5/11(木)雨のち曇り
小雨が降り、蒸し暑い。
その上、信号事故でダイヤが乱れた電車は超満員。不快指数はメーターを振り切る。
夕方、退屈な商談が品川であり。
そのまま山手線を半周。
池袋・新文芸坐にて「下町の太陽」を鑑賞。
場内は中高年のおっさんばかり、しかもガラガラ。
1963年松竹製作、モノクロ。
監督は本作が長編デビューの山田洋次。
前年に発表され大ヒットした倍賞千恵子の同名曲を映画化。共演は勝呂誉。
作家はデビュー作に向かって収斂する。
のちの寅さんをはじめとする監督の喜劇性や説教臭が全て出揃っているのに驚いた。
昭和38年、ヒロインの父は月給2万3千円、一家は荒川沿いの貧乏長屋に住み、正社員となり郊外の団地に住むことを夢見る彼氏がいる。
彼女は石鹸工場の女工である。
勝気であり健気である。
この時代の邦画を観ると風俗描写にばかりに注意がいってしまう。
藤原釜足・東野英治郎・左卜全・菅井きん・加藤嘉といった脇役陣が懐かしい。
唐突だが、世の中、貧乏はあったほうが良い、と改めて思う。
貧困には昨今もっとも失われつつある希望がある。
小雨が降り、蒸し暑い。
その上、信号事故でダイヤが乱れた電車は超満員。不快指数はメーターを振り切る。
夕方、退屈な商談が品川であり。
そのまま山手線を半周。
池袋・新文芸坐にて「下町の太陽」を鑑賞。
場内は中高年のおっさんばかり、しかもガラガラ。
1963年松竹製作、モノクロ。
監督は本作が長編デビューの山田洋次。
前年に発表され大ヒットした倍賞千恵子の同名曲を映画化。共演は勝呂誉。
作家はデビュー作に向かって収斂する。
のちの寅さんをはじめとする監督の喜劇性や説教臭が全て出揃っているのに驚いた。
昭和38年、ヒロインの父は月給2万3千円、一家は荒川沿いの貧乏長屋に住み、正社員となり郊外の団地に住むことを夢見る彼氏がいる。
彼女は石鹸工場の女工である。
勝気であり健気である。
この時代の邦画を観ると風俗描写にばかりに注意がいってしまう。
藤原釜足・東野英治郎・左卜全・菅井きん・加藤嘉といった脇役陣が懐かしい。
唐突だが、世の中、貧乏はあったほうが良い、と改めて思う。
貧困には昨今もっとも失われつつある希望がある。