師走に入り、なんとなくではあるが、気ぜわしい空気を感じるようになった。
一年の最後に何から何までなし終えるために、走り回る程多忙な月である、と
教わった気がする。教師も、お坊さんも走る程忙しいというが、今一意味がは
っきりしない。
今の不景気な世の中では、資金繰りに、手形決済に、ボーナス支給に多少なり
の色をつけたいと奔走する企業経営者が走り回る月、と云ったほうがうなづけ
るのだが・・・
我の職場にも就職活動に走り回っている学生がいる。
来春卒業の4年生とあっては、授業は無く、大学へは行かなくてもよしとの事
だが、未だ内定を貰っていない為、故郷へも帰れず職を求めて走り回っている
のが現状である。新たな気持ちで新年を迎える為には、なんとか今月中にも内
定を貰う多忙な日々が続きそうである。
私にとっては、今年を振り返るにはまだ間があるが、健康で仕事をするという
単純な日々の中に居て、大勢の人と係わりながら過ごせる時間が、どれだけ多
くを学ばせてくれたかを考えると、感謝 感謝でも言い表せないものがもっと
もっとある気がしている。
長年のメルトモが体調不良で精密検査をしているという
積極的な行動派で趣味のカメラ撮影に出かけては、その感動のおすそ分けをし
てくれたり、季節ごとの挨拶に声も聞かせてくれたりと、気に掛けてくれる。
そんな優しい友も私も年齢にブレーキはかからないのだから無理は出来ない。
尊敬する詩人 金太夫先生の、温かく素朴な言葉がじんわりと心に広って穏か
な気持ちにしてくれる。
12月 師走 多忙月ではあるが、無理せず頑張りましょうね
とお見舞いのメールを送った。