5/29(月)晴れ時々曇り
雨が降ればじめつき晴れれば蒸す、まこと梅雨の近きを思わせる天候。
早朝より青物横丁へ出向く。
慌しくプレゼン。
続いて来客あり、訪問先あり。
夕刻、分倍河原へ。
打ち合わせ、続いて懇親、宴席。
桐野夏生の『残虐記』を読了。
新潟県で起きた少女監禁事件に材をとった後味悪い作品。
もっとも読後感の不快なことは、この著者の持ち味ではありますが・・・。
失踪した女性作家が残した一編の原稿。
この女流小説家は、少女時代に若い男に誘拐され暗い過去を持つ。
突然、世界を閉ざされた少女の深層心理がリアルに語られてゆく。
少女は無事に解放され、実社会へもどるが、当然周囲と馴染めず苦悩する。
語り口に巧妙な仕掛けが施され、それが更なるリアリティを生む。
人心の深淵をえぐる作者の筆は冴えわたり、読む者の神経を揺さぶるのだ。
我々は誰もがみな、他者の厄災を、どこか興味本位で面白がっている。
嫌な生き物だなぁ、人間てぇ奴は。
雨が降ればじめつき晴れれば蒸す、まこと梅雨の近きを思わせる天候。
早朝より青物横丁へ出向く。
慌しくプレゼン。
続いて来客あり、訪問先あり。
夕刻、分倍河原へ。
打ち合わせ、続いて懇親、宴席。
桐野夏生の『残虐記』を読了。
新潟県で起きた少女監禁事件に材をとった後味悪い作品。
もっとも読後感の不快なことは、この著者の持ち味ではありますが・・・。
失踪した女性作家が残した一編の原稿。
この女流小説家は、少女時代に若い男に誘拐され暗い過去を持つ。
突然、世界を閉ざされた少女の深層心理がリアルに語られてゆく。
少女は無事に解放され、実社会へもどるが、当然周囲と馴染めず苦悩する。
語り口に巧妙な仕掛けが施され、それが更なるリアリティを生む。
人心の深淵をえぐる作者の筆は冴えわたり、読む者の神経を揺さぶるのだ。
我々は誰もがみな、他者の厄災を、どこか興味本位で面白がっている。
嫌な生き物だなぁ、人間てぇ奴は。