久々にラジオから聴こえてくる歌声とメロディに魅了されました。
ボーカルふたりの声、それぞれがとても好きですが、彼らの声が重なるハーモニーは更に美しく、思わず聞き入ります。
そして、前奏、間奏に刻まれるリズム。
クライマックスに向けて徐々に盛り上がる曲調。
どれもこれもがとても好きで、聴いていて胸が熱くなります。
あまりに好きで、最近はひたすらにくり返し聴いているものの
この曲はリズムと声のハーモニーが好きなので、歌詞まで気が回っていませんでした。
きちんと歌詞を読み、改めてこの曲が、そしてこの言葉を紡ぎだす彼らが
私はとても好きだなぁ、と思いました。
分かりやすいメッセージを熱く訴える曲にも勿論、励まされるけれど
全般的に「そこはかとなく優しさや温もりを伝えてくれる曲」にどうしても心惹かれる傾向にあります。
そっと寄り添うような曲調やメロディ、そして、歌詞。そのたたずまいにほっとします。
この曲も
さぁ、リズムを取れ パチッと鳴らせ、俺を取り戻せ
という前向きな言葉で始まります。
前向きに、ポジティブに変わっていく予感にあふれる始まり。
けれど、その次に続く言葉は
いくつかの涙は止まるだろう けど あの子の涙は離れない
自分の力でできることもあるけれど、できないこともある。
みんながみんな救うことができるわけではない。
それでも誰かが、そして、自分も囁く
ハレルヤ
ハレルヤ、と声高に歌わず、そっと囁く。
その優しさが心地よくてとても好きです。
歌詞はとても前向きなのに、私はなぜかこの曲を聴いていると、とても悲しくなります。
悲しくなるけれど、それは、嫌な感情ではなく
「泣いてもいいんだよ。」「力をぬいていいんだよ。」
と、そっとそっと背中を押されているような気持ちになるのです。
ラストに繰り返される
俺は囁く ハレルヤ
この世の中、悲しいことがたくさんあるし、あの子の涙は離れない。
いなくなったあの子も戻らない。
私たちにできることは限られているから、起こってしまったことの中には
どうしようもないこともたくさんある。
けれど、それでも繰り返される「ハレルヤ」。
徐々に力強くなる「ハレルヤ」。
聴いていて悲しくなる。胸がぎゅっと掴まれる。
けれど、すがすがしい気持ちにもなります。
「それでも私は幸せなんだなぁ。」と思わせてくれます。
MVで楽しそうに、気持ちよさそうに、自然体で音と向き合っている彼らの姿もとても好きです。