のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

転々/2007年日本

2009年01月10日 01時00分47秒 | 映画鑑賞
23.転々/2007年日本

■監督・脚本:三木聡
■出演
 オダギリジョー、三浦友和、小泉今日子、吉高由里子、ふせえり
 松重豊、岸部一徳、笹野高史、石原良純、広田レオナ

■ストーリ
 大学8年生の文哉は、家族もなく、孤独で自堕落な生活を送っていた。
 いつの間にか作った借金は84万円。返済期限まで残すところ3日と
 いう時に、借金取りの男、福原がやってきて、吉祥寺から霞ヶ関まで
 歩くのに付き合ったら、借金をチャラにすると提案される。
 返すあてのない文哉は福原の条件を呑むしかなかった。井の頭公園の
 橋から、男二人の奇妙な旅が始まる。調布の飛行場に着いた時、
 福原は妻を殺したことを告白したのだった。

■感想 ☆☆☆☆
 オダギリジョーさんと三浦友和さん、加えて「時効警察」のスタッフ陣
 という私にとって夢のようなメンバのコラボで作られた映画。
 予告を見た時から「絶対、面白いはず!!」と確信していましたが
 確信どおり、素敵な映画でした。

 あくまでも「時効警察」のスタイル、テンポを崩さずゆるやかで
 随所にふざけ調子が漂うものの、終盤は家族について視点を絞り
 切なさ満点で見終えました。
 予告から、どころか、見始めて1時間ぐらいも
 こんな気持ちで見終えるなんてまったく想像していませんでしたとも。
 まさに予想外。でも、気持のよい予想外でした。
 切なくて寂しくて泣きたい気持ちになったけれど
 主人公と共感できたからこそ、そして登場人物たちに
 愛着をもてたからこそ、味わえる寂しさで、
 しみじみと「素敵な映画だったなー」
 「こういう雰囲気好きだなー」と思いました。

 最近の三浦さんは、こういった飄々とした中に殿方の渋さが
 垣間見える雰囲気の役柄をよく演じられていて、
 どんどんどんどん好きになっています。


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