休日の平穏な昼下がり。
それが、男たちの出現によって破られた…
「事件について、事情を聞かせていただきたいのですが」。
バレたか…
ボクスターが欲しくて、つい…
ある凶悪事件で、この型式のPOLOが使われたらしい。
で、自宅から駐車場に。
不安そうなチビに、「お父さん、もう帰ってこれないよ…」
泣きそうな顔をしていました。
で、奥さん。
用もないのについてきた。
車を検分しながら、事情聴取。
刑事さん 「●日●時ごろ、どちらにいらっしゃいましたか?」
私 「ああ、六本木で飲んでたよーん。でも、酔っ払ってて覚えてないなあ」
刑事さん 「何でまた東京に?」
私 「ちょっと褒められ事があったのよ。新聞に載ってるから見てちょ」
刑事さん 「???」
あまりに緊張感のない私に、「何のオシゴトですか?」と刑事さん。
横では、奥さんが聞かれもしないのに、一切合財話してます。
「●日は、お父さんが出張なので、
あっ君とトイザらスにカードを買いに行って、
その後、浜勝でトンカツを食べました。
それで、それで…」
実に一生懸命です。物凄く緊張しています。
犯人はオトコなので、刑事さん、迷惑そうでした(笑)
「最近は、捜査に協力してくださる方が少なくて…
今日はありがとうございました」と刑事さん。
「いやあ、ある意味、同じような仕事だから、苦労はよくわかるよ」と私。
とても、「久しぶりの大ネタだもん、逃さないよーん」なんて言えませんでした(笑)
帰宅するや否や、
「お母さんがぱくられたぁ」と喚くと、
チビ、飛び出してきました。
心配だったらしい。
当の奥さん、
「この車が私たちに知らない間に、
犯行に使われたんじゃないでしょうか」と刑事さんに。
「いやあ、事件に使った車を、
わざわざ駐車場まで戻しには来ないでしょう、フツー」と刑事さん、苦笑い。
捜査用車に乗り込み、次の事情聴取へ。
ご苦労サンです。
完全に推理を論破された奥さんですが、
その後も「初めて警察手帳みたよ!」ってはしゃいでますた。
実に楽しいお方です。
そういえば、異変を感じたか、
ふだんは声を出さないのに、
珍しく刑事二人に吠えたのがこの方。
お父さん、ホントのこと言いなさい
そんな風にも見えますな。