迷える羊のメモ帳

こんな言葉 あんな花に癒されて生きる

メモ帳101ページ目 出会いと再会の季節 

2011-04-18 13:13:35 | 日記
春は出会いと再会の季節でもある。なんでもない日々の中で、気持ちが
安らぐ出会いがある。

私の勤めるお店のお客様で、春と秋の年2回、同じメンバーで来店される
老年男性の4人ずれがいる。春の穏かな風に誘われて、少年の様に笑い
ながら席に付く、詳しい年齢は判らないが、定年退職して十数年は経って
いるのはわかる。

飲食しながらお喋りする女性グループは珍しくないが、男性グループは
きわめて珍しいし、話題が尽きないほど、語り合える仲間とは、如何なる
関係かとつい知りたくなる。

先ずはビールで乾杯をし、近況を話し合う、この日は、大震災と原発事故
について、熱く語った後は無礼講なのか、好みの料理に舌鼓をしながら、
燗酒、焼酎と際限なく続き、時には屈託の無い笑い声をあげる。
兎に角、全員が健康で、まだまだ「若いもんには負けておらんぞ」と言う
勢いを感じさせる。
飲んで、食べて、話して、笑い合い、ゆったりと心行くまで時間を費やす
親交の深さが微笑ましいグループである。

兎角、一線を退いた男性は、出不精になるとか云われるが、最近の男性は
料理教室に通ったり、スポーツに興じたりと他人が思うほど、引きこもって
など居ない様だ、元気な老人ほど積極的に人との交流に楽しみを見出して
いるし、そうあるべきだと思う。

ところで、元気印の4人組みは、満足顔できっちりと割り勘で支払いを済ませ、
係りの者に丁重な挨拶をして帰って行った。実に羨ましいパワフルな老人達だ。
秋のお越しを従業員一同でお待ちしております、有難うございました。

いよいよ待ちに待った新緑の季節が来る。
ボランティア解説者と歩く殿ヶ谷戸庭園で、緑の風に吹かれた。


この庭園は、満鉄の副総裁江口定條氏の別邸として建てられ、昭和4年に
三菱財閥の岩崎弥太郎の父親に買い取られ、岩崎氏の別邸として使われて
いた。昭和49年に東京都が買収したものである。





コメント (2)
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