写真師の「新カメラ日記」

JRP会員の橘が日々の事、撮影日記などを記録していきます。

河北潟干拓地 野鳥の国

2016年12月06日 | 写真日記
    [河北潟農道と鷹]

かつて全国でも有数の大きさの汽水湖として豊かな漁場として潟周辺の人々の暮らしを支えていた石川県能登半島の付け根にある河北潟。
60年代から70年代にかけての大規模な干拓作業で湖面はかつての1/3にも満たないものになり盛んだった漁業も衰えてしまいました。
現在は牧畜や加賀野菜の産地として石川県人の胃袋を支える地域として農民たちが頑張っています。
写真は朝霧が少し薄らいだ干拓農地を走る農道で、農道の脇に立つ電柱の先端では鷹の仲間「ノスリ」がテリトリーに餌となる野鼠などの小動物が現れるのを待ち構えています。
道の両脇には加賀レンコン蓮田があり収穫を始める農家の車が出てレンコン掘りの作業が始まっています。

    [はるか向こうに見える「白山」と移動するコハクチョウ]

河北潟からは北アルプスの峰々、加賀の白山連峰がよく見えます。
11月に入ると砂丘を挟んで広がる日本海を超えてコハクチョウたちが越冬のために渡ってきます。
今年はすでに400羽を超える白鳥が飛来し、干拓農地の稲のひこばえをついばむ姿が見えます。
写真は小さな影ですが、そのコハクチョウの集団がねぐらから飛び立ち餌場を目指し「白山」の峰の見える干拓地を移動しているところです。

河北潟と干拓地は越冬のため訪れるカモやハクチョウなどの冬鳥たちと猛禽類が数多く見られる国内でも有数の多様な野鳥を見ることのできる場所といわれ、全国からバードウォッチャーが訪れる野鳥の楽園です。
特別な専門家でなくとも普通はなかなか見ることのできない希少な鳥が私のような素人でも目にすることができるうれしい所です。



当ブログの親サイトは[ぎゃらりーたちばな]です。
ブログで公開した写真はフォトチャンネルでアルバムになっています。どうか時間があればそちらもご覧ください。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする