Il film del sogno

現実逃避の夢日記

機械あれば必ず機事あり

2006-05-31 23:33:00 | 日記
5/31(水)快晴
府中で長い会合。
最新のITテクノロジーをお勉強する。
Web上での匿名認証やら日本語自動添削システムやら。
アナログ人間には容易に理解しがたい内容。
のちに高級クラブで懇親、宴席。

老後をテーマに大いに盛り上がる。

タイトルの後半は『機事あれば必ず機心あり』と続く。
わが意を得たり。
驚くなかれ、これは荘子の「天地篇」の一句。
2000年以上も前に機械文明に警鐘を鳴らしていたわけである。

名匠・今村昌平が鬼籍にはいった。
巨星墜つ。
遺作『赤い橋の下のぬるい水』(2001年)の初日舞台挨拶で見たときは、確かに足元もおぼつかなかったが、挨拶は矍鑠としておりユーモラスであった。
監督作20作品。どれか一本といわれても困るくらいの傑作ぞろい。
『にっぽん昆虫記』や『復讐するは我にあり』は、本当によかった。

・・・合掌・・・


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ある子供/歓びを歌にのせて

2006-05-31 22:19:00 | 日記
5/30(火)曇り後晴れ(夕方雷雨)
早朝より打ち合わせ。
午後は客先でプレゼン。

見逃していた2本の映画を飯田橋・ギンレイホールにて鑑賞。
18:10~『ある子供』
リアリズムに徹した映像を得意とするダルデンヌ兄弟監督作品。
ベルギー・フランス合作。
主人公二人は、善悪の区別もつかないガキである。
子供が子供を生む。
彼、彼女に恒産はない、ゆえに恒心もない。
ゆきあたりばったりである。
カメラは長廻しで彼らの日常を追う。
責任感も希望もなく、毎日怠惰に生きている。
遂にはわが子を・・・、という唾棄すべき展開。
ラストの抱擁と号泣が一縷の望みだと製作サイドは言いたいのか。
大人になれない若者の問題は、古今東西同じらしい。
世相を反映しているから尚更やりきれない。

『歓び~』は、スウェーデン映画。
天才指揮者が疲弊して現役を退き、生まれ故郷の田舎街に移り住む。
静かな余生を送るつもりが、是非にと請われて村の聖歌隊を指導をすることに。
メンバーはそれぞれワケありの面々。
嫉妬ややっかみ、ドメスティックバイオレンス、セックスレスの問題を抱えているわけである。
のど自慢の『女の一生』のようなシーンにはやはり落涙。
こちらも意味深長なラストあり、ああしてお迎えが来るなんて理想的だなぁ。

追いかけて観た甲斐があった佳作の2本でありました。
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