久々に本を購入しましたが、やっぱり本は何度も読み返すぐらい好きな本を購入したいな、と心から思いました。つい帯文句につられてふらふらと購入してしまったけれど。初読本の購入は冒険すぎました。しょんぼり。
12.風が強く吹いている/三浦しをん ☆☆☆*
→三浦さんの小説を読むたびに、随筆との作風の違い、選ぶ言葉やテンションの違いっぷりに目を白黒させられます。同一人物なんだよねぇ・・・。不思議。根強い人気がある箱根駅伝ですが、あの2日間のために1年を過ごしていると言っても過言ではない人たちがたくさんいるんだということが分かり、私の世界も広がりました。来年は箱根駅伝をもう少し真剣に見ようと思いました。
13.王妃の館(上)(下)/浅田次郎 ☆☆☆
→浅田さんお得意の「困ったちゃん(だけど全然憎めない)」がたくさん出てくる話ですが、読み終わった後にあったかい気持ちになりました。人は期せずして誰かに支えられているし、自分が意識していないところで、誰かを支えていることもある。はるか昔に完成したレシピが今も受け継がれていて、旅人たちの心身をあたためることもある。人生にそうそう奇跡は起きない、と私は思っていますが、でも、こういう思ってもいなかったような人たち(たとえば時代や場所を超えて)誰かの行動が誰かに影響することは確かにあるかもしれない、と思うし、それはすごく奇跡的なことだな、と思いました。
15.その女アレックス/ピエール・ルメートル ☆
→久々に購入した本。「驚愕のミステリー。この結末をあなたは決して予測できない。」というようなあおり文句に見事あおられました。確かに私にはまったく予測ができない結末でした。気持ちよく黙れされました。けれど、おそらく二度と読み返すことはないだろうなー。それぐらい描写が陰惨でした。今も思い返すだけで気がめいるような描写にかなりのページ数が割かれていた気がします。読み続けるのが辛かった・・・。実写化はまずできないだろうな、と思うし、実写化は絶対にしてほしくないかな。おそらく、どうしてもこの本を好きになれないし、読み返すこともないだろうな、と思ったのは、私がアレックスに感情移入しすぎたせいもあるんだろうな、と思います。
16.100万回の言い訳/唯川恵 ☆☆
→久々に恋愛小説を読みました。うーん。うーん。私には夫婦の心情はよく分からないけれど、でも、これが夫婦のありようだとすると、とてつもなく寂しい関係だな、と思いました。難しいなぁ、夫婦って。
17.ミーナの行進/小川洋子 ☆☆☆☆
→美しくて、かよわくて、本を愛したミーナ。あなたとの思い出は、損なわれることがない。ミュンヘンオリンピックの年に芦屋の洋館で育まれた、ふたりの少女と、家族の物語。
という帯文句に心惹かれ、借りた本です。帯文句を読んで期待していた通りのお話でした。小さい頃には気付かなかったささやかな日常が時を経て思い返されることで、きらきらと輝き、宝物のような日々となっていく。あの頃にはすごく幸せだったことにすら気付かなかった「当たり前」の日常にひそんでいた喜びや幸せに時を重ねて気付いている主人公の回想録を読んでいると、改めて時を重ねるということは悪いことじゃないな、と思えました。
記憶に残る夏休みのささやかでありふれた、けれど幸せに満ちた一日を思い返し、思い返すたびに「全員そろっている。だいじょうぶ。誰も欠けていない。」と繰り返すヒロイン。幸せだったあの一日を思い返すことで励まされる。そんな一日を持っているヒロインを心から羨ましく思いました。
18.ヒア・カムズ・サン/ 有川浩 ☆☆☆
→演劇集団「キャラメルボックス」とのコラボ作品。舞台とはまったくの別物だと書かれていましたが、それでもキャラメルらしいまっすぐさ、愛情に満ちた作品でした。キャラメルの作品はいつも登場人物が誰かのことをまっすぐに思っていて、そのまっすぐさに私は心惹かれるんだろうな、と思いました。今回の有川さんとキャラメルのコラボ作品は、誰かをまっすぐに思い続ける登場人物がいるところは、いかにもキャラメルらしく、けれど、そのまっすぐさを素直に表現できずに空回りしてしまうところが有川さんらしさなのかな、と思いました。
19.八月の六日間 / 北村薫 ☆☆☆*
→清潔感漂う素敵な作品でした。私は彼の言葉の選び方、場面場面のつなぎ方がとても好きなんだな、ということを改めて実感しました。出てくる登場人部がみなとてもすてきです。
20.タイム屋文庫/朝倉かすみ 読書中
12.風が強く吹いている/三浦しをん ☆☆☆*
→三浦さんの小説を読むたびに、随筆との作風の違い、選ぶ言葉やテンションの違いっぷりに目を白黒させられます。同一人物なんだよねぇ・・・。不思議。根強い人気がある箱根駅伝ですが、あの2日間のために1年を過ごしていると言っても過言ではない人たちがたくさんいるんだということが分かり、私の世界も広がりました。来年は箱根駅伝をもう少し真剣に見ようと思いました。
13.王妃の館(上)(下)/浅田次郎 ☆☆☆
→浅田さんお得意の「困ったちゃん(だけど全然憎めない)」がたくさん出てくる話ですが、読み終わった後にあったかい気持ちになりました。人は期せずして誰かに支えられているし、自分が意識していないところで、誰かを支えていることもある。はるか昔に完成したレシピが今も受け継がれていて、旅人たちの心身をあたためることもある。人生にそうそう奇跡は起きない、と私は思っていますが、でも、こういう思ってもいなかったような人たち(たとえば時代や場所を超えて)誰かの行動が誰かに影響することは確かにあるかもしれない、と思うし、それはすごく奇跡的なことだな、と思いました。
15.その女アレックス/ピエール・ルメートル ☆
→久々に購入した本。「驚愕のミステリー。この結末をあなたは決して予測できない。」というようなあおり文句に見事あおられました。確かに私にはまったく予測ができない結末でした。気持ちよく黙れされました。けれど、おそらく二度と読み返すことはないだろうなー。それぐらい描写が陰惨でした。今も思い返すだけで気がめいるような描写にかなりのページ数が割かれていた気がします。読み続けるのが辛かった・・・。実写化はまずできないだろうな、と思うし、実写化は絶対にしてほしくないかな。おそらく、どうしてもこの本を好きになれないし、読み返すこともないだろうな、と思ったのは、私がアレックスに感情移入しすぎたせいもあるんだろうな、と思います。
16.100万回の言い訳/唯川恵 ☆☆
→久々に恋愛小説を読みました。うーん。うーん。私には夫婦の心情はよく分からないけれど、でも、これが夫婦のありようだとすると、とてつもなく寂しい関係だな、と思いました。難しいなぁ、夫婦って。
17.ミーナの行進/小川洋子 ☆☆☆☆
→美しくて、かよわくて、本を愛したミーナ。あなたとの思い出は、損なわれることがない。ミュンヘンオリンピックの年に芦屋の洋館で育まれた、ふたりの少女と、家族の物語。
という帯文句に心惹かれ、借りた本です。帯文句を読んで期待していた通りのお話でした。小さい頃には気付かなかったささやかな日常が時を経て思い返されることで、きらきらと輝き、宝物のような日々となっていく。あの頃にはすごく幸せだったことにすら気付かなかった「当たり前」の日常にひそんでいた喜びや幸せに時を重ねて気付いている主人公の回想録を読んでいると、改めて時を重ねるということは悪いことじゃないな、と思えました。
記憶に残る夏休みのささやかでありふれた、けれど幸せに満ちた一日を思い返し、思い返すたびに「全員そろっている。だいじょうぶ。誰も欠けていない。」と繰り返すヒロイン。幸せだったあの一日を思い返すことで励まされる。そんな一日を持っているヒロインを心から羨ましく思いました。
18.ヒア・カムズ・サン/ 有川浩 ☆☆☆
→演劇集団「キャラメルボックス」とのコラボ作品。舞台とはまったくの別物だと書かれていましたが、それでもキャラメルらしいまっすぐさ、愛情に満ちた作品でした。キャラメルの作品はいつも登場人物が誰かのことをまっすぐに思っていて、そのまっすぐさに私は心惹かれるんだろうな、と思いました。今回の有川さんとキャラメルのコラボ作品は、誰かをまっすぐに思い続ける登場人物がいるところは、いかにもキャラメルらしく、けれど、そのまっすぐさを素直に表現できずに空回りしてしまうところが有川さんらしさなのかな、と思いました。
19.八月の六日間 / 北村薫 ☆☆☆*
→清潔感漂う素敵な作品でした。私は彼の言葉の選び方、場面場面のつなぎ方がとても好きなんだな、ということを改めて実感しました。出てくる登場人部がみなとてもすてきです。
20.タイム屋文庫/朝倉かすみ 読書中