写真師の「新カメラ日記」

JRP会員の橘が日々の事、撮影日記などを記録していきます。

「金銀花」と呼ばれる花「スイカズラ」

2018年06月07日 | 写真日記
    [金色に輝く花]

我が家近くのバラ園入り口あたりに春バラの開花期に合わせたように伸びる蔓の先からすてきな香りと共にひっそりと咲きだす花があります。
変化する花色から生薬名では「金銀花」とも呼ばれる「スイカズラ」の花です。
また冬にも蔓や葉の一部が残り春になると伸び始めるところから「忍冬(にんどう)」とも呼ばれ、冬を忍ぶというイメージからか俳句などでもよく詠まれています。

   蚊の声す忍冬の花の散るたびに 與謝蕪村
   魂魄の塔にすがりし忍冬花   沢木欣一
   金銀花妻子のために酬はれたし 中村草田男
   すひかづら髪に一輪戻り海女  八木林之助

    [咲きはじめは白]

花言葉は「愛の絆 友愛 献身的な愛 無償の愛 愛のきずな 寛大と誠の愛 恋のきずな」だそうです。

  君が育て君が摘み来し食卓のスイカズラ甘く匂いていたり 鳥海昭子

鳥海昭子が詠ったように、甘い香りとともに咲く花は「純白」、花そのものは小さいのであまり注目されないのですがすてきな花です。

    [白色から金色に]

花の色は最初の白からやがて黄金色に変わって行くところからつけられた名前が「金銀花」。
葉、茎、蕾には解毒・利尿作用があり、漢方の生薬として用いられるそうです。
花のつけ根の部分に蜜がたまり、甘い花の蜜を吸うことから吸葛(スイカズラ)という名前がついたようです。

それにしても地味な小さな花ですが「金銀花」とはなんという豪華な名前をもらったものでしょうか。
私の好みからは「吸葛(スイカズラ)」の呼び名が好きです。

今日はバラ園の片隅に咲く「スイカズラ」の花写真3枚をアップしてブログ[写真師の新カメラ日記]更新です。



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