こんなことを書いた手前、足を運んでみました。
http://blog.goo.ne.jp/19960408/d/20130905
かなりいい感じの作品だったなあ。
まあ、心に空洞のあるアタシ。
前に書いたように、「何で迷うん?」としか思わなかったのも事実である。
ただ、福山雅治の懊悩が最初から最後まで理解できないのではあるが、
映画としては相当に面白かった。
是枝作品の常として、子役が自然である。
「そして」もそう。
わざとらしさが最小限で、自然にアタマに入ってくる。
ただ、2つの家庭の格差をクローズアップするがための演出が過ぎた感も。
レクサスと軽ワゴン、タワーマンションと平屋、都心と地方都市…
初めからカンヌ狙いで、外国人さんへのわかりやすさを優先したんだろうなあ、とも思います。
まあ、子どもの取り違えを舞台回しとした、一人の男の再生の物語ってことなんだろうなあ。
結構なお点前でした。
で、笑ったのが、相前後してみた「凶悪」との相似点。
映画の風味は正反対で、こっちはどうしようもなく救いのないストーリー。
だけど、重要なキャストが似通ってるのさ。
リリー・フランキーにピエール瀧。
この二人しかいないのか!ってほど、使われてるよね、彼ら。
「あまちゃん」から「凶悪」、そして「そして父になる」。
何でもできるってゆーのは、実は大したもの。
ニック・ボック・ウインクルって名レスラーがいたんだけどさ、
彼は「ワルツを踊れと言うならワルツを、タンゴを踊れと言うならタンゴを」と、
どんな相手とも名勝負を繰り広げたのさ。
フランキーたちはもはやその域だな。
で、その辺は俺も心掛けてきたこと。
「できない」とは絶対に言わないってゆーのが、数少ない小生の矜恃。
「便利屋」「要領がいい」とのそしりを受けながら、何とか形にしてきた。
形にする、クオリティーもある程度保つ。
両立に向け、頑張りたいものであるにゃあ。