また、奥さんが泣いている。
それにしても、よく泣く人だ。
で、今度はこれ。
「犬と私の10の約束」。
映画にもなっているらしい。
確かにウルウルな部分もあるが、
ただ、あまりにご都合主義な展開で、すこし引いてしまう。
それに比べ、これは破壊力満点だ。
小説のもとネタでもあるらしい。
そう、「犬の十戒」。
- 私の一生はだいたい10年から15年。あなたと離れるのが一番つらいことです。どうか、私と暮らす前にそのことを覚えておいて欲しい。
- あなたが私に何を求めているのか、私がそれを理解するまで待って欲しい。
- 私を信頼して欲しい、それが私の幸せなのだから。
- 私を長い間叱ったり、罰として閉じ込めたりしないで欲しい。あなたには他にやる事があって、楽しみがあって、友達もいるかもしれない。でも、私にはあなたしかいないから。
- 話しかけて欲しい。言葉は分からなくても、あなたの声は届いているから。
- あなたがどんな風に私に接したか、私はそれを全て覚えていることを知って欲しい。
- 私を殴ったり、いじめたりする前に覚えておいて欲しい。私は鋭い歯であなたを傷つけることができるにもかかわらず、あなたを傷つけないと決めていることを。
- 私が言うことを聞かないだとか、頑固だとか、怠けているからといって叱る前に、私が何かで苦しんでいないか考えて欲しい。もしかしたら、食事に問題があるかもしれないし、長い間日に照らされているかもしれない。それか、もう体が老いて、弱ってきているのかもしれないと。
- 私が年を取っても、私の世話をして欲しい。あなたもまた同じように年を取るのだから。
- 最後のその時まで一緒にいて欲しい。言わないで欲しい、「もう見ちゃいられない。」、「私ここにいたくない。」などと。あなたが隣にいてくれることが私を幸せにするのだから。忘れないで下さい、私はあなたを愛しています。
無骨な翻訳調だけに、さらに染みる部分はある。
で、わが家のこのヒトと言えば、
まるでそんなことは考えていないようだ。
泣いてる奥さんの膝に上って、「何ぃー?」ってな調子。
天真爛漫もいいとこである。
それでも、よく見てたら、しきりにこぼれる涙を舐めてました。
こいつなりに、「変調」がわかるんだろうね。
で、この後、2人と一匹で、ホームタウンのみなと公園に。
揃っての散歩は久しぶりだけに、ころっけ、大はしゃぎである。
「うほほーい」と走ってます。
まあ、ご機嫌そのもの。
「10戒」とは縁遠い、そんな脳天気さだ。
ベンチで美味しいパンをほおばる午後。
平穏で実に楽しい。
その光景の中に、
ころっけがいつまでも佇んでいてくれたらなあ、って思う今日この頃だ。
なんて、ジジイみたいだね。
この後、二人で墓参り。
やっぱ老夫婦だな(笑)