■ストーリ
大人になった朔太郎(大沢たかお)の婚約者・律子(柴咲コウ)
が失跡するところから始まる。律子の行き先が四国だと知り、
そのあとを追う朔太郎だったが、そこは初恋の相手・
アキ(長澤まさみ)との思い出が眠る場所でもあり、
朔太郎はしだいにその思い出の中に迷い込んでしまう……。
■感想 ☆☆☆
初恋が思い入れ強いのは、多くの人にとって
初恋が成就しないまま終わったものだからだそうだ。
人の気持ちに「永遠」はない。
誰かを好きになっても、その恋が終わりを迎えると
また他の人を好きになる。
人はひとりでは生きていけないのだ。
もちろん、私も。
それでも「愛」には永遠を求めてしまう。
「恋」や「好き」は何度あってもいい。
いろんな形があってもいい。
けれども、「愛」は軽はずみな気持ちで
使ってはいけない重さがある言葉だと思う。
だからアキの
「好きよ、朔ちゃん。」
という科白には胸が締め付けられた。
自分の死を確信し、それでも伝えたい彼への言葉。
おそらく最後の恋。最後の好きな人。
それでも選んだのは「愛してる」ではなく
「好きよ」という言葉。
この言葉に、彼女は一体どれほどの気持ちを
込めたのだろう。
願わくば朔太郎の「今」は見たくなかった。
彼にはアキの思い出を大切にしてほしかった。
アキだけを想い続けてほしい、というわけではない。
ただ、婚約者とアキの思い出を共有してほしくなかった。
アキとの思い出は、
アキと朔太郎だけのものにしていてほしい。
そう願うのはわがままだろうか。
大人になった朔太郎(大沢たかお)の婚約者・律子(柴咲コウ)
が失跡するところから始まる。律子の行き先が四国だと知り、
そのあとを追う朔太郎だったが、そこは初恋の相手・
アキ(長澤まさみ)との思い出が眠る場所でもあり、
朔太郎はしだいにその思い出の中に迷い込んでしまう……。
■感想 ☆☆☆
初恋が思い入れ強いのは、多くの人にとって
初恋が成就しないまま終わったものだからだそうだ。
人の気持ちに「永遠」はない。
誰かを好きになっても、その恋が終わりを迎えると
また他の人を好きになる。
人はひとりでは生きていけないのだ。
もちろん、私も。
それでも「愛」には永遠を求めてしまう。
「恋」や「好き」は何度あってもいい。
いろんな形があってもいい。
けれども、「愛」は軽はずみな気持ちで
使ってはいけない重さがある言葉だと思う。
だからアキの
「好きよ、朔ちゃん。」
という科白には胸が締め付けられた。
自分の死を確信し、それでも伝えたい彼への言葉。
おそらく最後の恋。最後の好きな人。
それでも選んだのは「愛してる」ではなく
「好きよ」という言葉。
この言葉に、彼女は一体どれほどの気持ちを
込めたのだろう。
願わくば朔太郎の「今」は見たくなかった。
彼にはアキの思い出を大切にしてほしかった。
アキだけを想い続けてほしい、というわけではない。
ただ、婚約者とアキの思い出を共有してほしくなかった。
アキとの思い出は、
アキと朔太郎だけのものにしていてほしい。
そう願うのはわがままだろうか。