。たっくんもにこにこ笑顔でごはんを楽しんでくれました。帰宅後も「しゅんくんとカレーたべたの。」と何度も何度もお母さんに教えてくれたんだとか。う、う、うれしい!
しかし、うちのお子さんは楽しかった時間の反動なのか、たっくんをおうちまで送り届けた帰り道で、もうべそをかいておりました。「たっくんともっとあそびたかった・・・。」んだとか。

もう?もうたっくん不足なの?さっき遊んだばかりですけど?早くない?
日曜にはまた会えますけど?
と言い聞かせながら帰宅しましたが、とうとう金曜の明け方(つまり今朝)、寝ているにも関わらず(目はまったく空いていませんでした。)「たっくんとあそびたいー!うぉーん。うぉーん。」と号泣するに至る。と。

・・・日曜日まで我慢できるかしらん、と不安を感じている母親です。

うちのお子さん、愛想というものがまったくなく、愛想良し、頭もよしのたっくんと興味を示すものも異なるので「仲良くできるかなあ。大丈夫かなあ。」とずっと不安を抱いていたのですが、その不安は杞憂でした。むしろ、うちの子の片思いがひどすぎて、たっくんから鬱陶しがられないかしらん、という心配を今は抱いています。

どうかこのまま仲良くすくすく育っておくれ。

親子二代で仲良しさん

2019年04月07日 06時25分50秒 | 日常生活
久しぶりにゆっくりと「休日」を満喫した土曜日。

幼馴染一家とご近所にある動物園に行きました。
わがやの息子さんは大好きな幼馴染君と遊べるということで大興奮。
幼馴染君を見かけた瞬間から、満面の笑顔で走り寄っていました。

幼馴染君もにこにこ笑顔で迎えてくれて、ふたりはきゃあきゃあ騒ぎながら動物園へ。
「見る」ことが大好きなうちの息子さんは、どの動物も興味津々で楽しみ、山羊や象への餌やりにもチャレンジ。
少し前まで動物に近づくのは怖がっていたはずなのに、まったく怖がることなく「もっとあげたい!!」とせがまれました。
モルモットやウサギのコーナーでは、ふれあいタイムだったこともあって抱っこも初体験!不思議そうにそっとモルモットやウサギを「よしよし」としていました。

幼馴染君は好みがしっかりはっきりしていて、レッサーパンダの檻が近づくと「レッサーパンダ!」と駆け出し、レッサーパンダを見終えると、そのあとはずっと「ぞうさんがみたいの!」と訴えていました。
一緒に過ごしていると、うちのお子さんより精神的に少しお兄ちゃんだなあ・・と思うことがしばしば。そして秋には名実ともに「おにいちゃん」になります。

・・・ということもあって、幼馴染君のお母さん(そして私の幼馴染さん)は、つわり真っただ中で終始きつそうではありました。付き合わせて申し訳なかったな。

けれど、おかげさまでうちの息子さんは大大大満足の休日となりました。
なんせ木曜日、幼馴染君に会いたくて会いたくて、保育園帰りに「おうちに行く!!」と言い張っていたのです。根負けして、保育園帰りに車で幼馴染の家の前まで行ったところ、駐車場が空っぽで
「残念!まだ保育園から帰ってなかったよ。車がない!」
と伝えたところ、息子さんは盛大にギャン泣き。なだめすかして我が家に帰り着いたのでした。

そんな大好きな幼馴染君と楽しい休日を過ごした息子さん。
案の定、帰りは「いやだー!もっとあそぶー!」の一点張りでした。
幼馴染君もお別れがとっても嫌だったようで、「またね。」と声をかけると、無表情で顔を背け「いや!」と断られました。かわいい・・・。

このまま仲良しさんのまま、大きくなってくれたら、とっても嬉しいなぁ。

優しくしてください。

2019年04月02日 07時00分45秒 | 日常生活
義父が亡くなりました。
この一か月は平日も仕事帰りにお見舞いに行き、生まれる前から楽しみにしてくれていた孫の顔をできるだけ見せるようにしていました。

お見舞いに行くと、全身が痛いにも関わらず、ユーモアいっぱいのこちらが笑顔になる反応を返してくれていた義父でしたが、最後の一週間は目を開けるだけでやっとの状態でした。それでも私たちのほうに顔を向けてくれたり、うんうんと何度も頷いてくれたりしていました。
義母は「最後はもう意識がなかったもんね。」と言っていましたが、私たちがお見舞いに行ったときには、ちゃんと意志を見せてくれていたし、何らかの反応を見せてくれていたので、きっと最後まで意識はあったんだと信じています。

最後の瞬間には間に合えませんでした。
前日、病院からは「あと2、3日だと思います。昨日、お見舞いに来てたんだったら、明日でもいいと思いますよ。」と言われ、夫さんが体調を崩していたこともあって、その日はゆっくり休んで、明日の仕事帰りに向かうことにしました。が、翌日の朝に急変。
私たちもお義母さんも間に合いませんでした。

きっとお義父さんは体調が悪い夫さんを気遣って、一日行くのを待ってくれていたんだろうな、と思っています。

義父が亡くなる前々日の朝。
うちの息子さんは起きてすぐに「おばけさんがきとるよ。はしりよったよ。」と言っていました。そんなこと、一度も言ったことがないのに。

そして亡くなる前日の深夜2時過ぎ。
息子さんはいつもの目を閉じた状態で足をじたばたさせながら泣く夜泣きではなく、目を開けて体を起こし、「ママ、おきて!ママ、おきて!あっちのおへやにいこう!」と泣きながら1、2時間ほど私を起こし続けていました。
眠くて眠くて、最後には「もう!夜、寝らん子はお母さん、好かんよ!」と無理やり寝かしつけましたが、葬儀の日、夫さんが「もしかして、あれはお父さんがお別れに来てくれとったんかも。」と言い、そうかもしれないなぁ、そうだったらうれしいなぁ、と思いました。

お通夜は家族だけでゆっくりと過ごしました。
義父はきつかった闘病生活を微塵も見せない穏やかな顔で、息子も怖がることなく、何度も顔を見に行き、「おじいちゃん、ねとるねぇ。」と言っていました。

いつも仏壇に手を合わせるときは「ひいじいじ、ひいばあば、こんにちは。だよ。」と言っているのですが、「おじいちゃん、ゆっくりやすんでください。だよ。」と伝え、息子は何度もおじいちゃんの顔を見に行っては「ゆっくりやすんでください。」と言っていました。

たまに「ゆっくりやすんでください」という言葉が思い出せなくなるらしく、そのときは「おじいちゃん、やさしくしてください。」とお祈りしていました。

おじいちゃんはずっとずっと優しいおじいちゃんだったよ。
初めての男の子の孫だったせいか、君のことをすごくすごくかわいがってくれていたよ。
君が会いに行くのをいつも楽しみに待ってくれていたんだよ。

ということを、これからもずっとずっと伝えていこうと思います。
息子の記憶におじいちゃんのことは多分残らないと思うから。

お別れはとても寂しいけれど、ずっとずっととても苦しそうだった義父の顔が穏やかになって、ほっともしました。
お義父さん、ゆっくりお休みください。