池井戸潤の作品ってのは、わかりやすくて身につまされる感じで、いつも心に染み込んでくる。

















以前、車中の人となった時、集中治療室で「空飛ぶタイヤ」を読み、それこそ「身につまされ感」に支配されたなぁ。

で、今、割と夢中なのがこのドラマだ。

ノーサイドゲーム がドラマ化されてるわけ。

で、まあ、サラリーマン小説の極致とゆーか、顔芸てんこ盛りとゆーか、とにかくわかりやすい(^^)



これは、左遷された主人公が出た先で一定の成果を残し、元上司に「本社に戻って来い」って誘われる場面。
どっかで聞いたような話だな、おい。
で、いろいろあって、主人公は左遷先に思いを残し、誘いを断る。
その決断を恐る恐る奥さんに打ち明ける彼。

すると、男前の奥さんは「残るのが当たりめえだろ!」って勢いなのさ。

これまた、どっかで聞いたような話だな、おい(笑)
判断や決断にはエネルギーが必要だ。
そして何よりプリンシプル、原則が求められる、はずだ。

じゃないとブレちゃうし、判断を受けて動く方が困る。

シンプルな事なんだけど、ただ、組織ってのには往々にして、その場しのぎの対応が跋扈する。
その場しのぎ故の「早さ」なのに、そんな脊髄反応が妙に評価されたりする。
そんなはずはないだろう。
まあ、その場しのぎの決断さえできず、決断に伴う責任から逃げ回ってる人たちもいるけどね。
だからこそ、「その場しのぎ」派が重宝されるって悪循環だな。
うーむ。

何のためにやっているのかっていうのを皆、もう一度思い出すべきだ。

原理原則を皆が考えれば世の中、もっと軽やかになるのにね。

なぞとニヤニヤしながら観てるわけだけど、感心するのは彼だ。

1話から凄い存在感で、「個性派のいい役者が出てきたなあ」なんて思ってたら、なんと素人さん。
元日本代表の廣瀬俊朗選手。

いやあ、素晴らしいな。
とゆーことで、まだまだドラマは続きます。原作とは少し展開が違うみたいで、それはそれで楽しみだな。

組織の宿痾を浮き彫りにし、人の強さと弱さをあぶり出す池井戸作品。
これからもついつい読んじゃうんだろうな、ウンウン(^^)
