のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

シーズン到来

2010年07月28日 08時05分16秒 | 日常生活
通勤時の電車内に増えたちびっこたち、パパさんたちの姿に
世間が夏休みに入ったことを実感する季節になりました。
大学生カップルの姿もちらほら。
ファミリーさんもカップルさんも周囲にワクワクを漂わせていて、とてもとても楽しそうです。

・・・羨ましいよう。
影響を受けやすいワタクシにとっては、思わずUターンしたくなる危険な光景でもあります。

そんな通勤時、昨今の電車ブームによるものなのか、
電車や電光掲示板を背景に写真を撮る方々をちらほら見かけるようになりました。
すごいなあ。すっかり市民権を得たんだなあ。
と感心しつつも
「アリバイ工作、ばっちりだわー。」
とちらりと思ったワタクシは、2時間ドラマの影響を受けて育ったクチです。
時刻表といえば、真野あずささん、橋爪功さん。
次点はキンキンと高橋英樹さん。


・・・連想するものが殺伐としすぎ。
幼少時に見せるもの、与えるものは厳選してあげなくちゃね
、と己を鑑みて思う夏休みシーズンです。
あぁ。私も夏休みしたいー!

目白押し

2010年07月25日 09時41分12秒 | 日常生活
11月にキャラメルボックスが北九州上陸!というニュースを聞き
興奮して過ごしていたところ、
なんと10月にはゲキ×シネもやってくることが分かりました。

きゃー!!

楽しいことが目白押しの2010年後半です。
出て行くお金も多くなりそうですが
それでも!わくわくしっぱなし。
出て行くお金のことよりやってくる楽しみのほうに心は奪われっ放しです。

ちなみに。
ゲキ×シネとは「映画館でダイナミックな映像表現で見る演劇」。
古田新太さんが所属する劇団新感線の舞台を、
生の舞台のスピード感や熱気はそのままに、映画館の大スクリーンで
流してしまおう!という試みで行われているエンターテイメントです。
ただでさえ迫力あふれる新感線の舞台を、映画館ならではの
大きなスクリーンを活かした臨場感あふれる映像、
迫力の大音響で楽しめてしまう贅沢なもの。

けれど、地方在住のワタクシにとっては、都市圏でしか見ることの
できない演劇を身近に楽しめる数少ないチャンスでもあるのです。
実際、ワタクシはこのゲキ×シネを通して初めて劇団新感線に出会えました。
スピーディで躍動感のかたまりのような舞台に圧倒されました。

できることならば、もっと他の劇団さんの舞台にも
広がればいいのに・・・と切に願っているイベントでもあります。

そのゲキ×シネが10月12日から
小倉の映画館にやってきます!わーい!!
今回の演目は「蛮幽鬼」。
出演は、上川隆也、堺雅人、早乙女太一、古田新太。
舞台ファンにとっては、豪華すぎるメンバー。
はぁ。今から楽しみでなりません。

もっとも。
楽しみではあるものの、これぐらいでもう満腹です。
お財布はすっからかん間違いなしです。
このぐらいで打ち止めとなりますように。

梅雨明けのち夏到来

2010年07月18日 09時42分45秒 | 日常生活
先週まで大雨に見舞われていた九州。
ワタクシも雨の中に放り投げだされました。
電車は軒並みダウン。
バスもダイヤが乱れ、タクシーには行列、行列、行列・・・。
最寄り駅から乗り換えスポットまで到着するまでに2時間かかり
水曜日は会社に行くことを断念しました。
なんてこったい。

その上、金曜日は創立記念日のため、業務は午前中で終わり、
午後30分間の記念式典を社内放送で聞き終えたら、
帰っていいよー、という夢のような日。
思いがけず、のんびりとした一週間となりました。

・・・いえ。
基本的にワタクシは、会社行事にも天候にも左右されず
年中無休でのんびりと過ごしているわけですが。
おおっぴらにのんびりできるというのは、また格別だなぁ
と晴れ晴れとした一週間を過ごしたのでした。

というわけで。
九州は梅雨明けです。
梅雨明けと同時に30度の夏日到来です。
暑くて暑くて暑くてたまりませんが、
できればこの真夏日がワタクシを夏ばてさせてくれますように。
食欲を減退させてくれますように。

なぜか飲み会やお誘いが集中する傾向にあるワタクシ。
お声がかからないときは、ひたすらひきこもっているというのに
先月、今月は、飲み会頻度がとても高く、
アルコールおよびこってり系おつまみの摂取量も増加傾向。
そして、その増加がワタクシの体重、体脂肪へ確実に
そして、とても素直に反映されています。
こんなところで普段、貯め込んでいる素直大放出。

というわけで。
夏到来大いに結構。
夏バテの到来も待ち望みます。

サプライズプレゼント!

2010年07月13日 00時03分53秒 | 舞台(キャラメルボックス)
会社からの帰り道。
降りしきる雨の中、ふと目にしたポスターに思わずむしゃぶりつきました。

キャラメルボックスクリスマス公演が北九州上陸っっっっ!?


きゃー!
きゃーーーーーーーっ!!
きゃー!きゃー!きゃーっっ!

キャラメルボックスさんが福岡公演から撤退して3年。
再会は半ば諦めかけていただけに嬉しくてたまりませんっ。
あぁ。どうしよう。どうしよう。
思わずおろおろ。

しかも主要キャストは上川さん、西川さん、近江谷さん!
キャラメルボックスさんの黄金トリオ復活です。
わー!わー!!どうすれば!?
と、おろおろし続けるワタクシ。

けれど。
キャラメルファン以外からも大人気の上川さんが主要キャスト。
となると、チケットはどうあっても取りにくいんだろうなぁ。
「取りにくい」どころか「取れない」のかなぁ。
・・・「取れない」んだろうなぁ。
と、おろおろを脱出し、くよくよするワタクシ。

とにもかくにもチケット発売日は決戦日です。
何時間前から並ぼうかな。

もし。
チケットが取れたら。
取れてしまったら。
ワタクシの今年のクリスマスは11月13日開始です。
喜びのあまり、年内はクリスマスが終わる気がしません。

タンブリング

2010年07月11日 22時28分07秒 | テレビ鑑賞
■タンブリング
■のりぞう的2010年度春クール1位
■土曜20時 TBS放送
■出演
 山本裕典、瀬戸康史、三浦翔平、大東俊介、西島隆弘、冨浦智嗣、柳下大
 賀来賢人、タモト清嵐、岡本あずさ、岡本玲、国仲涼子、AKIRA(EXILE)、
 大塚寧々、佐藤二朗、近江谷太朗、小林すすむ
■脚本 江頭美智留

■感想 ☆☆☆*
 ルーキーズとウォーターボーイズを足して2で割ったようなドラマでした。
 展開は分かっているんだけれど、面白い。役者さんたちが本当に努力して
 新体操を会得していく様子がドラマとしっかりリンクされているところが
 フィクションでもあり、ノンフィクションでもあり、という様相を呈していて
 だから手に汗握って見続けたのだと思います。
 新体操演技の際の衣装や曲はどうしても好きになれませんでしたが、
 ほとばしる汗がかっこいいドラマでした。ドラマ、というよりは、
 役者さんが新体操に懸命にチャレンジしている姿が大好きなドラマでした。
 かっこよかったな。

 役者さんでは、国仲さん!
 私の中では、天真爛漫な「ちゅらさん」のえりぃの姿が印象に残り続けて
 いる女優さんでしたが、今回は笑顔を見せない厳しい顧問役。
 厳しいけれど、愛情をもって誠実に部員たちと向き合う顧問で
 かっこよく、けれど恋愛には疎くて、恋愛が絡むと右往左往してしまう
 姿がどこかユーモラスで、とっても人間くさい役柄。
 厳しいのにユーモラス。こういう役、大好き!
 まして国仲さん。大好きの二乗です。

 でもって、NHKドラマ「ふたつのスピカ」以来大好きな役者さん、
 大東さんも大活躍。クールだけれど、どこかすっとぼけた感じの
 役柄がとてもかわいらしかったのです。
 しかしながら、妹夫婦には「あのコロッケに似ている人でしょ?」と
 一刀両断されました。
 ・・・似ている。気がしないでもない。
 でも、かっこいいのに!

 憤慨する前にちょっぴり納得してしまったおのれがとても悲しいのです。

素直になれなくて

2010年07月11日 22時07分44秒 | テレビ鑑賞
■素直になれなくて
■のりぞう的2010年度春クール3位
■木曜22時 フジテレビ放送
■出演
 上野樹里、瑛太、玉山鉄二、関めぐみ、ジェジュン、風吹ジュン
 吉川晃司、木南晴夏、井川遥、渡辺えり、田中哲司
■脚本 北川 悦吏子

■感想 ☆☆*
 上野樹里ちゃん、瑛太さんが大好きで見始めたこのドラマ。
 いかにも北川さん脚本らしく、切ない場面もちらほらあって、入り込めそうな
 でも、なんだか「ツイッター」というツールに私がなじめてないことも
 関係しているのか、やっぱり入り込めないような
 でも、上野さんかわいいし、瑛太さん存在感あるし、渡辺えりさんの
 存在感が半端ないし!!!で、見続けてしまったドラマです。

 渡辺えりさん演じるセクハラオンナ上司の存在感はすばらしかったです。
 登場場面はそこまで多くありませんでしたが、彼女の与えるインパクトは
 絶大でした。体張った役者魂を見せつけられました。
 彼女の演技の前に吉川さんと風吹さんのオトナの恋愛はかすんでしまったような。

 そして、ジェジュンの妹として出演されていた小南晴夏ちゃん!
 彼女のカメレオン女優ぶりは以前からうわさで聞いていたのですが
 初めて目の当たりにしました。すごい!この一言に尽きます。
 まったく違和感なく、ジェジュンの妹さんになっていました。
 ・・・もっとも、韓国人の兄妹が家でたどたどしい日本語をしゃべるのかな?
 家庭では慣れ親しんでいる韓国語で話すんじゃないのかな?という違和感は
 最後まで拭えませんでしたが。きっと語学力向上のために、家庭内でも
 日本語を使い続けるよう努力していたんでしょう。

 ところどころ、切ない場面もあったし、どの役者さんもご自分の役を
 すごく素敵に演じられていたのに、どうしてもこのドラマに入り込めなかったのは
 やはり私がこの脚本になじめなかったからなんだろうな、と思いました。

 あぁ。でも、折々に出てくる歩道橋の上から見る並木道とそこからみえる
 夕日の美しさ、その景色がドラマに与える感動はとても印象深いもの
 でした。こんなにもひとつの景色で感情が揺り動かされることがあるのね
 としみじみしながら見とれていました。

 でもって、上野樹里さんはやはりかわいいです。笑顔が大好き!
 瑛太さんも大好き!演じている役柄は、どうしても好きになれない
 実に腹立たしい男性でしたが、それでも瑛太さんは素敵でした。
 これは、演じている役柄にすぐ影響されてしまう私にとっては画期的。

おーせーわーにーなりました♪

2010年07月08日 00時23分19秒 | 日常生活
お世話になった取締役の壮行会がありました。
取締役を2年前に引退し、この2年間は顧問として働かれていましたが、
その顧問もいよいよ退任。完全引退です。

というわけで、「顧問に感謝する会」が行われました。

しかしながら。ワタクシは1年も前に人事異動をした身。
総務を飛び出してきた身。
ご案内などまわってくるわけもなく、
そういった催し物があることすら知らずに過ごしていたのが1週間前。
会社ジョシの情報交換の場、トイレで先輩から
「来週、顧問に感謝する会があるよー。」
という情報をいただきました。

へぇー。そんなのあるんですかー。と相槌を打ったところ

「え?!もしかして、知らんかった?
 そうやんね!だってもう総務やないけん、こんな案内メールも届かんのよね。」

と驚かれ、その上で

「でも、大丈夫!全然、総務以外の人も来ていいと思うよ。
 労働組合と合同でやるみたいやし。
 のりぞうちゃんにも案内が届くように言っとくけんね。」

と、フォローされました。来てもいいよー、と太鼓判を押されました。

・・・あ。行っちゃってもいいですかー。そーですかー。
ま、ね。
お世話になってますもんね。
思い返せば顧問に初めてお会いしたのは採用面接でした。
入社前からお世話になっていたといっても過言でもない。
感謝する会に行かなきゃいけない立場なのは間違いない。

・・・でもねー。
そんな、無理やり、押し込んでくれなくてもいいですからー。
何が何でも行きたいわけじゃないですからー。
もし、間に合うようだったらー、ぐらいですからー。

とお伝えしたものの、先輩は胸板たたく勢いで
「任せといて!」
とおっしゃってトイレを後にしたのでした。

その1時間後。
統括部長からご案内メールが届きました。
「メール出し忘れていて申し訳ない。
 総務と労働組合のメーリングリストには送っていたのですが
 本来であれば、元総務部門員の方々にも送るべきでした。
 ぜひ、参加してください。」

というような、丁寧なことこの上なし、の文章がついてのご案内。

う、うわー。
なんかもうこんなに気を使ってもらっちゃって申し訳ない。
忘れてもらってるなら、忘れてもらってるで全然よかったんですよー。
こんなに丁重に謝られるほど、
なにがなんでも行きたいっつーわけじゃなかったんですよー。
むしろ、断り辛くなったっつーか、なんつーか。むにゃむにゃ。

でも!
顧問にはとってもとってもお世話になりましたから!
ぜひ参加させてくださいっ。

と返信したのも一週間前。
仕事以外の件に関しては、即断即決です。
仕事についても即断即決です。
少し考える、とか、事前に準備する、とか、何かを考慮する、とか
そういった社会人的配慮いっさいなし。
「できる?やっちまえ、やっちまえー。
 で、何か問題が起きたら、そんとき考えようぜー。」
スピードだけがウリです。
(でも、スピードはやる気に比例。
 肝心のやる気は、宝くじ的感覚(間隔)で割り振られています。)

そんなこんなで本日飲み会。
飲み会開始3時間前に、最終確認のメールが届きました。
「参加者の方、今日はよろしくですー。
 このメンバーで合ってますよねー。」という確認メールです。

参加メンバーの名前見て、おったまげました。
総務のジョシがかけらも見当たらない・・・。
え?!え?!と動揺し(仕事中)、
割と短いメールを5、6回読み返しましたけど(勿論、仕事中)
どこを見ても、総務ジョシの名前、見当たりません。

見当たるのは、労働組合のジョシ3名。
動揺に次ぐ動揺。でもって、動揺、のち安堵。
労働組合のジョシいてくれてよかったー!
本当に本当によかったー。
彼女たちの姿が見当たらなかったら、ワタクシ、腹痛で早退するところでした。

そういえば。
「顧問に感謝する会、あるよー。」とは言われましたが
「顧問に感謝する会に行くよー。」とは言われませんでした。
「のりぞうちゃんも行くー?」とは言われましたが
「のりぞうちゃんも来るー?」とは言われませんでした。
「案内メール、来てないのー?」と驚かれましたが
「一緒に行こうよ。」とは微塵も言われませんでした。

騙されてない。
断じて、騙されてない。
すべて、ワタクシの勝手な思い込みです。
なのに、とっさに飛び出た「騙された!」という驚きや
その後、そこはかとなく味わった
「ワタクシ、嫌われてないよね??」というドキドキは一体、何だろう。

とは言え。
顧問に感謝する会では、思いがけず、久しぶりの再会も味わえ
部署が離れてしまったがゆえに、普段、あまり話す機会のない方々とも
ゆっくりお話でき、非常に楽しいときを過ごしたのでした。
顧問にも直接、感謝の言葉を伝えられましたし。
行って良かった!

ただ。
気になることがひとつ。
ワタクシ、久しぶりにゆっくり話す方々3名から
「ふけたよね?」と言われました。
つまり3回も「ふけたよね?」と言われたわけで。
ダメージ大きいわ!

社会人歴10年。
いろんな言葉を笑って受け流せるようになったり
たくましく言い返したり、聞こえないふりしたりできるようになりましたが
「ふけたね。」への処理はまだまだ会得できてませんでした。
思わず、センパイにつかみかかりました。
大人になろう。と決意した飲み会の夜。

臨場

2010年07月06日 23時06分50秒 | テレビ鑑賞
■臨場
■のりぞう的2010年度春クール2位
■水曜21時 テレビ朝日放送
■出演
 内野聖陽、高嶋政伸、松下由樹、渡辺大、平山浩行

■感想 ☆☆☆☆
 昼ドラ「娼婦と淑女」に翻弄されてしまった今クール。
 昼ドラなんて見ちゃうと、他のドラマを見る余裕がまったくないことに
 気がつきました。なんせ、昼ドラは毎日ですから。

 それでも見たドラマのひとつがこれです。
 とにかく、倉石がかっこよかった!
 前作が好評だったようで、満を持してのシリーズ化。
 シリーズ化の良いところは、偉大なるマンネリとなるところ、
 安心して見られるところ、そしてキャラクターがどんどん根付き
 深彫りされていくところです。「臨場」の倉石も、前作以上に
 活き活きと破天荒なキャラクターとして確立されていました。

 「毎回、同じパターンなのね。いい加減、みんなも倉石の言うことを
  信用して、一番に意見を聞けばいいのに。」
 とは母上の弁です。うん。気持ちは分かるかな。

 毎回、刑事さんたちの捜査は真相とは見当違いのところを右往左往し、
 倉石が「俺のとは違うなぁ。」と嘯く。部外者の勝手な発言に怒る刑事たち。
 「見立てが違っていたら、責任を取ってもらうからな。」と
 脅す上層部。でもって、そんな圧力をものともせずに、マイペースで
 真相に迫っていく倉石。

 ほぼすべての話がこんな感じ。でも、この流れだからこその「臨場」です。
 基本的に1話完結なので、ストレスなく見ることができて、なおかつ
 各話、しっかりとした構成で見ごたえがある。非常に贅沢なドラマでした。
 主人公のスタンスは若干「相棒」と似ていないこともないかもしれません。

 それにしても、内野さん。
 腕をまくりあげている姿が色っぽかったです。かっこいいなぁ・・・。
 次のシーズンも楽しみにしています。

娼婦と淑女

2010年07月06日 22時03分28秒 | テレビ鑑賞
■娼婦と淑女
■月曜~金曜13時半
■脚本:野依美幸
■出演
 安達祐実、鳥羽潤、石川伸一郎、木下あゆ美、岸博之
 久保山知洋、魏涼子、谷川清美、越智静香、野村宏伸、赤座美代子

■ストーリ
 身分の格差がまだ根強かった昭和12年。貧しい家庭に育った山田紅子は
 ある日盗みに入った別荘で自分と瓜二つの子爵令嬢・清瀬凛子と出会い、
 仲良くなる。しかし家督争いのさなか、凛子は毒死してしまう。
 紅子は凛子と兄妹同然に育てられた久我山真彦に、死んだ凛子の身代わりに
 なるべく自分を買ってほしいと願い出る。真彦は凛子を死に追いやった
 犯人に復讐するために、それを受け入れる。

 紅子は清瀬家で凛子として生きる中で、自身の出生の秘密を知る。真彦との
 禁断の愛。義理の弟、太一の策略。凛子殺害の容疑による紅子の逮捕、など
 怒涛の展開の第1部。第1部から4年後、刑務所を出所した紅子が山田家を
 切り捨てた清瀬家への復讐を果たす第2部。さらに6年後、麗華の息子、
 眞一のために娼婦となった麗華を連れ戻そうと紅子も娼婦となる。
 異母兄で娼館のオーナー、康助、死んだと聞かされた妹、藍子、死んだ
 はずの真彦と瓜二つで記憶を失くした青年、陽平などの出現により運命が
 大きく変わる第3部の全3部構成。

■感想 ☆☆
 いやー。安達さん主演ということで、うっかり見てしまった昼ドラ。
 本当にうっかり。安達さんが好き、というだけで見続けてしまった昼ドラです。
 初の東海テレビ系列の昼ドラ。真珠婦人で有名になったドロドロ愛憎系の
 昼ドラです。・・・濃いわー。

 でもですね。最初は面白かったんです。
 ワタクシ、安達さん大好きですけど、いくら俳優さんが好きだからといって
 面白くないと、やはり見続けられないのです。すっぱり諦めてしまうほう
 なのです。それが第1部はスピーディすぎる展開、怒涛の展開で
 まったくもって目が離せなくなってしまいました。
 「え?!え?!もう、そこまでいっちゃう?
  そんなに話、展開しちゃう??大丈夫?まだ話、始まったばかりよ?
  そんなに展開しちゃって、この後、どう話を続けるの?」
 とハラハラしながら見ておりました。

 はー!そうきましたかー!!
 と、話の展開にうっかり唸っていました。やるな、と感嘆しちゃいました。
 それにね、やはり安達さん。演技がうまいなー、とも思ったのです。
 なんだろう。啖呵の切り方とか、声の出し方とか好みでした。
 でもって、あの童顔にクラシカルな昭和初期のワンピースがとっても
 映えるんです。とっても似合ってました。思わず見とれました。何度も。

 と、そんなこんなで「東海テレビ」らしさを楽しんでいた第1部。
 それが第2部から、話が変な方向へ蛇行。蛇行に次ぐ蛇行。
 登場人物全員がいい人なんだか、悪い人なんだか、よく分からない。
 キャラクターが一致しない。「私が悪かった・・・」とはらはら涙を
 こぼすかと思えば、その3日後には「あんたのことだけは許さないからね!」
 と啖呵を切る始末。あれ?と肩透かしをくってばかりの展開です。
 でもって、お約束のように人がひとり死に、ふたり死に、三人死に。
 これまた怒涛の展開。
 でもでも、ここまでこじれきってしまった話に決着をつけるには
 こうするしかないだろうなー、と納得できる展開ではあったのです。
 ここまでは。

 それが第3部にもなると、もう何がしたいのやらちんぷんかんぷん。
 誰が何をしたいのか、誰が誰を好きなのか、どこかに誰かの幸せが
 あるのか、皆目検討がつかない展開となりました。検討がつかない
 どころか、出口が見えない。出口も見えなければ、光も見えない。
 この世の中、みんな悪い人、身勝手な人ばかり。そんなアンニュイな
 気持ちにさせてくれるドラマでした。
 ヒロイン紅子は、一番、共感させてくれてもよさそうなのに
 あの人にふらふら、この人にふらふら、そっちの人にふらふら、と
 弱っているときに傍にいる人についつい心を許してしまうという
 ある意味、非常にリアリティのある役柄で、見ていてイライラ・・・。

 けれど、登場人物全員が壊れていて、壊れきっていて、コメディと
 割り切って見るならば、非常に面白いドラマでした。
 コメディにしか見えないドラマでした。
 なんせ妹が姉を罵倒する台詞が「このトカゲオンナ!」でしたし。
 牧師が半裸で地団太を踏んでましたし。お約束のように紐で
 縛られて「あなたは私の犬なのよ。私がご主人様なのよ。」
 などと奥様に言われてましたし。
 もう何がなんだか・・・・。思わず声出して笑ってしまいました。

 最終回。
 ラジオから流れる覆面歌手の歌を聴きながら
 「なんでだろうねぇ。この唄を聴くと、懐かしい気持ちになるんだよ。
  紅子さんを思い出すねぇ。」
 と言い合う登場人物たち。

 ・・・「なんでだろうねぇ」って、その声が紅子さんの声だからだよ!
 あんなに親しかったんだから、紅子さんの声にぐらい気付いてあげて!
 またもや笑っちゃったよ。最後の最後まで大笑いだよ!
 楽しませてもらいました。

 あぁ。めっちゃ濃厚なドラマだったけど、濃厚すぎて、
 見ていない人にこのドラマの独特の空気感は伝わらないと思う。
 でも、見てよかったかと言われると・・・うーん。
 東海テレビ系列のドラマはワタクシ、肌に合わないな、としみじみ思いました。
 といいつつ、結局のところは目いっぱい楽しんだわけですが。

6月の読書

2010年07月04日 23時00分24秒 | 読書歴
なんだか再会率の高い一ヶ月でした。
「久々に読みたい!」という再読欲求が高かった1ヶ月。
懐かしかったけれど、そして、再読を楽しんだけれど、
やはり初めて読んだときの感性からはどんどん変わって行っているんだ
いつまでも「あの頃」のままではいられないんだということを
肌で実感しました。

66.想い出にならない/堀田あけみ
67.想い出させてあげよう/堀田あけみ

■ストーリ
 いつまでも少年ではいられない。いつまでも少女ではいられない。
 「高校生」という季節の中で、傷つき、傷つけあい、彼らは自分にとっての
 煌きをみつけようとしている。「恋愛」や「友情」に悩みながら、大人への
 階段を昇っていく少年と少女を描く。

■感想 想い出にならない ☆☆☆*/想い出させてあげよう ☆☆*
 大学時代に好んで読んでいた堀田作品と久々に再会したくなってふらりと
 借りた作品。読み返しながら、懐かしさのあまり悶絶していました。
 堀田作品は好んで読んでいたわりには苦手、というか、文章は読みやすい
 けれど、登場人物たちに共感できないことが多かったのですが、この作品は
 登場人物たちも好きだったなー、と懐かしく手に取りました。
 内容は由緒正しい青春もの。文化祭実行委員として出会った少年5名と
 少女3名がグループで仲良くなって友情を育み、恋愛感情を持ち合い
 でも友情との狭間で色々と悩み、傷ついて・・・という青春王道ものです。
 漫画化にも映画化にもドラマ化にだって向いていると思う。
 それぐらい普遍的なテーマの作品。
 自分の高校時代、青春時代も懐かしく思い返しました。

 ただね。群像劇の割りには、登場人物に対する作者の好き嫌いが
 非常に偏っていて、そこに疑問を感じました。読んでいて、
 「あぁ。この子はお気に入りなんだろうな。」とか
 「この子の生き方が理想なんだろうな。」とか、「こういう子は苦手
 なんだろうな。」とか、そういうのが如実に分かります。
 その上、なんとなく忘れ去られているような扱いの子がなきにしも
 あらず。だからぜひ、ドラマ化してほしい。ドラマ化して話を膨らまして
 私のお気に入りのあの子をもっともっと活躍させてほしい。
 そういう衝動にかられました。土曜夜9時とか火曜夜9時のドラマの
 テイストにあっていると思うんだけどなー。

68.すっぴん魂/室井滋
69.すっぴん魂6「ロケ隊はヒィーー」/室井滋

■内容
 たとえメイクはしていても、心の中はいつもスッピン。大笑いの後で
 ホロリと泣ける室井マジック。むかつく日常にムロイを一服!

■感想 ☆☆☆
 久々に手に取った三谷さんのエッセイがとても面白かったので、もう少し
 読みたいなぁ、あ。奥様のエッセイも読みたいわ!といさんで探したの
 ですが、どれも貸し出し中で手に入らず。他のエッセイをつらつら眺めて
 いて見つけました。私の中で小林さん、もたいさん、そして室井さんは
 永遠に「恩田三姉妹」。小林さんのエッセイが手に入らないのであれば
 お姉さんのものを読みましょうか。と手に取りました。
 面白かったです。共感できるところも多かったです。さばさばとした
 飾らない人柄が文章の随所から見えてきました。そして、女優という
 仕事の大変さも切実に迫ってきました。体力勝負、体が資本というのは
 本当なんだな。憧れだけではできない職業なんだな、としみじみ思いました。

 物事の捉え方や視点、自分自身の評価や自分自身の行動の描き方など
 阿川さんに似ているかも・・・と思いました。似ているところが多いけれど、
 どこかが違う。その違いをうまく口では言えないけれど、私自身の
 好みとしては、阿川さんのほうが好きでした。
 
70.レ・ミゼラブル4巻/ユゴー

■感想 ☆☆☆☆
 ようやく4巻!物語がどんどこ動き始めました。面白い!!
 しっかし、この壮大な物語をどうやったらミュージカルにできるんだろう。
 ミュージカルなんて、2時間から2時間半、長くても3時間ぐらいなのに。
 ただ、波乱万丈でドラマチックな展開は間違いなくミュージカル向き。
 早くすべて読み終えたいです。

71.麦ふみクーツェ/いしいしんじ

■ストーリ
 音楽にとりつかれた祖父と、素数にとりつかれた父、とびぬけて大きな
 からだをもつぼくとの慎ましい三人暮らし。ある真夏の夜、ひとりぼっちで
 目覚めたぼくは、とん、たたん、とん、という不思議な音を聞く。
 それが麦ふみクーツェの足音を初めて聞いた晩だった。音楽家をめざす
 少年の身にふりかかる人生のでたらめな悲喜劇。悲しみのなか鳴り響く、
 圧倒的祝福の音楽。

■感想 ☆☆☆☆☆
 いしいしんじらしい平易な文章と国籍を排除したかのような童話的世界観。
 文章がやわらかく優しく、まるでパステルカラーのような印象を与える。
 けれど、そういったやわらかい文章で描かれる物語の筋は暗く、辛く
 悲しいものばかり。これが一体、どういうふうに「圧倒的祝福」に
 たどり着くのだろう、と半信半疑で読み進めました。
 読み進めて、最終章に味わえる喜びの大きさ、クライマックスによって
 与えられた幸福感の大きさにくらくらしました。テイストも味わう感動も
 「博士の愛した数式」に似ているかもしれません。

72.図書館の神様/瀬尾まいこ
■ストーリ
 思い描いていた未来をあきらめて赴任した高校で、文芸部の顧問を
 任された「私」。「垣内君って、どうして文芸部なの?」
 「文学が好きだからです」「まさか!!」清く正しくまっすぐな青春を
 送ってきた「私」には思いがけないことばかりの文学部。
 不思議な出会いから、傷ついた心を回復していく再生の物語。

■感想 ☆☆☆
 文学と向き合う少年に出会い、文章と向き合うことを覚えたヒロイン。
 文学と向き合う時間の中で、少しずつ少しずつ、逃げていたものとも
 正面から対峙するようになります。その静かな過程が、静かなのに
 力強く、力強いうえに優しくて好きでした。

73.ホルモー六景/万城目学

■内容
 このごろ都にはやるもの、恋文、凡ちゃん、二人静。四神見える学舎の、
 威信を賭けます若人ら、負けて雄叫びなるものかと、今日も京にて狂になり、
 励むは御存知、是れ「ホルモー」。負けたら御存知、其れ「ホルモー」。
 このごろ都にはやるもの。元カレ、合コン、古長持。祗園祭の宵山に、
 浴衣で駆けます若人ら、オニと戯れ空騒ぎ、友と戯れ阿呆踊り。
 四神見える王城の地に、今宵も干戈の響きあり。挑むは御存知、
 是れ「ホルモー」。負けたら御存知、其れ「ホルモー」。
 古今東西入り乱れ、神出鬼没の法螺試合、若者たちは恋謳い、魑魅魍魎は
 天翔る。京都の街に咲き誇る、百花繚乱恋模様。都大路に鳴り渡る、
 伝説復古の大号令。変幻自在の第二幕、その名も堂々「ホルモー六景」、
 ここに推参!

■感想 ☆☆☆☆
 「鴨川ホルモー」の続編。続編ではありますが、今作品から読み始めても
 十分に楽しめます。楽しめますが、前作「鴨川ホルモー」から読み始めると
 十二分、どころか、十七分ぐらい楽しめます。前作から張り巡らされた
 伏線が色々なところにびっしりと。それらを見つけるのもまた楽しい。
 前作が「恋愛」をスパイスにした愉快痛快爽快な冒険活劇だったのに
 対して、今作品は「ホルモー」という少し変わった味付けを施した
 「恋愛小説」です。多くの人が幸せになるところを見ることができ、
 大満足で本を閉じることができました。

74.蛙の子は蛙の子・父とムスメの往復書簡/阿川佐和子・阿川弘之

■内容
 当代一の作家阿川弘之。エッセイやインタビューで活躍する阿川佐和子。
 この父娘が、仕事・愛・笑い・旅・友達・恥・老いなど、時代をこえる
 15の主題をめぐってユーモアあふれるやりとりが展開する。

■感想 ☆☆☆☆*
 やはり阿川さんが好きだなぁ・・・としみじみ。彼女のものの考え方も
 勿論、好きですが、それ以上に彼女の「伝え方」が好きなのだと気が
 つきました。押し付けがましくなく、やさしい言葉で誰にでも分かるように
 自分の気持ちや考え、主張をまとめています。「父」「娘」での
 往復書簡だけあって、お互いに気恥ずかしさが大きく、流れる空気感が
 少しぎこちない。そのぎこちなさも新鮮で面白いです。

75.クローバー/島木理生

■ストーリ
 ワガママで思いこみが激しい、女子力全開の華子。双子の弟で、
 やや人生不完全燃焼気味の理科系男子冬冶。新しい恋に邁進せんと動く
 華子にいろんな意味で強力な求愛者、熊野が出現。冬冶も微妙に
 挙動不審な才女、雪村さんの捨て身アタックを受けて・・・。

■感想 ☆☆☆☆
 恋愛小説の形をとりつつも、これはひとりのオトコノコの
 そして、彼を見守るオンナノコタチの成長小説だと思った。
 進路について悩み、決意を二度三度と翻す主人公、冬治。
 そうだな・・・と思った。「恋愛」も「就職」も自分の人生を決定的に
 左右させる大きなもので、それを20歳前後で決めてしまうというのは
 やはりとても怖い。怖いけれど、確実に決断は必要で、その決断に
 伴って、「さようなら」と「こんにちは」が発生する。
 それって切ないけれど、素敵だな、と思った。
 登場人物ひとりひとりがとても魅力的な小説だった。

76.猫になる日まで/新井素子
77.結婚物語(上)(中)(下)/新井素子
    ・眠たい瞳のお嬢さん
    ・正彦君のお引越し
    ・大忙しの二日間
80.新婚物語1、2、3/新井素子
    ・新婚旅行は命がけ
    ・引越し貧乏
    ・傍若無人の冷蔵庫
■感想 猫になる日まで ☆☆☆
    結婚物語    ☆☆☆*
    新婚物語    ☆☆☆

 これまた久々に「そうだ!新井さんに会いたいぞ!」と思い立ち、
 持っていた文庫を引っ張り出しました。高校時代にはまっていた
 新井さんでしたが、大学時代後半には、いつの間にか抜けていて
 たまに読み返す程度。「グリーン・レクイエム」は未だに好きですが
 今回読んだ作品はどれも久々で非常に懐かしい気持ちになりました。
 あの頃、あんなにも読みやすいと思っていた彼女独特の文体は、
 今、読み返すと、なんとも読みにくいというか、少し気恥ずかしい。
 気恥ずかしいのは、今の私の文体が確実に彼女の影響を受けている
 からだと思われます。句読点の使い方など顕著に影響を受けていました。
 それにしてもバブル真っ只中に書かれた「結婚物語」と「新婚物語」。
 この頃はいい時代だったんだなぁということを痛感させられました。
 時代が明るい。そして牧歌的。結婚披露宴についての事情も
 この頃と今とでは激変したんだな、と感じました。あと10年後ぐらいに
 読み返すと、その感覚的なズレが更に大きくなって、もっと面白く
 感じるところが増えるんじゃないかな。

83.星々の船/唯川恵
■ストーリ
 禁断の恋に悩む兄妹。他人の男ばかり好きになる末っ子。
 居場所を探す団塊世代の長兄。そして父は戦争の傷痕を抱いていて。
 愛とは何か、家族とは何かを描いた心震える物語。

■感想 ☆☆☆☆
 ぽこりんからお勧めされたこの作品。2年越しでようやく読めました。
 ありがとう!ぽこりん!食わず嫌いだった作家さんなので、お勧めして
 くれなかったら、一生出会えなかった作品だったと思う。
 出会えてよかったです。でも、少し辛かったです。読み終えてずしんと
 きました。あぁ!だから!ともやもやしました。
 人生でたったひとつの恋に出会ってしまうのは怖い。ずっとその恋に
 捉えられてしまうから。その恋の前には何もかもが色あせてしまう。
 大きな喜びと出会えるけれど、その分、失うものも多く、私はそんな
 激しい心の動きには耐えられない、そう思った。誰かの存在が
 そこまで大きくなってしまうことは私にとって大きな恐怖で、それと
 同時に大きな大きな憧れだと気付かされた。たぶん、私が追い求めて
 いるのは、こういった大きな感情の動きで、だから、ちょっとした
 心の揺れ動きや、少しの「いいな」には鈍感であり続けるのだと思う。

 それにしても。あのなんともいえないラストはすごい。
 私はハッピーエンド至上主義者として、私の中だけのサイドストーリー
 を作り上げました。誰がなんと言おうと、(それが作者であっても)
 この作品には「5年後」とか「10年後」があって、そこでは、
 世間体も禁断の恋も気にしないふたりの姿があるのだと信じたい。

84.クジラの彼/有川浩

■ストーリ
 「沈む」んじゃなくて「潜る」。潜水艦とクジラと同じだから。
 人数あわせのために合コンに呼ばれた聡子。そこで出会った冬原は
 潜水艦乗りだった。いつ出かけてしまうか、いつ帰ってくるのかわからない。
 そんな彼とのレンアイには、いつも大きな海が横たわる。
 自衛隊員たちを巡る恋愛事情を描く連作短編集。

■感想 ☆☆☆☆☆☆
 あとがきに書かれていた作者の言葉を引用しましょう。
 「いい年してラブロマ好きで何が悪い!」
 悪くない!絶対に悪くないはず!私もラブロマ大好きです。
 ハッピーエンド大好きです。幸せな話の連続で、読み終えたと同時に
 思わず2回ほど読み返しました。
 「空の中」「海の中」のサイドストーリーだそうです。
 これは、この2作品も見つけ出さなくては。

85.お縫い子テルミー/栗田有起
■ストーリ
 依頼主の家に住み込み、服を仕立てる「流しのお縫い子」として生きる
 テルミーこと照美。生まれ育った島をあとにして歌舞伎町を目指したのは
 十五歳のとき。彼女はそこで、女装の歌手・シナイちゃんに恋をする。

■感想 ☆☆☆☆☆
 何度読み返しても、テルミーの生き様にしびれます。私もテルミーのように
 自信を持って渡せるような仕事を見つけたい。テルミーのように自分の
 仕事への取り組みを潔く言葉で表して、自信を持って掲げたい。
 とにかくかっこいいオンナノコとの久々の再会にしびれました。
 そして、テルミーのおばあちゃんの家訓のかっこよさ、潔さにも、
 毎回のことながらしびれます。
 「命短し恋せよ乙女」「たわむれに恋はすまじ」は、全国の永遠のオトメ
 永遠の思春期女子たち全員と共有したい。この家訓について語り合いたい。