島の医者になって、た頃もあった

70代男の日記風ブログです。新連載「京都へ、京都から」も始めました。

東海道30.

2025-04-12 | 京都へ、京都から

 又小川さんの地図ですが、いよいよ青線の東海道は逢坂山に差しかかります。

 月心寺を過ぎてすぐ、昭和初期までは子孫が住んでいたと言う民家の前に、大津算盤の始祖 片岡庄兵衛の碑が有りました。

1612(慶長17)年に庄兵衛が明国から長崎に渡来した算盤を参考に製造した大津算盤、この辺りに店を構え幕府御用達にもなって「そろばんと言えば大津、大津と言えばそろばん」とまで言われるようになりました。

東海道を行きかう旅人はここ逢坂山辺りで、大津算盤・大津針・大津絵・走井餅をお土産にするそうです。

 秀吉が播磨の三木城攻めの時に、隣の小野の住民は大津に避難したそうです。

その後ここで大津算盤の製造を学び、後日小野に技術を持ち帰ってそろばんを作り始めました。

大津算盤はすたれましたが、小野の播州そろばんは生産高の8割を占めて、雲州(島根県)そろばんを抑えて、現在は「日本一のそろばん生産地」になっています。

 写真は島と島の間に1年半働いていた青野原病院のある兵庫県小野市にある大そろばん、今気づきましたが、私が居た頃の2010年をこの大そろばんは示しているので、今撮影したら2025年になってるのでしょうね。

 ここで国道1号線を跨ぐ歩道橋を渡ります。

下の線路は京阪電車京津線、JR東海道線や新幹線、それに名神高速道路はトンネルになっています。

いよいよ東海道は京都からの狭い出入口、逢坂の関です。

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東海道29.

2025-04-02 | 京都へ、京都から

 逢坂山まで登るだらだらした、名神高速道路と京阪電車京津線沿いの旧東海道(青線)の地図ですが、やはり小川さんの地図から借用しています。

 地図左下で名神高速道路をくぐり、逢坂山への上りにかかる地図辺りからとった写真です。

左の塀が名神高速道路の防音壁、この登りで車はよく数珠繋ぎになりぎます。

 少し上ると、道端に小さな道標。

     右一里丁

      左大谷町

この右手少しに一里塚があったようです。

 端米山月心寺(ズイベイザンゲッシンジ)の塀に沿って、国道一号線沿いの旧東海道を上って行きます。

現在月心寺は、橋本関雪(1883~1945)の所有した寺院・庭園及び併設の別邸一帯を指すようです。

公開は予約制で、食事も出来るので、一時有名になっていた記憶が有ります。

 銀閣寺にも関雪の住んだ白砂村荘(ハクササンソウ)があって、大学時代は友人の彼女がそこの受付にいたので、入らせてもらったり、前の店でスパゲッティを食べてましたね。

 月心寺と関雪の関係は初めて知りましたが、私の出身医局には関雪から貰った絵(宝船と鶴のおめでたい絵)があって、同門誌の表紙になったこともありますので、なんか手術でもされたのですかね。

 大津からの帰りに京津線車内から撮った月心寺です(二つ前の写真の丁度電車のいたぐらいの位置から)

この辺りは、走井と言う名水の井戸がある茶屋だったようです。

 歌川広重の描く東海道五十三次大津の浮世絵ですが、荷物を積んでるので大津から逢坂山を下って、左の走井のある茶屋の前を通り過ぎてる牛車と思われます(車道は描いてませんね)。

広重は京都まで行かなかったか行ったかの両説が有りますが、この絵今の位置関係だとおかしいですので、やっぱり広重は現地に行かずに五十三次を描いたような気がします。

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東海道28.

2025-03-28 | 京都へ、京都から

 前回数独の解答はまだコメントされていませんが、東海道先を急ぎます。

数独解けた時はいつでもコメントください、このままではもやもやが晴れません。

 又小川さんにお世話になる地図です。

中央車道の展示が境内にあった閑栖寺を過ぎて、分かれ道の髭茶屋追分(ヒゲチャヤオイワケ)に来ています。

 少しピントがずれた写真で残念ですが、この皆さんも見慣れた(ブラタモリファンの方だけですが)場所、そう今年の正月のブラタモリ東海道57次の冒頭でタモリさんたち一行が来ていた髭茶屋追分です。

右が東海道53次で京都へ、左へ行くと東海道57次で大阪への分かれ道です。

そして京都府京都市山科区と滋賀県大津市の境です。

以前も佐賀県に行った時に書いたと思いますが、昔は県庁所在地同士が県境で接してるのはここだけだったんですが、今は佐賀と福岡・宮城と山形もこうなっています。

    みぎ八京三ち  ひだり八ふしミみち

とあるように、東海道と伏見街道(奈良街道)も分岐点にあたり、街道が左右に分かれる所として追分の名が有ります。

 この道標は一時期破損して倒されましたが、また補強されて建っていました。

 道の形はこの絵の通りのまま残っていて、絵の上の方へ行く伏見街道も行きたいものですが、一時はこの街道にほぼほぼ沿って東海道線の初期の線路は有りました。

絵の中央の茶屋が、名前になった髭の主人が経営していた髭茶屋でしょうか。

 横にあったもう一つの道標 蓮如上人御塚 は、伏見街道を少し行くとあったこれのようですが、本願寺中興の祖 蓮如(レンニョ)(1415~1499)のこの碑が、何を表わしてるのか分かりませんでした。

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春が来た

2025-03-24 | 京都へ、京都から

 「春が来た」と思うと、伊坂幸太郎の「重力ピエロ」の冒頭「春が2階から落ちてきた」をいつも思い出します。

落ちたと言うなら、家内の介護ベットの下に布団を敷いて、人間センサーになって寝ている私の肩に、昨晩3時半ごろ家内がこけ落ちてきました「妻がベットから落ちて来た」です。

本題からずれ始めたので本題に戻って、先週のお彼岸朝にはまだ大きな大きなボタン雪が降っていました。

 「妙」もあっと言う間に白くなっていましたが、すぐに溶けはしました。

 でもお彼岸過ぎたら、「春が来ました」

狭い我が家の庭にも、椿以外に色彩が戻ってきて、こんな水仙もあることを知りました。

40年ぐらい前に、友達家族と越前海岸に蟹を食いに行った時、道路の道端に咲く水仙をたくさん採った記憶が有ります(今ならアウトですかね)。

まさかその時の水仙が咲いてるのではないでしょうね。

  夕食後の楽しみ、かき氷やアイスの季節になりました。

かき氷を作って、カルピス白桃をかけて、一昨日はココアアイスも添えました。

かき氷を食べながら、その日の夕刊の数独をする日々も増えますかね。

 今朝はもうストーブを付けなくていいようですが、せっかく来た春には頑張ってもらって、「夏が来る」のをなるべく先送りしてほしいですね。

 家内の下敷きになった肩が痛いのと、これをブログに書こうと文章を考えていたので、少し眠りが浅かった今朝ですが、起きて書き終わった頃には、もう肩の痛みもなく、家内は何事も無かったかのようにまだ眠っています。

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東海道27.

2025-03-22 | 京都へ、京都から

 この地図下の国道1号線を跨ぐ歩行者用陸橋を渡り、さらに上(東)へ逢坂山を越えるべく進みます。

 何となく旧街道を思わせるような坂道を上って行くと、左手に鐘楼のような建物が見えてきました。

 この辺りの手前を横木町(ヨコギチョウ)と言うようですが、車石が敷き詰められる前、豊臣秀吉が大仏殿造営のための巨石を運搬する時に、丈夫な木を横に敷き詰めたので、この名が残ってるようです。 

 立派な鐘楼付きの門のある 浄土真宗大谷派放光山閑栖寺(カンセイジ)です。

門前には東海道の石柱と車石も置いてあり、大津絵も飾ってありました。

 その境内には車道のある東海道が再現されていました。(こちらから奥へ行くのが京都方向です)

 今回の東海道編で、恥ずかしながら車石のことを初めて知って喜んだり感心もしましたので、ここで車石のおさらい;

江戸幕府は街道を荷車が通るのを禁止していたのですね、でも京都~大津間約3里(12㎞)は例外として牛車の通行を認めていました(例外場所は他にもあります)。

しかし雨上がりの泥道と化した峠道を行くのは大変だったので、1804~1805(文化元~2)年にかけて京都三条大橋から大津札ノ辻まで、車石を敷き詰めた車道(クルマミチ)が造られました。

京都へ向かって左側1間半(約2.7ⅿ)の人馬道(ジンバミチ)と、そこより15~30㎝低い車石(縦1尺・横2尺)を敷き詰めた車道(幅1間半・溝の間3尺)が出来ました。

この写真の感じですかね。

 車道は一方通行で、午前中は京から大津へ、午後は大津から京へ、牛車(荷車)が行き来したそうです。

3俵の俵を積んだ馬は人馬道を行き、9俵(約540㎏)を積んだ牛車は車道を行き、このジオラマのように、坂道では牛に負担がかからないように、人が1俵づつ背に負って運ぶこともあったようです。

年間1万5千輌の通行があった年もあって、車石はそのわだちの重みですり減りへこんで溝が出来たようです。

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