迷える羊のメモ帳

こんな言葉 あんな花に癒されて生きる

メモ帳12ページ目 神の子

2010-05-10 09:05:46 | 日記
                          (4/16 撮影)
戦国時代の風雪に耐えてきた、樹齢1000年と言われる、鎌倉鶴岡八幡宮の
御神木大銀杏が3/10の強風に倒されて、ちょうど2ヶ月になる。
800年をこえる長い歴史を見つめ語りかけてきたあの大銀杏が姿を消すとは
神隠しにあったようなものである、四季折々に美しい姿で、参拝者を迎えて
くれたものだ、とりわけ春の爽やかな緑色、黄金色に輝く秋は、絶対見逃し
たくない景色だったのだが・・・

神社では、根元から折れてしまった御神木の、再生可能率一%に望みをかけて
ご神体の切断を決め、根元から四Mの高さで切り離し、移植をすることにした。

移植後一ヶ月後、新芽が芽吹いたとのニュースをみて、早速、神技による
神の子を崇めに行った。確かに細い枝の先に新芽がみえる、自然気象の中で
すくすく育って行くのを見守って行きたい暖かい気持ちなった。

大銀杏が、見守っていた、歴史の一場面に鎌倉幕府3代将軍、源実朝の暗殺
と頼朝の命令により「舞殿」で静御前が義経を慕って、捕らわれの身であり
ながらも凛として、「しずやしず、しずのおだまきくりかえし、昔を今に
なすよしもがな」と舞った、義経の側で世話をしていた頃、いつも愛しんで
静や、静と呼んでくれた忘れられない昔が、苧環のごとく今も繰り返し
巡ってくると良いと謡い舞ったとの事、その切ない心、その華麗さは大銀杏は
どう見たのだろうか・・?

鎌倉は、花の季節を迎え、散策には絶好な場所である。
新しい神の子に会いに行くのも楽しみの一つにしては、如何でしょうか・・
ブログを書きながらも、どのくらい育っているかが気になっている。

コメント
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