縁あって、九州大学で行われた「九州・沖縄アイランド女性研究者支援シンポジウム」で行われた上野先生の講演会を聴講しました。
上野先生が実際に話されているところを拝見するのは初めてでしたが、なるほど!これが「外向け」の講演会仕様なんですね!と感嘆しました。
内容が簡潔でとても分かりやすい。
話し方が柔らかく、時折ユーモアを取り混ぜながらも、ご自身の伝えたいこと、主張をしっかりと述べる。
少し要領の得ない質問になっていないような質問に対しても、温かく受け止めたうえでその質問に対しての回答のような体でご自身の考え方を伝える。
私もこのように柔らかいスタンスで、自身の主張をしっかりと伝えられる女性になりたい、と強く憧れました。
とにかくかっこよかった!
以下は講演会の備忘録です。
走り書きのメモなので、細かい点は異なるし、私なりのバイアスがかかって受け止めているため、上野先生と意図と異なる点は多々あると思われます。
・日本は、「女性の活躍度」に関する国際的順位がここ数年、下がり続けている。
→要因:女性の政治家数の少なさ、女性の収入の低さ。
・女性の平均収入は下がり続けており、経済格差はますます大きくなっている。
→要因:非正規雇用。女性の7割が非正規雇用。
・日本の経済が悪化していた90年代に「一時的な救済策」として、「非正規雇用」の社員が生まれた。
→いずれ経済が回復したら、「非正規雇用社員」は「正規社員」に吸収される予定だったが、当時の想定通りに経済が回復せず、非正規社員は非正規社員のまま、50代を迎えようとしている。
・国立大学など教育機関も非正規社員化は深刻。
→40歳未満の研究者などは「任期付き」の雇用が6割以上となっている。
・「女性の活躍推進」をテーマにしているが、女性も「正規社員として働いている女性」「非正規社員から正規社員になれない女性」「非正規社員を選んでいる女性」がおり、問題は複雑。
→状況が異なるため、女性同士にも関わらず、まとまれない。
・なぜ男女格差をなくす必要があるのか?という疑問への解は3パターンある。
解1:社会的公平性。この解を出す人たちは、「男女格差をなくすこと」が目的となっている。
解2:効率性。女性が経営陣にいる会社は業績がいい、不況後の業績回復も早いという研究結果。
解3:社会変革。女性が活躍することで社会は支え合い、寄り添い合える社会に変わる。
・女性は弱者に寄り添う本能がある。女性自身が出産・育児を通して、社会的弱者の立場を経験することも大きい。
・女性は「男性みたいになりたい」わけではない。強者・支配者になりたいわけでもない。
・女性は男性に「女性の経験(弱者に寄り添う経験)」を分かち合ってほしい。(のではないか。)
→経験を分かち合うことで社会は変わる。
・これからは超高齢化社会であり、人口減少社会でもある。女性が活躍することで支え合い、寄り添い合えるようになった社会は、みんなが生きやすくなるのではないか。
・そのために必要なのは女性が経験を伝え合うこと。
上野先生が実際に話されているところを拝見するのは初めてでしたが、なるほど!これが「外向け」の講演会仕様なんですね!と感嘆しました。
内容が簡潔でとても分かりやすい。
話し方が柔らかく、時折ユーモアを取り混ぜながらも、ご自身の伝えたいこと、主張をしっかりと述べる。
少し要領の得ない質問になっていないような質問に対しても、温かく受け止めたうえでその質問に対しての回答のような体でご自身の考え方を伝える。
私もこのように柔らかいスタンスで、自身の主張をしっかりと伝えられる女性になりたい、と強く憧れました。
とにかくかっこよかった!
以下は講演会の備忘録です。
走り書きのメモなので、細かい点は異なるし、私なりのバイアスがかかって受け止めているため、上野先生と意図と異なる点は多々あると思われます。
・日本は、「女性の活躍度」に関する国際的順位がここ数年、下がり続けている。
→要因:女性の政治家数の少なさ、女性の収入の低さ。
・女性の平均収入は下がり続けており、経済格差はますます大きくなっている。
→要因:非正規雇用。女性の7割が非正規雇用。
・日本の経済が悪化していた90年代に「一時的な救済策」として、「非正規雇用」の社員が生まれた。
→いずれ経済が回復したら、「非正規雇用社員」は「正規社員」に吸収される予定だったが、当時の想定通りに経済が回復せず、非正規社員は非正規社員のまま、50代を迎えようとしている。
・国立大学など教育機関も非正規社員化は深刻。
→40歳未満の研究者などは「任期付き」の雇用が6割以上となっている。
・「女性の活躍推進」をテーマにしているが、女性も「正規社員として働いている女性」「非正規社員から正規社員になれない女性」「非正規社員を選んでいる女性」がおり、問題は複雑。
→状況が異なるため、女性同士にも関わらず、まとまれない。
・なぜ男女格差をなくす必要があるのか?という疑問への解は3パターンある。
解1:社会的公平性。この解を出す人たちは、「男女格差をなくすこと」が目的となっている。
解2:効率性。女性が経営陣にいる会社は業績がいい、不況後の業績回復も早いという研究結果。
解3:社会変革。女性が活躍することで社会は支え合い、寄り添い合える社会に変わる。
・女性は弱者に寄り添う本能がある。女性自身が出産・育児を通して、社会的弱者の立場を経験することも大きい。
・女性は「男性みたいになりたい」わけではない。強者・支配者になりたいわけでもない。
・女性は男性に「女性の経験(弱者に寄り添う経験)」を分かち合ってほしい。(のではないか。)
→経験を分かち合うことで社会は変わる。
・これからは超高齢化社会であり、人口減少社会でもある。女性が活躍することで支え合い、寄り添い合えるようになった社会は、みんなが生きやすくなるのではないか。
・そのために必要なのは女性が経験を伝え合うこと。