ローマ法王がやってくる。
今、教皇って呼ぶらしい。
で、俺的にいうと、「POPE」。
38年前、ヨハネパウロが来た時、俺たちは平和公園にいたのだ。
この辺、すべてに敬称略で申し訳ない。
1981年。「魔神」と言われてたあの頃。
「法王が来られる。身の回りのお世話をする人がいる。誰か希望者はいるか?」
担任にそう問われたクラスの中、「おぅ、俺、俺!」って呼応したアタシ。
「ふざけるな! 真面目な話じゃ!」と担任。
これは明らかに憲法違反と思うが、クラスメートも「お前だけはいけんじゃろ」と。
そんなクラスメートが今、母校の教師として、国営放送でしたりげに語っている(笑)
38年前、めっちゃ寒い2月だった。
学生服で平和公園に居並んだ俺たち。
「早く終わんねえかなぁ」ってぼんやりしてたら、五つぐらいだろうか、女児が「POPEが見えない」ってむずかりだした。
俺は迷うことなく数メートル歩を進め、女児を天高く差し上げた。POPEの姿に触れた女児は喜び、傍らの若い母親は感謝してくれた。
そして俺は、理解ない教師に叱られた。
いい思い出だ。
今、後輩たちは教皇が来る意義を学んでいるらしい。
実によいことだ。
俺も今の職について、その意義がぼんやりわかる。
ただ、彼らに伝えたい。
何かあった時、躊躇なく前に出て、他人を支えてあげてほしい。
17の俺が女児を差し上げたように。
それが俺たちが学んだはずの校訓だ。
なんか違うような気もするが、まあ、気にするな。
うんうん。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます