77.イン・ザ・プール/奥田英朗
■ストーリ
「いらっしゃーい」。伊良部総合病院地下にある神経科を訪ねた
患者たちは甲高い声に迎えられる。色白で太ったその精神科医の名は
伊良部一郎。そしてそこで待ち受ける前代未聞の体験。
プールで泳いでいないと気が狂いそうになるプール依存症。
24時間勃起しっぱなしという病に冒された営業マン。
家のガス、電気、鍵をしめたか気になって、何度も確認のために
帰宅してしまう強迫神経症のルポライターなどの患者たち。
訪れる人々も変だが、治療する医者のほうがもっと変。
こいつは利口か、馬鹿か?名医か、ヤブ医者か?!
■感想 ☆☆☆
なんとも言えない作品。
面白いのか、と問われると、面白い。
でも、主人公の破天荒ぶり、奇人ぶりにちょっぴりひいてしまったのも
紛れもない事実。怪作過ぎて、なんとも言えない後味だ。
けれど、間違いなく癖になる。そして、元気になる。
最近の世の中、うつ病の人、ストレスを抱えて元気をなくして
いる人がものすごく多い。そんな人たちには、嘘くさく頷く
訳知り顔のカウンセラーなんかより、伊良部のような医者に
出会ってほしい。他人のことにはまったく興味がなく、自分のことが
一番大事。ものすごい不細工なのに、自分大好き。
マザコンでロリコンでコスプレ好き。でも、そんな自分を
愛しく思っていて、患者のことを「変人ばかり」と思っている。
そんな破天荒なお医者さん。
彼と彼に出会った人たちの言動を見ていると、改めて
日本語ってすごい、昔の人たちってすごい、と思えてくる。
「毒をもって毒を制す。」
この言葉がぴったりの作品。
■ストーリ
「いらっしゃーい」。伊良部総合病院地下にある神経科を訪ねた
患者たちは甲高い声に迎えられる。色白で太ったその精神科医の名は
伊良部一郎。そしてそこで待ち受ける前代未聞の体験。
プールで泳いでいないと気が狂いそうになるプール依存症。
24時間勃起しっぱなしという病に冒された営業マン。
家のガス、電気、鍵をしめたか気になって、何度も確認のために
帰宅してしまう強迫神経症のルポライターなどの患者たち。
訪れる人々も変だが、治療する医者のほうがもっと変。
こいつは利口か、馬鹿か?名医か、ヤブ医者か?!
■感想 ☆☆☆
なんとも言えない作品。
面白いのか、と問われると、面白い。
でも、主人公の破天荒ぶり、奇人ぶりにちょっぴりひいてしまったのも
紛れもない事実。怪作過ぎて、なんとも言えない後味だ。
けれど、間違いなく癖になる。そして、元気になる。
最近の世の中、うつ病の人、ストレスを抱えて元気をなくして
いる人がものすごく多い。そんな人たちには、嘘くさく頷く
訳知り顔のカウンセラーなんかより、伊良部のような医者に
出会ってほしい。他人のことにはまったく興味がなく、自分のことが
一番大事。ものすごい不細工なのに、自分大好き。
マザコンでロリコンでコスプレ好き。でも、そんな自分を
愛しく思っていて、患者のことを「変人ばかり」と思っている。
そんな破天荒なお医者さん。
彼と彼に出会った人たちの言動を見ていると、改めて
日本語ってすごい、昔の人たちってすごい、と思えてくる。
「毒をもって毒を制す。」
この言葉がぴったりの作品。